ゴエモンのつぶやき

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障害者のデザイン、669点から大賞5点 久原本家グループ

2019年01月21日 15時35分58秒 | 障害者の自立

 障害がある人から募った絵を、通信販売用の段ボール箱などのデザイン原画に採用している久山町の久原本家グループ本社は19日、同社で今年の原画審査会を開き、応募作品669点の中から大賞5点を選んだ。

 障害者の社会、経済活動参加のきっかけにと、「くばらだんだんアート」(西日本新聞社など後援)として7回目の開催。毎年、入社1年目の同社社員が新人研修を兼ねて企画、運営している。

 今年のテーマは「あなたは発明者!こんな食べ物あったらいいな」。ご飯やラーメンが入ったチューブや、クッキーのいすなど教室を丸ごと食べ物にした絵などユニークな発想の作品が並び、河辺哲司社長ら審査員が一枚一枚吟味した。

 大賞作品は段ボール箱や西鉄バスのラッピング広告にも採用される。応募全作品は3月26~31日、県立美術館(福岡市中央区)に展示。2月9~11日には久山町の久原本家総本店で一般投票も実施する。新入社員の比嘉絵里奈さん(24)は「絵の上手、下手ではなくアイデアや発想力が素晴らしい。作品を広く知ってもらいたい」と話した。

 

障害者のデザイン、669点から大賞5点 久原本家グループ

寄せられた作品をじっくりと見比べる審査員たち

=2019/01/20付 西日本新聞朝刊=


辺見庸、新作で障害者殺人事件の闇に迫る「別視点からの声を」

2019年01月21日 15時21分06秒 | 障害者の自立

 作家・辺見庸さんの新作は実際の障害者殺傷事件に着想した長編小説『月』。重度障害者である「きーちゃん」を語り手に、ジェノサイド(集団殺害)に向かう物語と風景が描かれる。抹殺してもいい人間存在とは何か。著者の辺見さんに、同著に込めた思いを聞いた。

*  *  *
<さとくんにびみょうな変化があるようだ。気のせいだろうか。かれはなにかだいじなことをぼんやりとかんがえているみたいだ。なにかにめざめたのだろうか。息づかいが以前とはちがう。なにかをさとったひとのように、息が妙に重くなった><アンナモノヲ、ナンデイカシテヤッテイルノカ……。いうまでもなく、かれはあたしに答えをもとめたのではない。かれはじぶんにいいきかせていた>

「きーちゃん」は「園」の入所者。性別も年齢も不明。目が見えない、発語ができない、体も動かない。ただし、かなり「自由闊達」に<おもう>ことができるようだ。「さとくん」は園の職員。明朗快活で慕われていたが辞職。ある決心をして園に戻ってくる。物語はきーちゃんとさとくんの独白や内面の風景を軸に展開し、ジェノサイド(集団殺害)へと突き進む。それは3年前に相模原市で起きた多くの障害者が殺傷された惨劇に重なってくる。

「事件をなぞったつもりはありません。無力な存在であり視野に入らない存在の側、向こう側から何が見えてくるのかを描いた。こちら側の視点ではなく『さとくん』に殺される側の視点でその声を伝えたかった。あれは世界史的にも大きな事件でした。しかしその評価や重きの置き方ではメディアとも識者とも隔たりを感じる。それは(昨年の)死刑の大量執行に際しても同じことで、ジェノサイドの政治性という意味が全く感じられないのです」

 きーちゃんの思考のなかで、ある哲学者が書き記したことばが浮上する。「現実を覆っていたことばとイメージが、現実によって引き裂かれてしまい、現実がその裸形の冷酷さにおいて迫ってくることになる」。それは、日常のなかで起きたジェノサイドをめぐる言説に突き付けられたことばではないだろうか。

「小説が単調なメッセージになるのが一番嫌ですね。大状況を語ったり、状況に対応してモノを書いたりするつもりはありません。ことばの力は読者が決めること。(タイトルの『月』については)『月』とは折々の風景のことです。その風景に昼と夜があり、半月なり満月がある。特段の思いを込めたわけではないけれど、すぐに決まりました」

