やちぐさ作業所 市、雇用増を期待
金沢市牧町にある障害者の就労支援施設「やちぐさ作業所」で5日、間伐材の端材を活用した木質ペレット(固形燃料)の製造が本格始動した。林業の振興や森林の再生、環境貢献だけでなく、市はモデルケースと位置付け、障害者の新たな就労機会の創出に期待を寄せている。(田嶋豊)
製材などの際に出る端材を有効活用しようと、市は二〇一一年度から林業関係団体に委託し、木質ペレットを試作。品質向上や市場開拓に向け取り組みを進めているが、これとは別に施設に製造を委託し試験加工に着手。機械の安全性などを確認し、本格製造をスタートさせた。
作業は金沢森林組合と金沢木工センターから金沢産スギなどの端材を提供してもらい、粉砕機で破砕。粉状にした原料を小型製造器で直径六~十ミリ、長さ十~二十ミリに成形した後、袋詰めして仕上げる。九月までの三カ月間で三トンほど製造し、品質検査を経て公共施設や福祉施設で利用したり、市民モニターへの提供も呼び掛ける。
施設では、職員がサポートしながら十人ほどが製造にかかわる。一日五時間、月八日稼働。障害者の就労支援で全国施設の平均工賃は一万三千円余りとされるが、今回の事業展開により大幅な工賃引き上げにもつながる。
社会福祉法人「やちぐさ会」の浅田平七理事長は「誇りを持って参加できる仕事。利用者の適性、特長を生かしながら取り組みたい」と話した。
ペレットの製造に取り組む利用者ら=金沢市牧町で
中日新聞-2013年7月6日
金沢市牧町にある障害者の就労支援施設「やちぐさ作業所」で5日、間伐材の端材を活用した木質ペレット(固形燃料)の製造が本格始動した。林業の振興や森林の再生、環境貢献だけでなく、市はモデルケースと位置付け、障害者の新たな就労機会の創出に期待を寄せている。(田嶋豊)
製材などの際に出る端材を有効活用しようと、市は二〇一一年度から林業関係団体に委託し、木質ペレットを試作。品質向上や市場開拓に向け取り組みを進めているが、これとは別に施設に製造を委託し試験加工に着手。機械の安全性などを確認し、本格製造をスタートさせた。
作業は金沢森林組合と金沢木工センターから金沢産スギなどの端材を提供してもらい、粉砕機で破砕。粉状にした原料を小型製造器で直径六~十ミリ、長さ十~二十ミリに成形した後、袋詰めして仕上げる。九月までの三カ月間で三トンほど製造し、品質検査を経て公共施設や福祉施設で利用したり、市民モニターへの提供も呼び掛ける。
施設では、職員がサポートしながら十人ほどが製造にかかわる。一日五時間、月八日稼働。障害者の就労支援で全国施設の平均工賃は一万三千円余りとされるが、今回の事業展開により大幅な工賃引き上げにもつながる。
社会福祉法人「やちぐさ会」の浅田平七理事長は「誇りを持って参加できる仕事。利用者の適性、特長を生かしながら取り組みたい」と話した。
ペレットの製造に取り組む利用者ら=金沢市牧町で
中日新聞-2013年7月6日