ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者が働くパン屋さん ベトナムでヤマト子会社が展開

2019年01月14日 13時17分35秒 | 障害者の自立

 障害者の雇用を積極的に進めてきた宅配大手ヤマトホールディングスの特例子会社スワン(本社・東京)が展開する「スワンカフェ&ベーカリー」が今月、海外初のフランチャイズ店をベトナム南部ホーチミンに2店舗オープンさせた。まずは現地の障害者の女性2人が働き始めた。

 日本の風景写真を掲げたおしゃれな店内にキム・ルエンさん(20)が笑顔で客を招き入れる。もう1店舗ではハ・アインさん(18)が客の注文をとっていた。アインさんは生まれつき左手がまっすぐに伸びず、力仕事は難しい。スワンが初めての職場だといい、「障害のない人と同じ賃金のほか、通勤に必要な交通費ももらい、とてもやりがいがある」と話した。

 ベトナム労働法で障害者雇用を奨励しているものの、雇用義務はなく、実際には障害者が働き口を見つけにくい状況がある。ヤマトとベトナムで配送サービスの合弁事業をする企業を経営するディン・ビン・クオンさん(43)が「働く場をつくることができれば」と、スワンとフランチャイズ契約を締結。2020年までに国内に10店舗を構え、スタッフの3割を障害者にする目標を掲げる。

 販売するパンの原料は日本から輸入。スワンのパン製造に協力してきたタカキベーカリー(本社・広島市)の担当者が、現地で日本と同じ製法でパンづくりの技術指導をする。

 スワンはヤマト運輸元社長の故小倉昌男氏が、ヤマト福祉財団、ヤマトホールディングスと設立した。1998年6月に銀座にスワンベーカリー1号店をオープンし、現在は国内に直営4店、フランチャイズ店23店を展開している。

(ホーチミン=鈴木暁子)

写真・図版

スワンカフェ&ベーカリーで働くキム・ルエンさん(左)とハ・アインさん=ホーチミン、鈴木暁子撮影

朝日新聞         2019年1月12日


「違いも個性」太鼓に乗せて 知的障害者の活躍を映画に

2019年01月14日 13時06分40秒 | 障害者の自立

 知的障害がある人々の世界各地での活躍を追ったドキュメンタリー映画「Challenged(チャレンジド)―困難な存在の日々、そして旅立ち―」が、5月にも完成する。監督を務めた小栗謙一さん(71)は「違いを受け入れ、共に生きることの素晴らしさを伝えたい」と話している。

 知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス(SO)」を広めるために始まった映画制作の5作目。これまでの作品は各地の映画館や自主上映会などで披露されてきた。

 最初の3作はSOがテーマで、4作目は長崎県雲仙市を拠点に活動する知的障害者の和太鼓集団「瑞宝太鼓」を追った。この瑞宝太鼓がフランスの芸術祭で演奏を披露することになり、5作目の制作が始まった。フランス公演で新曲「天地長久」を演奏した模様や、約30年前にリハビリとして始まった瑞宝太鼓の歩みをたどり、メンバーがどう自信をつけ、自立していったかを描く。

 さらに、この芸術祭に参加したフランスヒップホップグループや、ドイツの劇団で活動する知的障害者らも取材。福祉の先進国と言われるスウェーデンでの障害者に対する取り組みも取り上げる。一連の映画制作の集大成といえる内容になるという。

 制作は個人や団体からの寄付で支えられており、故三笠宮崇仁さまの長女、近衛甯子(やすこ)さん(74)も支援を呼びかける。義理の姉で、公益財団法人「スペシャルオリンピックス日本」名誉会長の細川佳代子さんに協力を求められ、活動に加わった。近衛さんは「誰もがパーフェクトではないのだから、障害も個性として受け入れる社会になればいいと思います」と話す。

 近衛さんらは今月27日に東京・上野の東京文化会館で、映画への支援を募るチャリティーコンサートを予定。ハープ奏者の吉野直子さんと、バイオリン奏者の白井圭さんが出演する。映画やコンサートへの問い合わせは「able(エイブル)映画製作委員会」(03・6809・2008)。(中田絢子、斉藤寛子)

写真・図版

フランスで演奏を披露する知的障害者の和太鼓集団「瑞宝太鼓」。映画の一場面だ(2017年10月、フランス・ナント、小栗謙一さん提供)

2019年1月13日        朝日新聞


職員募集要項に「障害者差別」 不適切な文言、削除へ

2019年01月14日 12時31分44秒 | 障害者の自立

 三重県教育委員会は11日、いじめや不登校などの課題解決に対応する県スクールソーシャルワーカーの募集要項に、障害者差別にあたる文言があると指摘されたことを受け、次回の募集要項から削除することを明らかにした。

県教委によると、任用の内定連絡後に提出する身体検査書について、「身体検査書の結果等をふまえ、職務の遂行が難しいと判断させていただいた場合は、内定を取り消すこともあることを了知願います」という文言がある。

 障害者らでつくる「三重県障害者差別解消条例をつくる会」(松田慎二代表)が11日、障害者であることを理由に募集または採用の対象から排除することは、障害者差別にあたるなどと指摘した抗議文を県教委に提出した。県教委の担当者は「応募をためらわせる表現があったことはたいへん申し訳ない。当事者への配慮が十分でなかった」と謝罪し、次回から文言を削除すると答えた。

 松田代表は「今回の抗議を通じて、教育委員会には障害者に対する偏見や差別をなくすきっかけにしてほしい」と話した。

2019年1月12日         朝日新聞


健常者の恋人を持つ障害者男性 「あり得ない」「見せかけ」と言う人々へ伝えたいこと(米)

