ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

滋賀)作業所発スイーツが人気 障害者の自立目指して

2014年03月25日 01時18分23秒 | 障害者の自立
 作業所発、月1万2千個売れるスイーツがある。県内六つの酒蔵の酒粕(さけかす)の風味をぎゅっと詰めた「湖(こ)のくに生チーズケーキ」だ。全国の企業が競うコンクールで「究極のお土産」9選になった。おいしさの秘密は、障害者の自立にかける思いだ。

 東近江市にある社会福祉法人あゆみ福祉会。厨房(ちゅうぼう)をリフォームした小さな工房に、「七本槍」や「浪の音」などの利き猪口(ちょこ)が並ぶ。知的障害がある3人の施設利用者が、充塡(じゅうてん)機から酒粕で作ったチーズケーキを注ぎ、ひとつずつにふたをかぶせ、チラシとともに箱詰めしていく。利用者の女性は「仕事は楽しい」とにっこり。

 昨年11月、観光庁主催のコンクールで全国747点の中から「世界にも通用する究極のお土産」9選に入った。一般企業が競う中、福祉施設として唯一、大手百貨店の目利き審査員らによって選ばれた。

2014年3月24日03時00分 朝日新聞

知的障害ある若者採用 念願の夢へ第一歩 保育補助や総務に /奈良

2014年03月25日 00時58分05秒 | 障害者の自立
 ◇「誰もが働きやすい職場」目指し

 県立医科大(橿原市)に24日、県立高等養護学校(田原本町)を今春卒業したばかりの若者4人が採用される。知的障害がある4人は、職員用の保育園や総務課への配属が決まっており、「一生懸命に頑張りたい」とやる気をみせる。知的障害者を初めて雇用する大学側も「誰もが働きやすい職場をつくるため、支えていきたい」と意欲的だ。【矢追健介】

 「保育士になるのが夢なんです」。石原理江子さん(18)は大学に隣接する職員用の「なかよし保育園」で、保育補助の仕事を担当する。子どもたちと朝一緒に歌うのが一番の楽しみ。知的障害者の枠は一般に少なく、採用が決まった時には家族みんなで喜んだという。中学時代からの念願の夢に向かい、一歩踏み出す。

 石原さんと同じ職場になる福田菜々美さん(18)も子どもが好きだが、「人間関係が苦手」と不安を口にする。補佐する保育士の柏田麻理奈さん(22)は、正式採用前の研修をみて「最初は緊張していたが、笑顔も増え、作業も丁寧」という。

 大学では、知的障害のある人にどこまで仕事を任せられるか心配する声はあった。しかし、2012年から高等養護学校の生徒を実習で受け入れてきた実績があり、14年から知的障害のある人を採用することを決めた。

 ある時、「容器を奇麗にして」と頼まれた生徒は、その程度が分からなかったため、時間が長くかかった。次から「2回拭(ふ)いて」と回数を決めた。村田理・総務課長補佐(50)は「仕事の内容をあやふやに伝えると通じないことがあるが、明確にすれば業務改善につながる。仕事のバリアフリー化は、誰にとっても働きやすい職場につながる」と言う。

 井上光明さん(18)と杉岡大基さん(18)は総務課に配属され、大学病院内の掃除、薬の説明書や手紙を折りたたむ仕事などを担当する。電車で1時間かけて通う井上さんは「朝起きられるかな」と不安そうだが、「難しい作業もだいぶうまくなってきた。仕事が楽しい」。13年度に2回実習を経験した杉岡さんは「採用が決まってうれしかった。将来の夢はまだないけれど、まずは一生懸命頑張りたい」と話した。

 大学は今春、他に既卒者1人を加えた計5人の知的障害者を雇用する。日給を払う非正規契約で、6カ月ごとに更新。働き始めると実習で分からなかった課題が見つかる可能性もあるが、県内にある障害者就業・生活支援センターや高等養護学校などと連携して支えていくという。

 村田課長補佐は「5人が足跡を残すことで、次の世代につながればうれしい。実習や雇用を今後も受け入れ、こうした出会いを広げたい」と意気込む。高等養護学校で進路指導を担当する安井昇教諭(49)は、生徒の実習を見守ってきた。「卒業生が周囲の期待に応えている姿をみるのはとてもうれしい。周りの支援があってここまで来たことを忘れないでほしい」

毎日新聞 2014年03月24日 地方版

埼玉県 世界の流れに逆行 年齢で障害者差別やめて

2014年03月25日 00時44分00秒 | 障害者の自立
埼玉県は、重度心身障害者の医療費無料制度について、来年1月から65歳以上で新たに重度障害になった人を対象から外すことを狙っています。「年齢差別はやめよ」と反対の声をあげている障害者団体「埼玉の障害者福祉医療制度の充実を求める会」の平林彰代表(70)に聞きました。
埼玉の障害者福祉医療制度の充実を求める会代表

平林彰さんに聞く

平林彰私たちは、県の計画が分かった1月から県庁前でのビラ配布や昼休み宣伝行動などを行ってきました。

医療費負担は、高齢者にとって大変な問題です。年金が下がってきているのに病院にかかることが増え、とりわけ障害者はいくつもの診療科を受診する必要があります。

重度化する人も

軽度の障害が65歳を過ぎてから重度になる人もいます。さいたま市の障害者政策委員会でも「年をとってから重度化する人が多い」という話がありました。県は、“65歳以上の人は医療費を負担できる資産を持っている”などといいますが、高齢者の生活実態を無視した無責任な説明です。

県は“この制度は生まれつきや若い時に重度障害になった人のためのもの”だとも言っていますが、高齢で障害者になった人への差別であり、生まれつきの障害者などに対する別の差別につながる面も持っています。

政府は条約批准

障害のない人と同等の権利を保障することを定めた国連の障害者権利条約を、日本は批准しました。県は国際的な流れにも逆行しています。私たちは、権利条約の立場で県に施策の存続を求めていきます。

県は年齢制限の一方で、精神障害者1級で外来診療の医療費を新たに助成対象に加える改善策を打ち出しました。しかし、1級では対象者が少なく、2級まで広げるよう求めています。

私たちは、県内の障害者団体と協力して、制度改悪の問題点と障害者の生活実態を発信し、市町村にも働きかけて改悪を食い止めたい。また、県が今後さらに狙っている所得制限を断念するよう運動を強めます。

【解説】埼玉県重度心身障害者医療助成制度

身体障害者1~3級、知的障害者Ⓐ、A、Bの人などが対象で、県と市町村が費用を半分ずつ負担しています。約15万人が受給。新規受給者の6割が65歳以上で、年齢制限が行われれば受給対象に加えられない人は年間約1万3000人にのぼります。



(赤旗2014年3月23日付より)