ゴエモンのつぶやき

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過労自殺問題で教育長辞めろ 新潟県議会に申し入れ

2019年01月13日 12時05分24秒 | 障害者の自立

 難病を抱え障害者枠で採用された新潟県教育委員会の女性職員(当時42歳)が昨年1月、長時間労働の末死亡した問題を受け、過去に県職員だった男性を過労自殺で亡くした遺族らが11日、県議会議長に対し、県教育長への解任決議案などを議会に提出するよう申し入れた。

 申し入れを行ったのは、2002年に過労自殺した大橋和彦さん(当時34歳)の母喜代子さんと市民団体「新潟過労死・自殺遺族支援ネットワーク」のメンバー計3人。

 同ネットワークの渡辺党代表は県庁で沢野修議長に対し、障害者雇用促進法に基づく女性への適正な配慮の有無を県が調査していないことについて、「職員が亡くなっているにもかかわらず十分な調査をしないまま放置している教育長の責任は非常に重い」と指摘。「この職にあっていい方とは思えない」と議会での辞職勧告か解任を求めた。大橋さんも「息子に続きまた職員の死者が出たのは、周りの配慮不足が何も変わっていないということ」だと訴えた。

 沢野議長は「大橋さんに続き女性も亡くなったことは重く受け止めている」としながらも、「県としても働き方改革を進めている段階で、申し入れの内容については県教委や議員らと相談したい」と述べるにとどめた。

1/12(土)         Yahoo!ニュース


仏映画「ジュリアン」 DV問題にメッセージ

2019年01月13日 11時21分49秒 | 障害者の自立

 初めての長編でベネチア国際映画祭の監督賞という栄誉を手にした。「偉大な監督が並ぶ中でそのような評価をしていただいたことは、非常に光栄に思っている」と素直に喜ぶのは、俳優としても活躍するフランスのグザヴィエ・ルグラン監督(39)だ。受賞作「ジュリアン」が1月25日に日本で公開されるのを前に、11歳の主人公を演じたトーマス・ジオリア(15)を伴って来日したが、「最初に彼を見たときは嫉妬を覚えたよ」と、その卓越した演技力を褒めたたえる。

恐怖の表情を細かく指示

 「ジュリアン」は、確かに演技とは思えないほどリアルなジオリアの表情が強く印象に残る作品だ。

 11歳のジュリアンは、両親が離婚し、母親のミリアム(レア・ドリュッケール)と姉の3人で暮らしていた。だが父親のアントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)はジュリアンの共同親権を主張。「二度と会いたくない」とのジュリアンの訴えもむなしく、裁判所が共同親権を認めたことから、ジュリアンは隔週末に父親と過ごさなければならなくなる。

 冒頭の裁判の場面から緊迫感がみなぎり、家族関係がただならぬ状況であることが伝わってくる。車を運転するアントワーヌが助手席のジュリアンにいらいらをぶつける場面では、ジオリアの顔はほとんど泣きそうなくらい恐怖に引きつっていて、思い切り感情を揺さぶられる。

 「このシーンは、リハーサルのときから重要だといわれていて、何度も何度も練習した。本番の撮影に入ると、リハーサル以上に監督から事細かく指示が飛んで、とても深い場面になった」とジオリアが振り返れば、ルグラン監督は「実際には殴られないし、君が危険にさらされることはないが、殴られるかもしれないという恐怖の感情をぜひとも表現してほしいと説明した。こんなすばらしい役者と出会うことができて、とても誇りに思います」と満足そうに話す。

100通りの方法で指揮

 「ジュリアン」は、ルグラン監督が2012年に手がけた短編映画「すべてを失う前に」が下地になっている。ドメスティックバイオレンス(DV=配偶者暴力)をテーマにしたこの作品は、米アカデミー賞の短編映画賞にノミネートされるほど高い評価を獲得。夫婦役などはそのときと同じ配役で、新たに子供目線を盛り込む形で長編に仕上げた。

 「私は映画の学校を出ておらず、専門の知識もないが、出演者もスタッフもみんな理解してくれて、デビュー作でこんなに恵まれた監督はまずいないでしょう」と幸運を喜ぶ。

 もともと役者を目指して10歳のころからレッスンを受けていた。中でも小学生のとき、車いすの障害者として主役を演じたコメディーの舞台が、ルグラン少年に表現することの楽しさを芽生えさせた。

 「障害という厳しい現実でも、笑って表現することで観客の障害者が笑顔になる。そのことにこの上ない喜びを感じました」

 コンセルバトワールの名称で知られるフランス国立高等演劇学校を卒業し、チェーホフやシェークスピアなどの舞台のほか、フィリップ・ガレル監督、ブリジット・シィ監督らの作品に出演。同時に若い俳優に演技指導することにも熱心に取り組み、徐々に作り手への流れができていった。

 「シナリオを書くことにも興味があったが、演劇の戯曲はフランスでは敷居が高く、映画の方が向いているのではないかと思った。俳優を指導していて、100人いれば100通りの方法があると感じていたが、監督をすることでそのことを確信した。オーケストラの指揮者のように、あらゆる演奏者の持ち味を探して調和の取れたハーモニーを奏でるようにするのが監督の役割なんです」

自身を投影して感じる力

 こうして作り上げた初の長編監督作が、17年のベネチア国際映画祭で監督賞に当たる銀獅子賞を受賞。短編のときはまだ実感がなかったが、これからも監督として世界に向けて発信していくことができるのではないかという自信と自覚が生まれた。

