ゴエモンのつぶやき

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障害者政策、公約で触れぬ新党も 衆院選、論戦低調に関係者嘆き

2012年12月17日 02時54分25秒 | 障害者の自立
 財政・景気対策や原発が争点となる陰で、障害者政策や難病対策が“置き去り”にされている。論戦が低調な上、公約で全く触れていない新党もあり、福井県内障害者団体などからは嘆きの声が聞かれる。来年の通常国会に上程される障害者差別禁止法など重要課題を抱えるだけに、関係者は危機感を強めている。

 公示前の今月1日、小規模作業所など全国約1800施設でつくる「きょうされん」福井支部は福井市内で署名活動した。訴えたのは、障害者自立支援法を改め6月に成立した「障害者総合支援法」の見直し。新法検討に当たり、障害者20+ 件が参画して取りまとめられた「骨格提言」を反映していないとし、障害に伴う福祉サービスの原則無料化などを求めている。

 「前回衆院選では自立支援法が争点の一つだった。今回は障害者政策に特に力を入れている政党がほとんどないように感じる」。福井支部の吉田謙治支部長は嘆く。

 障害者20+ 件の年金は少しずつ減っている。職業訓練的な位置付けの「就労継続支援B型事業所」だと給料を加えても月収が10万円に届くかどうか。自立を促されているが、実際に一人暮らしができる利用者はいない。

 吉田支部長は16日の投票日までに、自身が理事長を務める市内の作業所で、利用者向けに各党の政策を比較するため勉強会を開く。「『今回は書く人いないな』って冗談も出るが、関係する人間が少しでも声を上げていかないと」

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 福井市のパート女性(55)は県外に住んでいた10年前、右足がまひし入院した。それまではフルマラソンを走るくらい健康だった。ステロイド投与や種々の検査により、2カ月でかかった費用は60万円。高額療養費制度である程度は戻ってきたが、入院中の収入はなく負担はズシリときた。

 状況が変わったのはその3年後。足のまひが原因で階段から落ち、再び入院。数カ月後に医療費助成の対象となる特定疾患「結節性動脈周囲炎」の認定を受けた。

 女性は「認定されるまでは、金銭面では中ぶらりんだった。私のように急に病気になることもある。線引きはどこかで必要だが、政治は難病の人の支援にもっと目を向けてほしい」と話す。

 県難病患者団体連絡協議会(大田保彦会長)も、難病や慢性疾患の医療費助成充実などを求めていきたいとしている。

 県によると、助成対象となる56特定疾患の患者は県内に4830人。国指定の難病130疾患全体では特定疾患の2~3倍の患者がいるとされ、県内でも高額医療費の負担に苦しむ患者は数多くいるとみられている。

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 障害者自身が運営の中心となり取り組む自立生活センター「Com―Support Project(コム・サポートプロジェクト)」(福井市)の吉田知栄美代表は、来年の通常国会に上程される障害者差別禁止法の行方に注目している。

 差別禁止法は、差別撤廃に向け「何が差別となるか」の物差しになると期待され、国連の「障害者権利条約」批准に向けた国内法整備の一環として検討が進む。吉田代表は「各国同様、権利条約批准に向けて前進している。この流れを止めてはいけない」と強調する。

 なのに今回の選挙は優先順位の低さを感じ、歯がゆさが募る。「障害者にとって今は非常に大事な時期。私たちももっと表に出て行かなければならないし、政党や候補者も障害者の声を吸い上げてほしい」

(2012年12月14日午前7時34分)

障害者と学生、パンでつなぐ 同大生ら学内販売

2012年12月17日 02時50分04秒 | 障害者の自立
 同志社大の学生が、京都府内12の障害者支援施設が製造しているパンを学内販売している。障害者と大学とのつながりをつくろうと購入を呼び掛けている。

 同大学の社会福祉学科学生委員会が毎年続けている。京都市上京区の新町キャンパスでは、障害者就労支援施設「京都いたはし学園」=伏見区=の30種のパンを、学生と、サンタクロース姿の施設利用者が一緒に販売している。用意した約200個が連日ほぼ売り切れており、3年の河野由依さん(21)=兵庫県西宮市=は「学生が障害のある人を身近に感じてほしい」と話す。

