◇来年2月、県文化会館で展示
アートを接点に障害のある人たちと出会う授業が、奈良市の小中学校で始まっている。財団法人たんぽぽの家が講師やスタッフを派遣し、小中学生とアート作品を共同制作するもので、作品と授業の様子は来年2月7〜17日、奈良市登大路町の県文化会館で開かれる「県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA」(県主催)で展示する。
同芸術祭は、アート活動をする障害者が出会いの場を広げ、その表現や周囲の人々との関係性を社会に伝えることも目的にしている。同市藤ノ木台1の富雄南中学校では先月、1年生の福祉体験学習の一環で、全盲の人と触覚で楽しめる作品を制作した。また同市雑司町の鼓阪小学校では3、4年生が、キャラクター造形や「数字と動物」をテーマにした作品を年内に作る。
同小の4年生25人は先月28日、大和高田市の上坂彰さんらを講師に迎えた。上坂さんは病院勤務の合間に水彩画を描いたりキャラクター造形をしている。折り紙を素材にキャラクターを次々に創作する上坂さんの様子に、取り囲んだ子どもたちからは「速い」などと驚きの声が上がった。
子どもたちは上坂さんの作品をじっくり鑑賞し、勢いよく創作を始めた。「とにかく格好いいの!」と言いつつハサミを動かす男子や、「何に見える?」と周囲の友達に見せながら進める女子も。夢中で7体も作ったり、「飽きへん。またやりたい」と話す子もいた。最後に車座になって作品を発表しあい、上坂さんも「楽しかったです」と話した。
西浦正翁校長は「子どもたちがいろいろな刺激を受けられる授業でした」。担任の澤井規子教諭は「上坂さんの発想の豊かさに触発され、上手に作ることにとらわれず、伸び伸びと取り組めた」と振り返った。
毎日新聞 2012年12月08日 地方版
アートを接点に障害のある人たちと出会う授業が、奈良市の小中学校で始まっている。財団法人たんぽぽの家が講師やスタッフを派遣し、小中学生とアート作品を共同制作するもので、作品と授業の様子は来年2月7〜17日、奈良市登大路町の県文化会館で開かれる「県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA」(県主催)で展示する。
同芸術祭は、アート活動をする障害者が出会いの場を広げ、その表現や周囲の人々との関係性を社会に伝えることも目的にしている。同市藤ノ木台1の富雄南中学校では先月、1年生の福祉体験学習の一環で、全盲の人と触覚で楽しめる作品を制作した。また同市雑司町の鼓阪小学校では3、4年生が、キャラクター造形や「数字と動物」をテーマにした作品を年内に作る。
同小の4年生25人は先月28日、大和高田市の上坂彰さんらを講師に迎えた。上坂さんは病院勤務の合間に水彩画を描いたりキャラクター造形をしている。折り紙を素材にキャラクターを次々に創作する上坂さんの様子に、取り囲んだ子どもたちからは「速い」などと驚きの声が上がった。
子どもたちは上坂さんの作品をじっくり鑑賞し、勢いよく創作を始めた。「とにかく格好いいの!」と言いつつハサミを動かす男子や、「何に見える?」と周囲の友達に見せながら進める女子も。夢中で7体も作ったり、「飽きへん。またやりたい」と話す子もいた。最後に車座になって作品を発表しあい、上坂さんも「楽しかったです」と話した。
西浦正翁校長は「子どもたちがいろいろな刺激を受けられる授業でした」。担任の澤井規子教諭は「上坂さんの発想の豊かさに触発され、上手に作ることにとらわれず、伸び伸びと取り組めた」と振り返った。
毎日新聞 2012年12月08日 地方版