ゴエモンのつぶやき

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「障害者の心傷つけた」=杉田議員に謝罪求める-団体声明

2018年08月09日 16時06分30秒 | 障害者の自立

 自民党の杉田水脈衆院議員がLGBT(性的少数者)のカップルを「子供を作らない、つまり『生産性』がない」と月刊誌に寄稿した問題で、障害者や難病患者、支援者らで構成する団体が7日、東京都内で記者会見し、「出産をめぐり思い悩んでいる障害者の心を深く傷つけた」などとして杉田氏の謝罪や自民党による相当な処分を求める声明を発表した。

 団体は「生きてく会(すべての人が差別されることなく安心して生きていく会)」。6日、障害者団体の代表らが中心になって設立した。

 声明は、杉田氏について「出産しない人は行政的支援に値しないと断じたもので、出産の可否を支援の根拠とする価値観は偏見や差別によることは火を見るよりも明らか」と指摘している。 

自民党の杉田水脈衆院議員に謝罪などを求め、記者会見する内山裕子さん(左端)ら


杉田氏の「生産性ない」に抗議声明 障害者や難病患者ら

2018年08月09日 15時55分22秒 | 障害者の自立

 自民党杉田水脈(みお)衆院議員が月刊誌で、子どもを産まない同性カップルなどを念頭に「生産性がない」と主張した問題で、障害者や難病患者らが7日、「出産できない障害者や患者の人権をも踏みにじるもの」とし、抗議声明を発表した。杉田氏に対して謝罪を、安倍晋三首相には、党総裁として杉田氏に対して「相当な処分」をすることを求めている。

 声明を発表したのは、障害者や難病患者らでつくる「生きてく会」。杉田氏の寄稿内容について、「出産を巡り思い悩んでいる障害者の心を深く傷つけた」と声明で指摘。「生産性」を理由に性的少数者への行政支援に否定的な見解を示していることに対し、「出産の可否を行政による支援の根拠とする価値観は、偏見や差別によるものであることは、火を見るよりも明らか」と訴えている。

 同日の記者会見で、神経障害によって手足に力が入らなくなる症状などが出る難病「ギラン・バレー症候群」を抱える内山裕子さん(43)は、「子どもを産めるかどうかで人間の価値が決まるとは到底思えない」と話した。(田中聡子)

     ◇

 「生きてく会」は7日、抗議声明を発表するとともに、記者会見を開いた。主な発言(一部代読)は以下の通り。

 ●全国自立生活センター協議会副代表で、首のけがが原因で車いすを利用する中西正司さん

 「(杉田議員の寄稿のような)優生思想の蔓延(まんえん)によって、福祉社会が消滅の道を歩むのではないかと危惧している。難病や重度障害者は福祉サービスがなければ生きていけず、発言に非常に傷ついている。『サービスを使って生きる人は存在しなくていい』という風潮が広がれば、福祉社会が崩壊する」

 ●DPI(障害者インターナショナル)日本会議事務局次長で、首のけがが原因で車いすを利用する今村登さん

 「津久井やまゆり園事件の被告は、『障害者は社会の役に立たないから、金のない日本で生かしておく余裕はない』という主張をしている。社会の役に立つか立たないかを基準に、税金を使うことに否定的な点は、杉田氏と共通している。『役に立たないと判断された人は、支援しなくていい』ということになれば、障害者、高齢者、生活困窮者、生活保護受給者、ホームレスなど、対象はどんどん拡大する懸念がある」

 ●日本ALS協会理事で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)当事者の岡部宏生さん

 「誰しも病気や障がいを持つ可能性はある。誰にでもある可能性に想像がいたらないことや、そのことによって社会の方向性に影響を与えてしまうことに気づいていないことに、私は深く傷つく。知らず知らずのうちに、たいていの人がなんらかの支援を受けている。今回の発言を他人事だと思わずに聞いて欲しい」

 ●ギラン・バレー症候群当事者の内山裕子さん

 「『生産性』の発言は、病気や重い障害のために子どもを産むことができない人を深く傷つけた。私は現在も治療が必要で、薬の影響で子どもを産むことができない。杉田氏の発言は、目に見えにくい障害や、つらさを持って生きている人にも波紋を広げている。子どもを産めるかどうかで人間の価値が決まるとは到底思えない。『子どもの産めない人は役に立たない』という考え方は、排除という考え方そのものだ」

 ●ALS/MNDサポートセンター・さくら会理事長で、ALS当事者の橋本みさおさん

 「議員の言葉の重みをかみしめて、今後は活動してほしい」

朝日新聞        2018年8月7日


保育園と障害者就労支援施設を併設

2018年08月09日 15時35分42秒 | 障害者の自立

 ウジエスーパーの新物流センターが入る施設には、同社が誘致した企業主導型保育事業施設「りっきーぱーく保育園あすと長町」が併設される。
 保育園は宮城県内で老人ホームや障害児・者向け事業、保育事業などを手掛けるミツイ(仙台市太白区)が9月にオープンさせる。
 対象は0~2歳児で定員は19人。うち10人がウジエスーパーなどの企業枠で、9人が地域の待機児童解消のための一般枠(募集済み)となる。ウジエ従業員の子どもは3人が入園を予定している。
 ウジエスーパーが運営する新精肉センター内には、障害者就労支援施設「虹の橋」(定員20人)も設けられる。今月1日に仙台市から事業所指定を受けた。
 虹の橋は、ウジエスーパー各店舗の清掃などを請け負う障害者特例子会社ウジエクリーンサービス(登米市)が母体となる形で、全国で初めて設立された社会福祉法人りんごの樹(同)が運営する。
 就労移行支援(6人)と就労継続支援(14人)の2形態があり、利用者は精肉センターで使うコンテナの機械洗浄や運搬、整理作業、従業員休憩室でのドリンクサービスなどに当たり、工賃が支払われる。一定期間の訓練後、ウジエクリーンサービスなど物流センター内での就職への道も開かれている。
 りんごの樹の担当者は「企業と連携して障害のある人たちをサポートし、一人でも多く就職につなげたい」と話す。