 3キャンパスで学生と各施設の利用者が販売する。16日は「新町」で午後6時~午後9時。17・18日は「新町」と「今出川」(上京区)で午前11時~午後3時。19日は「新町」と「京田辺」(京田辺市)で午前11時~午後3時。一般の人も購入できる。


パンを販売する学生と障害者施設の利用者(京都市上京区・同志社大新町キャンパス)

京都新聞-【 2012年12月16日 09時14分

障害者ら「さをり織り」作品展/高松で17日から

2012年12月17日 02時42分43秒 | 障害者の自立
 知的障害者らが作製したさをり織りの作品展「心もはずむマフラー展」が17日から22日まで、香川県高松市三谷町の社会福祉施設「ミルキーウェイ」で開かれる。会場は、思いを込めて織り上げられた色鮮やかな作品が並ぶ。

 作品展は、障害者の豊かな創造力を広く知ってもらおうと、同施設が毎年行っており今回9回目。同施設や近くの作業所の利用者ら約50人が出品した。

 会場にはマフラーのほか、ベストや手提げバック、コースターなど約10種類計300点を展示。天井や壁を使うなど、展示方法にも作品の個性を際立たせるための工夫が凝らされている。作品は販売も行う。

 同施設長の坂口正子さんは「利用者が心を込めて作ったものばかり。大勢の人に来てもらい、お気に入りの品を見つけてもらえれば」と話している。


個性輝く作品が並ぶ、さをり織りの作品展=香川県高松市三谷町

四国新聞-2012/12/16 09:41

作品作り指導 海外販売へ 美術工芸作家が障害者支援

2012年12月17日 01時38分50秒 | 障害者の自立
団体「HANA」設立


 県内の美術工芸作家らが障害者に作品づくりを指導し、海外で販売する仕組みをつくる団体「HANA」が十五日、金沢市内で設立された。


 障害者の就職難が続く中、経済的自立や生きがいづくりを支援し地域の伝統工芸を海外に紹介する狙い。


 手ぬぐい染めや陶芸、漆器、絵画などの作家が指導した作品を、来年八月から米国ニューヨークやロサンゼルス、ハワイの三地域で順次、展示販売する計画でNPO法人の申請をしている。現地障害者団体とも連携する。


 作家や特別支援学校の教諭ら設立メンバー十五人が集まり、活動内容を確認。発起人の学卒障害者能力開発アドバイザー奥武人さん(71)が「手に職をつけることが障害のある人たちの社会的自立につながれば」とあいさつ。


 ワイヤアート作家の中山明美さんは「夢を自分の手でつくることを伝えたい」と話し、障害者にも作りやすいようにする工夫を実演した。


 団体は来年二月、障害者の工芸体験イベントを開催予定。賛同する作家やボランティアを募る。 




中日新聞-2012年12月16日

障害者が本音で「ぶっちゃけトーク」

2012年12月17日 01時31分38秒 | 障害者の自立

 障害者が日々の生活で感じたことを語り合う「ぶっちゃけトーク」が十五日、飯田市東栄町の飯田勤労者福祉センターで開かれた。


 障害者の生活、就労支援をする飯伊圏域障害者総合支援センターが主催。飯田下伊那地域の身体、知的、精神のいずれかの障害がある人たち約二十五人が参加した。


 参加者のうち五人が代表して、自身の生活について発表。「一人で暮らしていて不安はたくさんある。体調を崩した時にどこへ電話すればいいのか」「仕事中、同僚の視線が気になって集中できない」など生活の中で感じる不安や不満を語った。また「仕事でできないことがあって、プライドも傷つくけど勇気を出して取り組みたい。仕事に対する厳しい自意識を持ちたい」という意見も出た。


 支援センターの小木曽明彦所長(56)は「自信を持って、発表してくれた。この声が地域に波及して、暮らしやすい地域になれば」と話した。


日々の暮らしで感じたことを語り合う参加者=飯田市東栄町の飯田勤労者福祉センター

中日新聞-2012年12月16日