全国の若手福祉人材の採用・育成を支援する一般社団法人 FACE to FUKUSHI(所在地:大阪府大阪市、代表理事・河内崇典/大原裕介)は、2016年3月21日(月・祝)に、日本財団(東京都港区)において、「2017新卒向け FUKUSHI就職フェア」を開催します。北海道から九州まで全国の福祉法人を集めた学生向けの福祉の合同企業説明会を実施。全国各地で、地域福祉を支えていく担い手を募集します。
FACE to FUKUSHIは、2009年に発足し、若手の福祉従事者同士をつなぐイベントを全国各地で開催。毎年1000人以上が参加しています。また、若手の福祉従事者に対してアンケート調査を実施し、福祉に関わる人の仕事観や課題などを調べています。今回の「FUKUSHI就職フェア」は、300名以上の学生が集い、全国各地の福祉法人が出展するイベントです。
主催 一般社団法人FACE to FUKUSHI
助成 公益財団法人日本財団
後援 社会福祉法人東京都社会福祉協議会、日本社会福祉士養成校協会、日本精神保健福祉士養成校協会
【開催概要】
2017新卒向け FUKUSHI就職フェア
日 時 2016年3月21日(月・祝)12:00-18:00
会 場 日本財団ビル(東京都港区赤坂1−2−2 )
定 員 300名
対 象 ○2016年度卒業予定の大学生、専門学校生
参加費 無料
WEB http://fukushigoto.f2f.or.jp/fair201603/
【プログラム】
12:00 - 12:30 オープニングメッセージ
12:30 - 13:30 出展法人ピッチトーク
13:30 - 18:00 ブース型会社説明会・FUKUSHI MARKET
13:45 - 14:45 FUKUSHI MAKERS SUMMIT
15:45 - 17:00 福祉のキャリアトークショー
■福祉業界における課題と、FACE to FUKUSHIの取り組み
他の先進諸国に例をみないスピードで少子高齢化が進んでいる日本では、現在の高齢者人口は3190万人(平成26年版高齢社会白書)。また、日本には、 741万人の障がいを持つ方が暮らしており、国民の6%が何らかの障がいを有しています(平成25年版障害者白書)。各地域で高齢化率が高まり、若者が都 市に流出する中で、暮らしを支える福祉を担う人材が、足りなくなってきています。2025年には約30万人の介護職員が不足することを、厚生労働省も発表しています。
そのような中で、FACE to FUKUSHIでは、誰もが当たり前に生きることのできる社会を実現するために、将来を担う若者の発掘・採用・育成の支援に取り組んでいます。全国各地の魅力的な取り組み・事業所を発掘し、福祉の仕事のクリエイティブさを若者へ発信。学生に向けた就職のマッチングフェアを実施し、各地の事業所の人材の確保をサポートしています。
■新卒向けの求人メディア「フクシゴト」をOPEN!
