ゴエモンのつぶやき

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春日山部屋力士らと交流 美濃の施設

2012年06月26日 01時41分51秒 | 障害者の自立
 大相撲名古屋場所を前に、愛知県岩倉市に部屋を構えた春日山部屋の力士ら五人が二十四日、美濃市立花の障害者支援施設「陽光園」を訪れ、入所者らと交流した。

 力士の若春日さん(32)、春日国さん(30)、熊王さん(19)と呼び出しの大山耕平さん(23)、世話人の白法山和寿さん(56)が訪問。マットを敷いた特設土俵で大山さんの「やぐら太鼓」の実演のほか、力士が「上手投げ」「寄り切り」など五種類の決まり手を紹介した。

 施設職員と力士の一番もあり、女性が二人掛かりで挑戦。タオルで巻いたまわしを軽々と持ち上げられ、回されたり投げられたりすると、入所者五十人や家族らは手をたたいて歓声を上げていた。

 入所者の家族が部屋を支援する縁で、十五年ほど前から慰問を続けている。若春日さんは「握手して笑ってもらえると、逆に元気をもらえる」と話していた。 


2人がかりで力士に挑戦する女性職員ら=美濃市立花の障害者支援施設「陽光園」で

中日新聞 - 2012年6月25日

東大、「自閉症スペクトラム障害」における脳の特定領域の活動不全を発見

2012年06月26日 01時28分18秒 | 障害者の自立
東京大学 医学部付属病院、「自閉症スペクトラム障害」の当事者では、他者が自分に対して友好的か敵対的かを判断する際に、顔や声の表情よりも言葉の内容を重視する傾向があること、また、その際には「内側前頭前野」と呼ばれる脳の場所の活動が有意に弱いことを示したと発表した。

成果は、東大大学院 医学系研究科 精神医学分野の山末英典准教授、同統合生理学分野の渡部喬光大学院生らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、日本時間6月23日付けで米オンライン科学誌「PLoS ONE」に掲載された。

自閉症スペクトラム障害は、相手や場の状況に合わせた振る舞いができないといった対人コミュニケーションの障害を主徴とする代表的な発達障害だ。この障害の原因や治療法は未確立で、高い知能を有する人でも社会生活に困難をきたしやすい現状にある。

自閉症スペクトラム障害の当事者は、その高い知能や高い言語の理解能力にもかかわらず他者の意図を直感的に汲み取ることが苦手なため、しばしば社会生活に困難を感じている。

特に、冗談や皮肉のような、顔や声の表情と言葉の内容が食い違う表現に接した場合この障害が顕著になることが知られていた。しかし、この経験的によく知られた現象を実証した研究はこれまで乏しく、どのような脳の仕組みがこの障害に関与しているのかも明らかではなかった。

研究グループはこの障害を実験的に実証し、その背後にある脳の仕組みを解明するために、自閉症スペクトラム障害の当事者と精神障害のない定型発達者との間の行動・脳活動における違いに関する研究を実施した形だ。

今回の研究には、知的障害がなく向精神薬の服薬も行なっていない、自閉症スペクトラム障害と診断された15名の成年男性当事者と、比較の対照として、この当事者と知的能力や年齢や生育した経済的環境に差がなく精神障害のない17名の成年男性が参加した。

参加者には短いビデオを見てもらい、そこに登場する俳優が発する言葉の内容と言葉を発する際の顔や声の表情から、その俳優が参加者にとって友好的に感じられるか敵対的に感じられるかを判断してもらった形だ。

その間、参加者の脳活動の変化を「fMRI(機能的磁気共鳴画像)」で測定した。俳優には、「きたないね」「ひどいね」といったネガティブな言葉と「すごいね」「すばらしいね」などのポジティブな言葉を、嫌悪感を示す表情・声色もしくは笑顔を示す表情・声色と組み合わせて発するというものである(画像1)。


そして、嫌悪感を示す表情・声色でポジティブな言葉を発した俳優を「敵対的」と判断した場合を「非言語情報を重視した他者判断」と定義し、笑顔でネガティブな言葉を発した俳優を「敵対的」と判断した場合を「言語情報を重視した他者判断」と定義した。

精神障害のない対照の群では、非言語情報を重視して他者判断する機会が多いことが判明。また、その際には内側前頭前野などの、他者の意図や感情の理解、曖昧なものの判断に関わることが知られていた脳の場所が強く活動しているのが確認された。

一方で、自閉症スペクトラム障害と診断された当事者の群では、非言語情報を重視して他者判断する機会が減るのがわかった。また、不安や恐怖といった脅威的な刺激に対して反応する扁桃体の活動は増強されるものの、精神障害のない対照の群で強く活動していた内側前頭前野などの活動は減弱していることがわかったのである(画像2)。

さらに、この内側前頭前野などの活動が弱い人ほど、日常的に観察された対人コミュニケーション障害の重症度が重いことも判明した(画像3)。


画像2。対照群に比べて自閉症スペクトラム傷害当事者で脳活動が減弱している領域と増強している領域

画像3。左は自閉症スペクトラム傷害当事者の腹側内側前頭前野の、右は背側内側前頭前野の脳活動

今回の研究は、皮肉や冗談の意図を直感的に汲み取りづらいという自閉症スペクトラム障害の重要な症状を定量的に実証し、さらにその障害の背後にある脳の仕組みを明らかにした。今後はこの研究成果をもとに、これまで乏しかった対人コミュニケーション障害の客観的評価方法の開発や、自閉症スペクトラム障害当事者との相互理解の促進、さらには今回の研究から得られた脳画像所見を効果判定指標とした対人コミュニケーション障害の治療法の開発、といった展開が期待される。

