ゴエモンのつぶやき

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知的障害者の外出 支援を ガイドヘルパー 慢性的に不足

2018年08月04日 12時55分12秒 | 障害者の自立

来月に養成研修

 知的障害者の外出を支えるガイドヘルパーが不足し、県内の福祉事業所がヘルパーの利用者の希望に応じられないケースが出ている。利用希望は土日などに集中。グループホームのスタッフなど別の仕事を掛け持つヘルパーが少なくないという事情もある。(押川恵理子)

 ガイドヘルパーは障害者と一緒に電車やバスに乗って出掛け、外出先でのコミュニケーションを助ける。トイレなどの介助もあるため、利用者と同性のヘルパーが対応するのが基本だ。利用は障害者が学校や作業所に通っていない土日と平日の夕方が多い。

 ヘルパーによる移動支援事業を行うNPO法人サポートステーションWaku Waku(ワクワク)(金沢市長土塀)の勝田ゆかり理事長は「利用者に対してヘルパーが少なく、利用の日数を減らしてもらったり、時間を変えてもらったりせざるを得ない」と話す。

 ヘルパー派遣のほか、居宅介護などを担う社会福祉法人金沢手をつなぐ親の会彦三のぞみ苑(金沢市彦三町)ではヘルパーの利用希望者が七十五人いるものの、六月の利用は男性十七人、女性七人にとどまる。「一カ月に三十人程度の利用に応じるので限界」と、サービス提供責任者の長林宏信さんはため息をつく。

 金沢市障害福祉課にも「思うように利用できない」という声が寄せられている。ヘルパー数の統計はないが、身体と精神障害者を含めた移動支援事業は二〇一七年度時点で六十五事業所が手掛け、七百八十人が利用している。今後も利用は増加が見込まれる。

 金沢、小松、白山、内灘の各市町の十六事業所は「県ガイドヘルプサービス連絡協議会」をつくり、ヘルパー不足の対策を練っている。会長の勝田さんは「外出は自立の一歩。地域になじみの人が増え、温かな人間関係が生まれる。移動支援は障害者が地域で暮らすために必要な制度」と訴えている。

 知的障害者のガイドヘルパーの養成研修が九月二十八、二十九日に金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで開かれる。十~十二月には約四時間の実習がある。定員六十人で、受講料三千円。詳細は主催する県のホームページで紹介。八月二十日必着でメールや郵送で申し込む。(問)同協議会に加盟するNPO法人地域支援センターポレポレMAP076(255)1573

金沢ふらっとバスを利用して買い物に出掛ける男性とガイドヘルパー(右)

2018年8月3日        中日新聞


「やまゆり園事件」から2年 障害者団体など県にアピール文

2018年08月04日 12時31分40秒 | 障害者の自立

川名部長にアピール文を渡す鈴木さん(左)

 相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で障害者十九人が殺害された事件から二年がたったのを機に、県内の障害者団体などは一日、七月二十八日に横浜市神奈川区で開いた「『ともに生きる社会』を考える神奈川集会」で採択したアピール文を県に提出した。

 アピール文では、事件は「障害者は生きる価値がないという考え方(優生思想)によって発生した」と指摘。これは植松聖(さとし)被告(28)=殺人罪などで起訴=だけが持つ特異な思想ではないとし、「日本にもかつて優生保護法があった。共に生きる社会に向けて地道な取り組みを積み重ねるべきだ」としている。

 集会実行委員長の鈴木治郎さん(62)は「障害の有無にかかわらず認め合う共生社会の実現は、社会の根底に眠る思想と闘う覚悟がいる。アピール文を重く受けとめてほしい」と主張。県の川名勝義福祉部長は「事件の教訓を風化させることなく、皆さんの意見を聞きながら取り組んでいく」と応じた。

 その後の意見交換では、出席者から「事件の被害者が実名を出せないのは社会に差別が残っているせいだ」「障害者差別解消法よりも厳しい規定の障害者差別禁止条例をつくってほしい」といった声が出た。川名部長は「まずは、(偏見や差別を排除すると宣言した)『ともに生きる社会かながわ憲章』の普及に努めたい」と話した。 


杉田水脈議員の寄稿は「障害者や患者の人権をも踏みにじる」

2018年08月04日 12時03分05秒 | 障害者の自立

支援団体が抗議

今回の問題を機に、「政治家や著名人による生命倫理に反した発言を、黙って見過ごすべきではない」という思いから会が急きょ立ち上がった。

自民党の杉田水脈・衆議院議員が月刊誌への寄稿で「(LGBTは)生産性がない」と主張し、税金を使って支援するべきではないと論じた問題で、障害を持つ人や難病患者、その家族から批判の声が相次いでいる。

 「障害者や患者の人権をも踏みにじる」
 
「出産と『生産性』を結びつけたあの記事を読んで、涙が出た、悔しくて仕方がない、という難病患者の声をあちこちで耳にするんです。(生産性がない人には)税金を使わせないということにまで触れられていて、危ういと感じました」