福祉の新卒採用業界は、他業界に比べて活発ではなく、福祉の就職活動に関する情報不足が不足しているのが現状です。学生からも「どのような福祉の仕事があるのかわからない」「どの法人が自分が働きたいところなのかわからない」など、州ショック活動の不安な声をたくさん聞いています。
このような状況に対し、福祉業界に特化した福祉の仕事情報サイトを提供することで、学生の福祉の仕事に対する意識を高めていこうと思っています。
福祉の仕事、法人の特徴がわかるような『求人記事』、福祉の仕事に触れることができる『イベント紹介』、福祉ではたらく人を紹介する『福祉人図鑑』など多様なコンテンツを揃えています。
フクシゴトURL:https://fukushigoto.f2f.or.jp/
■地域福祉を支える先進的な取り組みが、各地で行われています
コミュニティから イノベーションをおこす あたらしい仕事
(社会福祉法人 福祉楽団/千葉県香取市)
高齢者や障害者、子どもといった制度による縦割りの福祉サービスではなく、地域に何が必要かという視点で「やるべきこと」を考えて実践している。ケアの対象は「人」だけではなく、元気のなくなっている「コミュニティ」や 荒れた「里山」や「農地」、シャッターの多くなった「商店街」。こ うした課題に向き合って、解決策を提示している。
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自然を活かして、六次産業化にチャレンジ
(社会福祉法人 八ヶ岳名水会/山梨県北杜市)
平成4年の設立以来、障がいを持っている人たちの支援を実施。玉ねぎ・とうもろこし・じゃがいも・人参・大豆など季節の有機野菜や、お米や小麦を栽培し、 生産・加工・販売を一貫して行う六次産業化に取り組んでいる。地元の農家さんの畑を借りるなど、地域の人たちとも密接につながった取り組みを行う。
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消滅可能性都市で、福祉がまちの一大産業に
(社会福祉法人 ゆうゆう/北海道石狩郡当別町)
平成17年に法人化。障がいを持つ子どもからお年寄り、家族まで幅広いニーズに対応し、障がい者や地域の人が一緒に働くレストランや共生型コミュニティ農 園などを展開。約17000人が暮らす当別町内で、まちで1番の産業となりつつあり、モデル事例として視察も多く訪れる。
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新潟・江南区 通所介護施設「夢のみずうみ村」内覧会
住宅建築のイシカワ(新潟市秋葉区)が新潟市江南区曙町3に整備を進めていた通所介護事業所「夢のみずうみ村」新潟デイサービスセンターがほぼ完成し、利用希望者向けの内覧会を開いている。利用者の機能回復に重点を置いており、水が流れるプールでの体操や陶芸、料理教室など多彩なメニューをそろえている。
介護事業進出は、イシカワの社会貢献活動の一つ。住宅展示場だった敷地約4千平方メートルとモデルハウスを活用した。山口県などにデイサービス施設を展開する社会福祉法人「夢のみずうみ村」とフランチャイズ契約を結び、ノウハウの提供を受けた。
屋内に手すりをあえて設けず、伝え歩きの能力などを養う。階段や坂道もあり、一般生活の環境に近づけている。機能回復などのメニューはおよそ200種類で、脳を活性化し心身を鍛えるものとしてマージャンやカラオケ、カジノのルーレットもできる。プールは全長46メートルで、歩行訓練などに使用する。
石川幸夫社長は「施設は健康寿命を延ばす人生の道場。要介護の人に利用してもらい、元気になっていただきたい」と話している。
障害者を対象とした福祉施設なども併設している。内覧会は事前申し込みが必要。
問い合わせは夢のみずうみ村新潟、025(288)7100。
![機能回復に役立つ設備が充実している「夢のみずうみ村」新潟デイサービスセンター=新潟市江南区曙町3](http://www.niigata-nippo.co.jp/newsfile/image/0032532100202307.jpg)
盲導犬を連れた視覚障害者の男性がタクシーに乗ろうとした際、運転手が乗車拒否したとして、北陸信越運輸局石川運輸支局が道路運送法に基づき、金沢市のタクシー会社を行政処分することが18日、分かった。一部車両の使用を一定期間禁止することなどを検討している。
道路運送法では、乗客や荷物が運転に支障を与える場合など、やむを得ない事情があるとき以外の乗車拒否を禁じている。