 「映画は、人間が直面するさまざまな問題に対し、見る人が自分自身を投影して何かを感じ取ることができるもの。そんな映画の力を信じています。『ジュリアン』では、世界中で社会問題になっているDVを題材に据えたが、実際は表に出てこないケースも多い。危険な目に遭っている女性たちには勇気を持って立ち上がってほしいし、DVの男性には暴力を振るっても何の役にも立たないというメッセージを込めた。さらに政府に対しても、何らかの措置が必要だという思いが含まれています」

 「できればずっと俳優を続けて、もう一度、ルグラン監督と一緒に映画を作りたい」と語るジオリアに対しては「いろんな監督のもとで経験を積むことが大事だと思う。恐らくいずれ、そのような機会があるでしょう」と、再会を楽しみにしていた。
 

 グザヴィエ・ルグラン(Xavier Legrand) 1979年、フランス中央部のムラン生まれ。フランス国立高等演劇学校で演劇を学び、チェーホフ、シェークスピアなどの作品の舞台に加え、フィリップ・ガレル監督、ブリジット・シィ監督らの映画に出演。2012年には短編映画「すべてを失う前に」を初監督、米アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされたほか、クレルモン・フェラン国際短編映画祭では4部門で受賞を果たす。初の長編となる「ジュリアン」は、17年のベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)、サンセバスチャン国際映画祭で観客賞など、数々の賞に輝いた。

 「ジュリアン」は、1月25日から新宿シネマカリテ(東京都新宿区)、ヒューマントラストシネマ有楽町(千代田区)、アップリンク吉祥寺(武蔵野市)、名演小劇場(名古屋市東区)、シネ・リーブル梅田(大阪市北区)、シネ・リーブル神戸(神戸市中央区)、26日からキネマ旬報シアター(千葉県柏市)、千葉劇場(千葉市中央区)、京都シネマ(京都市下京区)、2月2日からシネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区)、9日から東座(長野県塩尻市)などで順次公開。

産経ニュース        2019.1.12


重度障害者に在宅ケアを 金沢の事業所 人材養成開始

2019年01月13日 00時27分05秒 | 障害者の自立

胃ろう、たん吸引 切実な声に応え

 重度身体障害者の在宅医療ケアができる介護職員が北陸で不足する中、金沢市窪(くぼ)の訪問看護事業所「凪(なぎ)のいえ」が、昨年十二月から人材養成の研修を始めた。「病院で一生を過ごすのではなく、外の世界で自分の人生を生きたい」。こうした訴えに、代表の西田まち子さん(67)が動かされた。これまでに石川県小松市や富山市の五人が受講した。(蓮野亜耶)

 「ごめんなさい。力になりたいけれど、スタッフがいないんです」

 西田さんは二年前、全身の筋肉が徐々に衰える筋ジストロフィー患者やその家族から医療ケアを含む看護の依頼をされても、断り続けるしかなかった。患者たちは在宅での生活を望んでいたが、胃にチューブで栄養を注入する胃ろうや、たんの吸引ができるスタッフが足りなかった。

 「いろんなつてを頼ってなんとか私たちに連絡をくださったけれど、協力できず、申し訳なくて申し訳なくて…」。西田さんは研修の開催を決めた理由をこう振り返る。

 二〇一二年の法改正によって、介護福祉士やホームヘルパーでも、事業所や都道府県が主催する「喀痰(かくたん)吸引等研修」で医師と看護師から学べば、医療ケアをできるようになった。石川県で医療ケアを認められた介護職員は昨年四月時点で、全国三十四位の千三百六十二人。富山県は三百九十七人で全国で最も少なく、北陸では現状、ケアを受けられない患者が大勢いる。

 研修には、医療ケアの内容と対象者に応じて第1~3号があるが、西田さんは人材不足の解消を急ぐため、限られたケアを最短で学ぶ「第3号研修」を開くことにした。

 昨年十二月初旬。凪のいえに医師や看護師を招き、初めて研修をした。寝たきりになった人の症状の特徴、胃ろう、吸たんの方法を教えた。人体模型の口の中に管を入れ、唾液を吸い取る実技も練習した。

 今後は開催の要望があれば随時開いていく。初研修で講師を務めた「かがやきクリニック」(金沢市疋田)の医師野口晃さん(50)は「在宅で最期を迎える高齢者も増えていく中、医療行為ができるスタッフのニーズは大きい」と意義を語る。

 北陸中日新聞         2019年1月12日


障害者差別の文言に抗議 三重県教委の募集要項に障害者団体の会

2019年01月13日 00時17分38秒 | 障害者の自立

 県内の障害者団体などでつくる「三重県に障害者差別解消条例をつくる会」は11日、スクールソーシャルワーカーの募集要項に障害者差別の文言があるとして、県教委に抗議した。県教委は来年度の募集から、この文言を削除する考えを示した。

 募集要項には、内定者に身体検査書の提出を求め、職務の遂行が難しければ内定を取り消す場合があることを了承するよう記載していた。県教委は25日まで、10人程度のスクールソーシャルワーカーを募集している。

 この日、同会の松田愼司代表らが県庁を訪れ、教職員課の早川巌課長に抗議文を手渡した。松田代表は「現在の要項は『内定をもらってもだめかもしれない』と思ってしまう。私たちにとって差別的な内容」と指摘した。

 山口香生徒指導課は「採用後にどのような配慮が必要かを確認するために記載していた。これまで内定を取り消したことはない」と説明。「応募をためらわせる表現だった」とし、来年度から文言を削除すると説明した。 

【早川課長(手前)に抗議文を手渡す松田代表(中央)ら=県庁で】
 
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