そうBuzzFeed Newsの取材に話すのは、NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会事務局長の川口有美子さん。亡くなった母親がALS(筋萎縮性側索硬化症)を患い、生まれは女性だったトランスジェンダーの長男を持つ。

川口さんが呼びかけ人の一人となった「障害者と患者の尊厳ある生を守り、推進する会(仮)」は8月1日、杉田議員を2017年の総選挙で擁立した自民党・安倍晋三総裁に対して抗議声明を出した。

「杉田水脈氏の発言は、出産できない障害者や患者の人権をも踏みにじるもの」だと批判し、議員の謝罪と処分を求めている。

 相模原事件と「同根」
 

会は今回の問題を機に、「政治家や著名人による生命倫理に反した発言を、黙って見過ごすべきではない」という思いで急きょ立ち上がった。

さくら会と共に、全国自立生活センター協議会と一般社団法人日本難病・疾病団体協議会が呼びかけ人として加わった。難病「筋ジストロフィー」を抱えて生きる詩人の岩崎航さんも賛同者として名を連ねている。

声明では、杉田議員の寄稿が「性的マイノリティの人権を踏みにじるものであるばかりか、出産を巡り思い悩んでいる障害者の心を深く傷つけた」と訴え、「社会的支援な人々に救済の手をさしのべるべき立場にある国会議員としての適性には、大いに疑問があると言わざるを得ない」と厳しく批判している。

川口さんは、杉田議員の主張が重度障害者ら19人が犠牲になった相模原事件と「同根」であると指摘。

何万人もの命を左右する医療や社会福祉政策の決定にかかわる議員であるからこそ、言葉の責任はさらに重いと話す。

「出産をめぐって悩んでいる難病患者の方や、パートナーとの子供が欲しかったけれどうまくいかなかった私の長男の苦しみも、間近で見てきました」

「子供が欲しくても産めない人もいれば、産まない選択をする人もいる。弱い人の立場や気持ちへの想像力が欠如している人には、議員を務めてほしくないと思います」

会は8月7日に記者会見を開き、改めて自民党への抗議と今後の活動方針について発表する予定だという。

自民党本部は8月2日、「個人的な意見とは言え、問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現があることも事実であり、(杉田議員)本人には今後、十分に注意するよう指導した」と見解を発表。

安倍首相は「人権が尊重され、多様性が尊重される社会を目指すのは当然だ。これは政府、与党の方針でもある」と述べた

抗議声明の全文は、以下の通り。


 

自由民主党
総裁 安倍晋三殿

自民党衆議院議員である杉田水脈氏によるLGBTへの発言は、性的マイノリティであるLGBTの人権を踏みにじるものであるばかりか、出産しない人は生産性がないから、行政的支援に値しないと断じたものであり、出産を巡り思い悩んでいる障害者(特に内部障害(難病)者)の心を深く傷つけました。

社会的支援が必要な人びとに、救済の手をさしのべるべき立場にある国会議員としての適性には、大いに疑問があると言わざるを得ません。

出産の可否を行政による支援の根拠とする価値観は、偏見や差別によるものであることは、火を見るよりも明らかであり、「価値観の違いとして尊重できる」などと、擁護できるものではありません。

我々は杉田水脈氏に対し、LGBTへの偏見差別を改め、「生産性」により行政支援の根拠としようとしたことを省みて、謝罪することを求めます。

自民党総裁、安倍晋三氏には、日本国内にこのような差別発言を容認する風潮があることを真摯に受け止め、杉田水脈氏に対して相当な処分を行うことを強く求めます。

2018/08/             BuzzFeed Japan


障害者施設で心理的虐待、提訴へ 姫路

2018年08月04日 11時37分19秒 | 障害者の自立

「私はうそつきです」などと書いたプラカードを首から下げるよう強いられるなど心理的虐待を受けたとして、知的障害のある20代の女性が、入所していた兵庫県姫路市西庄乙の共同生活援助事業所「ぐるーぷほーむ みのる」=廃所=の運営者だった女性(53)を相手取り、計約330万円の損害賠償を求めて神戸地裁姫路支部に提訴することが1日、分かった。

 市によると、運営者だった女性は知的障害のある利用者の女性に対し、約束を守らなかったとの理由で「私はうそつきです」などと書いたA4サイズ程度のカードを首から下げるよう強要したほか、施設内に「ごはんの声かけは1度だけ」「時間内に食べなければ“食事なし”」などと記した張り紙を掲げて従業員に指示していた。

 市監査指導課の聴取に対し、運営者だった女性は「利用者がうそをつくので、(周りに)迷惑がかからないようにした」と話したという。

 入所していた女性の姉(46)によると、女性はストレスから不眠などの症状を訴え、2017年秋に1カ月入院し、その後、市内の別の施設へ移った。「言っちゃいけないと思っていた」と漏らしたといい、「いつもは何でも話してくれる妹。相当怖かったのだと思う」と話している。

「ぐるーぷほーむ みのる」内に張り出されていた紙(姫路市提供)

「ぐるーぷほーむ みのる」内に張り出されていた紙(姫路市提供)

2018/8/1 19:      神戸新聞NEXT