マイナビニュース - [2012/06/25]

テニス通じて交流 三木で知的障害者の競技会 

2012年06月26日 01時23分46秒 | 障害者の自立
 知的障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス日本・兵庫」のテニス競技会が24日、兵庫県三木市志染町三津田のブルボンビーンズドームで開かれた。三木、西宮、芦屋市や徳島県から32人が参加し、伸び伸びとプレーを楽しんだ。


 スポーツを通じ、知的障害者の社会参加を応援するスペシャルオリンピックス日本・兵庫(神戸市)と三木市が共催。テニス競技会は今年で6回目で、三木市での開催は初めて。

 開会式では代表の4人が「精いっぱい力を出して勝利を目指します。たとえ勝てなくても、頑張る勇気を与えてください」と選手宣誓した。

 ボレーやサーブなど7種目に挑戦し、点数を競った。選手はボールの動きをしっかりと追いながらラケットを振り、練習の成果を披露。打ち込んだボールがコート内に入ると、見守る家族らが拍手を送った。シングルスもあり、プロ選手の国際試合でも使われるコートで気持ちよさそうにプレーを満喫していた。

 三木市志染町戸田の女性(18)は「こんなにきれいなコートでテニスができて、すかっとした」と笑顔だった。


伸び伸びと競技を楽しむ選手=ブルボンビーンズドーム

(2012/06/25 09:15)

競馬:阪神馬主協、宝塚の障害者を競馬場に招待 /兵庫

2012年06月26日 01時21分00秒 | 障害者の自立
 阪神馬主協会(森中蕃(しげる)会長)は24日、「宝塚記念」(G1)が開催された宝塚市の阪神競馬場に、市内の障害者10人を招待した。障害者らは6階の来賓室で観戦したほか、レース前にはポニーと触れ合うなど、楽しい時間を過ごし

 同協会が社会貢献を目的に、市や市身体障害者福祉団体連合会(藤原隆文会長)を通じて、今回初めて一般市民を招いた。今年度中に計3回、市民を招待する予定。

 参加した宝塚視力障害者協会の田中峻治会長(69)は「ファンファーレや歓声が聞こえ臨場感を味わえた。一般席ではつえを蹴られるおそれもあり、こういう機会はありがたい」。介助犬エルモと暮らす同市のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(52)は「障害者が使いやすい競馬場を作るきっかけになればうれしい」と話した。

 この日、同協会は福祉行政に役立ててもらうため、宝塚市へ寄付金100万円を贈った。

毎日新聞 2012年06月25日 〔阪神版〕

要約筆記低調な利用…福井

2012年06月26日 01時13分33秒 | 障害者の自立
 聴覚障害のある人に音声情報を手書きやパソコンで簡潔に文字で伝える「要約筆記」。福井県内の各市町にはボランティアの「要約筆記奉仕員」を派遣する制度がある。手話が分からない中途失聴者や老人性難聴の人らにとって社会参加に欠かせないサービスだが、聴覚障害者にもあまり知られておらず、支援態勢の拡充も課題となっている。

 県障害福祉課によると、県内の聴覚障害者は3667人(2011年3月現在)。厚生労働省の2006年の調査では、聴覚障害者の中でコミュニケーションの手段として手話を使う人は約2割にとどまるという。

 県内の市町には、聴覚障害者が病院や公的機関に行く時の手助けとして、▽手話通訳者▽手話奉仕員▽要約筆記奉仕員――を無料で利用できる制度がある。だが、10年度の延べ利用件数計1117件のうち、要約筆記は146件と約1割に過ぎない。

 福井市二の宮の多田勇さん(85)は10年前から、通院や車の免許更新、税の確定申告などで年に12回ほど要約筆記奉仕員の派遣制度を利用する。

 多田さんは公務員だった30歳頃から難聴になり、12年前には両耳がほとんど聞こえなくなった。人工内耳の手術で聴力は少し回復したが、静かな場所でしか言葉が聞き取れない。

 以前は、病院で医者に詳しく聞きたいことがあっても、次の患者が待っていると思うと遠慮して質問できなかったという。「要約筆記を介すと時間が短縮でき、正確に自分の症状が理解できるようになった」と話す。

 多田さんのような中途失聴者は、特別支援学校などで手話を習う機会がなかったため、手話が理解できない人も多い。

 要約筆記は、手話を新たに取得しなくても誰でも理解できるのがメリット。NPO法人「全国要約筆記問題研究会」県支部長で、要約筆記奉仕員の八木千世さんは「潜在的に必要としている人はもっと多いはずだ」と分析する。



 県によると、県内の要約筆記奉仕員は11年4月現在で73人。県内では70時間の講義を受ければ誰でもなれるため、レベル向上に限界があった。厚労省は11年3月、奉仕員よりも専門性が高い「要約筆記者」を養成するカリキュラムを策定。今年3月に初めて全国統一の認定試験が行われて約200人が受験。福井県では会場設定など準備が整わず、実施されなかった。

 約6年前に要約筆記サークルを作った八木さんは、「手話に比べて、要約筆記に取り組む団体はまだまだ少ない。ボランティアでは『それなりの支援』になってしまうので、もっと利用者が安心してもらえるようレベルを高め、広げていきたい」と話し、県と協力して要約筆記者を養成する環境整備をしていく予定。


要約筆記奉仕員を通じて確定申告手続きの説明を受ける多田さん(右、福井市内で)

(2012年6月25日 読売新聞)