新物流センターの施設内に9月にオープンする保育園

2018年08月08日        河北新報


避けていた精神障害者の兄に妹が感謝するようになった理由 #23

2018年08月09日 15時23分13秒 | 障害者の自立

“私の兄は、障害者”。見て見ぬ振りして、直視できない現実を避けるように生きてきた、妹目線の連載です。突然プロポーズをしてきた彼から教えてもらった、忘れていた家族への愛情——。現状の打開策と兄への最善のサポートについて考え直すきっかけになりました。

閉鎖的だった私たちに新しい風

聞いてほしくなかったこと、話題にだしてほしくなかったことだと思っていた、兄の話。しかし、本当は誰かと支え合って理解したかったのかもしれない……そう、今なら感じます。両親の陰から見ていただけだった私は、兄の相談を誰にしたら良いのかわからず過ごしてきましたが、彼の親身なメッセージを見てからは大きく気持ちが変化しました。

両親も、兄に理解を示してくれる彼に、“家族” として心を開くことができ、長年閉鎖的だった我が家に新しい風が吹き始めたのです。

現状を打破するには……?

兄は、一時期の暴力的な状態に比べると、本当に穏やかになりました。精神安定剤を飲んではいるものの、病院の回数も格段に減りましたし、テレビを見たり、パソコンで音楽を聴いたりと、何かに集中することができるようになったことも大きな前進です。

しかし、今の暮らしを続けるとなると、診断書を提出して障害者手帳の更新をしながら、障害者年金(または、生活保護)を受け取ることになります。医療費のサポートや、交通機関の補助などは大変ありがたいことですが、それが兄の「生きること」に楽しさや嬉しさをもたらすのかといったらそれはまた別の話になるでしょう。私たちは、兄に「生きがい」を持ってほしいと願いました。

役割を持つことで “生きがい” を見つける

そこで、彼を含めた私たち “家族” のアイデアは、「人は社会の役割を持つことで生きがいを得る。金銭的なサポートも大切だけど、社会との関わりを少しずつ増やし、精神的な自立を支援することにも注力したほうが良いのではないか?」というものでした。

思い返せば、両親は兄が精神安定剤を飲んだり、病院を探したりすることに夢中になるばかりで、社会との関わりに対してサポートすることを忘れていた気がします。閉鎖的になっていたことを反省し、障害を持つ人への雇用があるのか探してみることに……。すると、どうでしょう。

例えば、父の知り合いには、大人になってから喉の手術をして声帯を摘出した人がいました。声が出なくなってしまったのですが、パソコンを使った仕事に就くことができて明るく生活されているそうです。また、私の友人の仕事先にも精神的な障害を持つ方がいるけれど、コミュニケーションが必要な接客業ではなく、裏方として荷物を整理する役割についているとのことだったのです。

今までは、社会復帰をするなんてまだまだ先……と思っていた両親も、兄ができることから始めてみようと背中を押すことに。そして、兄が働ける雇用先を探し、工場で働くという試みをしました。結果は、1か月という短い期間しか続かなかったのですが、それでも兄にとっては大きな社会的役割を果たせたと思います。すぐに、完全な社会復帰ができなくても、少しずつ自分でお金を稼ぐ能力を身につけることができれば、行動範囲や視野も広がると共に自分に自信がつくのではないか。これからも、チャンスがあれば積極的に探していきたいと思っています。

世界でたった一つの “家族” だから

大人になるにつれてできる人間関係は、幅広いものです。しかし、本当に自分が困ったときに助け合える関係や、時には言いたくないことも指摘してくれる関係、そして自分の背中を押してくれる関係、心の中に入り込んでくれる関係は、世界でたった一つの “家族” だと私は思います。

その “家族” というのは、血が繋がっている・いないではなく、包み隠さず人生を共に歩む「絆」のこと——。それに気づくことができたのは、彼、両親、そして兄のおかげです。

文・心音(ここね) — 2018.8.7


障害者らも抗議「傷ついている」

2018年08月09日 15時13分05秒 | 障害者の自立

 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員がLGBT(性的少数者)について「子どもを作らない、つまり『生産性がない』」などと月刊誌に寄稿した問題で、障害者や難病当事者が7日、東京都内で記者会見し、「難病や障害のある人も傷ついている」と抗議した。

  会見で、ギラン・バレー症候群患者の内山裕子さん(43)は「病気や障害によって子どもを産めない人や、表には見えにくい難病や障害のある人など、たくさんの人がLGBTの人たちと同じように傷ついている。生産性のない人など存在しない」と訴えた。

 障害者らによる支援団体の全国自立生活センター協議会副代表、中西正司さん(73)は「社会の中の異質な要素を排除しようとする風潮の高まりを危惧する」と述べた。

 ALS患者で日本難病・疾病団体協議会理事の岡部宏生さん(60)は「杉田議員の発言は特別な当事者に向けられたものではない。誰しも病気や障害を持つ可能性はあるし、たいていの人が何らかの社会的支援を受けている。今回の発言を他人事(ひとごと)と思わないでほしい」と、介助者による代読で呼び掛けた。

 会見に先立ち6日、関係者による「生きてく会」を発足させており、杉田氏の謝罪や党内での処分を求めるほか、今後も政治家の差別発言があれば抗議していくという。

毎日新聞       2018年8月7日