国連が決めた「アジア太平洋障害者の十年(2003~12年)」の最終年に合わせ、内閣府が社会活動などで功績のあった障害者20+ 件らを表彰し、県警捜査3課指導手口係長の野中信弘さん(42)が18日までに内閣総理大臣表彰を受賞した。慢性腎不全で人工透析を続けながらも、窃盗犯の手口分析の専門家として多くの事件解決に貢献したことが評価された。県警関係者として初めて受賞した野中さんは「選ばれると思っていませんでした。今まで以上に県民のために頑張りたい」と意欲をみせている。
野中さんは1989年、県警の警察官として採用された。氏家署や大田原署などの一線署で刑事として捜査に携わる中、2002年秋に慢性腎不全に。06年秋から週3回の人工透析を続ける。1回の透析に要する時間は4時間以上。勤務後に病院に向かい、終わるのは深夜になるという。
周囲の勧めもあり03年4月から、一般事務の警察職員に身分が変わり、県警捜査1課盗犯係に配属された。「刑事の仕事にあこがれて警察官になった」だけに、「警察手帳を返すことに抵抗もあった」と率直に振り返る。
しかし窃盗犯の手口分析などで能力を発揮。過去の捜査経験を生かして手口の類似点を見つけ出し、多額窃盗事件や広域組織窃盗事件などの解決に貢献している。現在は窃盗事件を専門に扱う捜査3課に所属する。
今回の内閣総理大臣表彰は全国で29の個人・団体が受賞した。
山梨日日新聞-(12月19日 朝刊)
野中さんは1989年、県警の警察官として採用された。氏家署や大田原署などの一線署で刑事として捜査に携わる中、2002年秋に慢性腎不全に。06年秋から週3回の人工透析を続ける。1回の透析に要する時間は4時間以上。勤務後に病院に向かい、終わるのは深夜になるという。
周囲の勧めもあり03年4月から、一般事務の警察職員に身分が変わり、県警捜査1課盗犯係に配属された。「刑事の仕事にあこがれて警察官になった」だけに、「警察手帳を返すことに抵抗もあった」と率直に振り返る。
しかし窃盗犯の手口分析などで能力を発揮。過去の捜査経験を生かして手口の類似点を見つけ出し、多額窃盗事件や広域組織窃盗事件などの解決に貢献している。現在は窃盗事件を専門に扱う捜査3課に所属する。
今回の内閣総理大臣表彰は全国で29の個人・団体が受賞した。
山梨日日新聞-(12月19日 朝刊)