石川運輸支局によると、3日午後、金沢市の交差点で視覚障害者の男性が盲導犬を連れてタクシーに乗ろうとしたところ、男性運転手が「シートが犬の毛で汚れる」と、乗車を断った。
引地達也(ひきち・たつや)
コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャローム所沢施設長。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。
◆指針がなくなった
健全な組織とは何か。プロ野球・巨人の野球賭博問題から広がるチーム内での「声だしご祝儀」「ノックでエラーしたら罰金」などの「不正」にふれて、あらためて自分が関わる精神疾患者向けの施設というコミュティーでありチームへの影響を考えている。
世の中で「不健全」とされている今回のプロ野球チームの行動により、私は障害者の就労移行支援を行う者として、彼らを支える規範や与えるべき生きる指針が一つなくなった、と重く受け止めている。
お金以上に大事なことのために成し遂げられる何かに、人は勇気づけられる。スポーツの技を磨くこともそのうちの一つ。この純粋な思いこそが、何かができるという些細(ささい)な可能性に通じ、事業所というコミュニティーづくりの重要な考え方でもあった。しかし、今回の件でプロスポーツのチームやアスリートを模倣(もほう)することはもはやできないのだろうかという寂しさを感じている。
◆肯定論の恐ろしさ
基本的にスポーツをみるファンの目は健全を求める。公平な判断のもとで決される純粋な勝敗こそがスポーツを支える基本。私が施設の利用者や、悩みある方との面談において、スポーツのアスリートを引用しながら「純粋に生きる」ことを時折お話しするのは、勝敗という「公平」な判断の世界に身を置く人たち(または集団)の純粋性を信じたうえで、小さなことでも行動に移してみることや、小さなことを続ける大切さを勧めて、その小さな一歩を称(たた)えることを繰り返してきた。今回の事件はスポーツからの引用が「すっきり」と出来なくなってしまうから、やはり寂しい。
さらに恐ろしいのは、金を稼ぐという点から見れば、同根であり問題はない、という肯定する見解の跋扈(ばっこ)である。モチベーションを上げるために常に金銭が必要となれば、人は何のために生きていくのか、という答えが迷走してしまう。迷いの中にいる方々と接すると、迷いから脱する道は、純粋なる思いの行動をどこかで示せるかがポイントとなるのだが、それは、金銭とは離れた場所にある。
◆「生きる」根源的な問い
事業所という他人同士が集まる場所で、各個人の金銭感覚はまちまちだが、多くは就労を求めているため富裕層はいない。中には経済環境が相当苦しい人もいる。金銭のやりとりを厳禁にしているのは、収入や金銭とは関係なく、生きる、という根源的な問いを考え、行動として提供するのが福祉施設だと考えているから。その上で就労という形の社会参加で経済的自立を促すのが私の仕事で、決してお金の存在は消すことはできない。
私たちは労働の対価である報酬というものを得て社会生活を営んでいる。私も人を支援する活動を行っているが、事業所は公的機関からの認可事業として営業し対価を得ている。個人に頼まれるものは基本的にボランティアで行うという棲(す)み分けをしているが、時折、混在する時もある。この距離感こそが、社会人として学ぶべき第一歩。誰もが成し得ない人間の驚異に近づくアスリートには、人に夢を与えるという使命に重みを感じ、金銭との距離をわかってほしい。そしてもう一度、純粋な姿で社会の規範になってほしいと願っている。
■ケアメディア推進プロジェクト
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金沢市消防局は救急搬送する外国人との意思疎通を円滑にするためのタブレット端末用アプリを開発し、報道陣に16日、公開した。英語、韓国語、中国語に対応し、症状や痛む部位などの質問に画面をタッチして答えていくと病状が把握できる。
昨年3月に北陸新幹線が延伸開業した金沢市では、外国人観光客の搬送件数増加が見込まれることから、地元医師会の医学的指導や、現場の救急隊員の意見を取り入れながら開発した。
端末画面には、どんな症状か、アレルギーなどの病歴はないか各言語で質問文が表示され、患者が選択肢を選ぶ。痛む部位は体のイラストをタッチして伝え、意識がもうろうとしている患者には音声で質問する。「安心してください」と不安を和らげる言葉を呼び掛ける機能もある。
文字や絵で受け答えするため、聴覚障害者とも意思疎通できる。5台の救急車に配備し20日から運用する。
救急搬送する外国人のために開発された、多言語対応が可能なタブレット端末用アプリ