てんかんや精神疾患などの発作や失神に起因する交通事故防止を目指し、警察庁は来月、運転免許制度の在り方を検討する有識者会議を設置する。免許の取得・更新時に、警察が病状をきちんと把握できる法改正についても検討する。
道路交通法は、運転に支障が出る可能性のある病名として、てんかんやそううつ病、睡眠障害などを挙げ、免許の取得・更新の際に病状の申告を求めている。運転者は、警察の要請があれば、主治医の診断書を提出したり、専門医の検査を受けなければならない。医師が一定期間発作を起こす恐れがないなどと判断すれば免許を取得できる仕組みだ。だが、申告しなくても罰則はなく、運転者の良心に委ねられている。
会議では、こうした持病があって事故を起こした運転者が免許更新時に病状を申告したかについて警察庁が行った調査の結果を分析、患者団体などへのヒアリングを踏まえて課題を検討する。その上で、無申告による不正な取得・更新への罰則導入の可否▽病気を理由に免許取り消し処分を受けた人が治療後に再取得する際の負担軽減措置−−などを議論する見込み。
毎日新聞 2012年05月31日 10時55分
道路交通法は、運転に支障が出る可能性のある病名として、てんかんやそううつ病、睡眠障害などを挙げ、免許の取得・更新の際に病状の申告を求めている。運転者は、警察の要請があれば、主治医の診断書を提出したり、専門医の検査を受けなければならない。医師が一定期間発作を起こす恐れがないなどと判断すれば免許を取得できる仕組みだ。だが、申告しなくても罰則はなく、運転者の良心に委ねられている。
会議では、こうした持病があって事故を起こした運転者が免許更新時に病状を申告したかについて警察庁が行った調査の結果を分析、患者団体などへのヒアリングを踏まえて課題を検討する。その上で、無申告による不正な取得・更新への罰則導入の可否▽病気を理由に免許取り消し処分を受けた人が治療後に再取得する際の負担軽減措置−−などを議論する見込み。
毎日新聞 2012年05月31日 10時55分