厚生労働省は4月から「精神障害者保健福祉手帳」の性別欄を削除することを決め、7日に自治体担当者を集めた会合で説明した。精神疾患の一つで、心と体の性が一致しない性同一性障害の当事者も一定程度、手帳を所持していることに配慮した。当事者らでつくる「日本性同一性障害と共に生きる人々の会」(山本蘭代表)によると、こうした配慮で公的な書類・証明書の性別欄が削除されるのは国レベルで初めて。
厚労省は2012年、国民健康保険証の性別欄を裏面に記載することを認めたが、削除には至らなかった。手帳は精神保健福祉法に基づいて都道府県知事が交付、2年ごとに更新し、税金の控除・減免や公共料金の割引が受けられる。所持者は13年3月時点で約70万人。新年度から性別欄のない手帳を交付する。希望者には更新に先立って交換に応じる方針だ。
毎日新聞 2014年03月07日 19時51分
厚労省は2012年、国民健康保険証の性別欄を裏面に記載することを認めたが、削除には至らなかった。手帳は精神保健福祉法に基づいて都道府県知事が交付、2年ごとに更新し、税金の控除・減免や公共料金の割引が受けられる。所持者は13年3月時点で約70万人。新年度から性別欄のない手帳を交付する。希望者には更新に先立って交換に応じる方針だ。
毎日新聞 2014年03月07日 19時51分