2019年01月14日 12時07分39秒 | 障害者の自立

障害を抱える人にとって社会の厚い壁がある限り、世間の偏見や差別を乗り越えることは容易ではない。しかしアメリカに、多くの人をインスパイアし続けるひとりの男性がいる。生まれつきの重い障害を抱える彼には健常者の恋人がおり、「障害者への偏見がなくなる世界を目指して僕たちのことを伝えていきたい」と話している。『The Sun』『Mirror』などが伝えた。

ペンシルベニア州出身のシェーン・バーコウさん(26歳)は神経筋疾患の脊髄性筋萎縮症(Spinal Muscular Atrophy SMA)で生まれ、2歳の時から車椅子生活をしている。一生涯歩行不可能で普段の生活には家族のサポートが欠かせないが、持ち前のユーモアと明るさで周りに笑顔をもたらすシェーンさんは家族以外にも多くの友人に囲まれていた。

そんなシェーンさんが3年前に恋に落ちた。シェーンさんはそれまでにもドキュメンタリー番組に出演したり、ブログを始め本を出版したこともあったため、多くの人がシェーンさんにインスパイアされていた。ミネソタ州に住むハンナ・アイルワードさん(25歳)もその一人で、ハンナさんは米俳優で作家、監督兼プロデューサーのレイン・ウィルソン氏が手掛けたシェーンさんの人生についてのドキュメンタリー番組を見て、ユーモアのセンスに惹かれ、素直にシェーンさんを「素敵な人」だと思ったそうだ。

ハンナさんがシェーンさんにメールで率直な気持ちを伝えると、シェーンさんは自分の障害のことに一切触れてこなかったハンナさんのことをもっとよく知りたいと思う気持ちが湧き、連絡した。そして2人はメールやFaceTimeでやり取りするようになり、ついにハンナさんはミネソタからペンシルベニアまでシェーンさんに会いにやって来た。

2人は4日間一緒に過ごし、更に関係を深めた。互いに恋人として意識し合うまでに時間はかからず、シェーンさんとハンナさんは遠距離恋愛を続けたが、2018年にシェーンさんがミネソタ州ミネアポリスに引っ越してハンナさんと一緒に暮らすようになった。

しかし、健常者の女性と障害者の男性の姿は自然と周りの目を引くようだ。「一緒に出掛けると、周りは僕らをきょうだいだと勘違いする人が多いし、ハンナのことをお金を貰って僕の世話をしている介護人だと思う人もいます。更には彼女を母親とまで思う人もね」とシェーンさんは明かす。交際して3年になる2人が開設したYouTubeチャンネル「Squirmy and Grubs」には仲睦まじげな動画が投稿され、シェーンさんのInstagramやブログにもハンナさんとのツーショットが多数公開されている。しかしそれらの投稿を見た人からは、心無いコメントが届くこともしばしばだという。

「あり得ない。」
「気持ち悪い。」
「こんな関係、普通じゃない。」
「シェーンがいい奴なのはわかったけど、ハンナは介護人も同じだろ。そうじゃなきゃ、よほど頭のネジが2~3本緩んでいるとしか思えないね。」
「閲覧数を稼ぐために、恋人のフリをしているだけでしょう。カメラの回っていないところでもこんなふうに仲良くしているはずがないわ。」

どんなに2人の関係を否定する声が寄せられても、シェーンさんとハンナさんは動画を投稿し続けている。それにはある目標があるからだとシェーンさんは語る。

「社会には障害者を取り巻く様々な有害な偏見があります。一般的に思われることは、障害者はロマンチックな関係を持つことが不可能だということ。また、その価値がないということです。ですが、障害者と健常者の恋人関係はあり得ないことではないということを私たちは世間に伝えたいのです。障害者が世間から押される烙印を失くし、偏見をもたずに僕らのような関係が自然であることを社会に理解してもらうよう伝えていくことが、僕らのゴールだと思っています。」

現在、ハンナさんはミネソタ州ノースフィールドにあるカールトン・カレッジの学生だが、卒業した後はシェーンさんと子供を持つことも話し合っているそうだ。動画をソーシャルメディアに投稿するたびに誹謗中傷のコメントが届くという2人だが、一方で温かい励ましの声も多数寄せられている。特に同じ病を抱える障害者からは「2人を見ていると励みになって心が温かくなる」といったメッセージもあるという。このニュースを知った人からも「素晴らしいと思う。2人が幸せになりますように」「こういう子供たちを育ててきた親もきっと素晴らしい人なんだろうね」「女性は外見だけでなく心も奇麗だね」「こういうのを真実の愛というんだろうな」「誰を傷つけているわけでもないし、批判する人は大きなお世話だよ。交際している恋人同士なんだから一緒に出掛けるのが当たり前だろうが」「そうそう。他人の恋愛をとやかく判断する筋合いは誰にもないからね」といった声があがっている。



画像は『Shane Burcaw 2018年10月29日付Instagram「What Made Me Smile This Week」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

 


職場にサポーターを 精神障害者 就労支援で講座

2019年01月14日 12時01分00秒 | 障害者の自立

 障害者の雇用義務対象に精神障害者が本年度から加わり就労支援が求められる中、精神障害に対する職場での理解が課題となっている。身体障害などと比べて高いとされる離職率の要因として、職場での理解不足や誤解があるためだ。群馬労働局などは、基礎的な知識を同僚らに学んでもらう「精神・発達障害者しごとサポーター」の養成講座の活用を呼び掛けている。

 精神・発達障害者しごとサポーターは厚生労働省が2017年度に新設。養成講座は同僚となる企業や団体の従業員を対象とし、精神障害の種類や特性、コミュニケーション方法を学んでもらう。ハローワークからの講師による1時間半~2時間の座学で、修了者がサポーターとなる。

2019/01/13          上毛新聞ニュース