被災地の子どもたちが障害者スポーツに触れる「アスリート・ビジットin福島」は29日、川内村の川内小で開かれた。1年生から6年生まで43人が車いすバスケットボールを体験した。
元女子日本代表で県障がい者スポーツ協会の増子恵美さん(三春町)、本県の車いすバスケットボールチーム「TEAM EARTH」の遠藤泰選手ら合わせて6人が講師を務めた。児童は競技用車いすの特徴や動かし方、シュートのこつなどを学んだ。ミニゲームも繰り広げた。
トークセッションでは、増子さん、遠藤選手らが車いすバスケットボールを始めたきっかけなどを話した。増子さんは「みなさんは小学生なので、チャンスがたくさんある。なりたい自分になれるよう、諦めないで頑張ってほしい」と呼び掛けた。児童からは「試合中に転んで痛くないですか」「ライバルはいますか」などの質問が出された。
児童を代表し、6年生の猪狩颯太(そうた)君が「車いすバスケットボールという貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました」とお礼を述べた。
サントリーホールディングスと福島民報社でつくるチャレンジド・スポーツ体験教室実行委員会の主催。サントリーグループの東日本大震災復興支援事業「サントリー東北サンさんプロジェクト」の一環で、県内での開催は10回目となる。
車いすバスケットボールを体験した児童ら
車いすに乗ってシュートを体験する児童ら
( 2017/05/30 福島民報)