2019.1.20       AERA#読書


目指せ、バレー栃木県代表 精神障害者の選手を発掘

2019年01月21日 14時49分26秒 | 障害者の自立

 2022年に本県で開催される全国障害者スポーツ大会を見据え、県障害者スポーツ協会は2月9日から、宇都宮市若草1丁目の障害者スポーツセンター(わかくさアリーナ)で、精神障害者を対象としたバレーボールの体験会を初めて開く。同大会の団体競技の正式種目の中で、本県は精神障害者のバレーボール県代表チームが唯一結成できていない。同協会は「運動が好きな方にぜひ参加してほしい」と呼び掛けている。

 対象は、精神科医療機関に通院あるいは入院し、精神障害者保健福祉手帳を持つ12歳以上の運動に支障のない男女。同手帳の県内交付者数は約1万1500人に上る。

 精神障害者のバレーボールは08年の大分大会から正式種目となった。同協会によると、この種目の県代表チームが未結成なのは、関東では本県のみという。

 ルールは、通常の6人制バレーボールとほぼ同じ。大きな違いは、ゴム製の軟らかいソフトバレーボールを使うことで、試合には必ず1人以上の女性選手が出場する男女混合チームで臨むことも特徴という。

 同協会は選手の発掘と競技への理解を求め今月から、就労支援施設や医療機関、自閉症・情緒障害の特別支援学級がある中学校へチラシを送付するなどしてPRを始めた。チームが結成できれば、今年5月に茨城県で開催される同大会予選会への出場を目指す。

 体験会は2月9、16日、3月2日(いずれも午後2~4時)、同9日(午前10時~正午)の計4回。会場は2月16日のみ栃木市藤岡総合体育館、それ以外はわかくさアリーナ。参加無料。定員は各回15人。(問)同協会028・624・2761。

精神障害者を対象としたバレーボール体験会への参加を呼び掛ける県障害者スポーツ協会の担当者。本年度中のチーム結成を目指している=11日、わかくさアリーナ

下野新聞「SOON」ニュース


金沢工業大学 AI技術を用いた障害者就労のための実証実験を開始

2019年01月21日 14時08分43秒 | 障害者の自立

 金沢工業大学AIラボの中沢実教授の研究室では、障害者が障害の種類、状況に応じて就労ができる社会の実現を目指し、金沢市と連携して、AI技術を用いた実証実験を2019年1月15日から3月末日まで、障害者人材育成施設「カラフル・金沢」で行う。

 実証実験では、「カラフル・金沢」に複合センサーを一台設置し、クラウド上のサーバに約10種類のセンサー(サーモグラフィ、カラー検知、磁力、温湿度、二酸化濃度、気圧、人感、マイク、ミリ波)から得られた情報を定期的に送信。そこから、クラウド上のサーバ上に構築したAI技術を用いて、どのような行動がされているのか、20種類近く(ケトル操作、ペーパータオル引き出し、食洗機動作、蛇口、冷蔵後の開閉、手洗い、ドア開閉など)の中から認識を行う事が可能か実証実験を実施する。利用者に一切装着物がなく、通常の状態から全く同じ状態であるため、対象者にとって負担なく状態のセンシングができる点で幅広い展開が行える事も特徴のひとつ。実証実験で得た障害者の行動特性と、温度・湿度・明るさ・環境音など環境要因の因果性をAIが導き出し、就労可能な条件を可視化・データ化する。これにより、雇用主が障害者を雇用するにあたっての環境要件を確認できると共に、障害者は雇用主の理解のもとで、働きやすい環境が整備されることになる。また人材育成施設にとっては、センサーデータをもとに個々の障害者の行動特性を理解し、雇用主に照会することが可能となり、雇用促進につながる。

 金沢市と金沢工業大学は2018年8月にAI技術地域展開検討会を設立。同年10月には「市民生活へのAI等技術の実装」をプロジェクトの一つとして掲げる金沢市新産業創出ビジョンを策定。今回の実証実験もその一環として行われ、AI技術を活用して、子供の見守りを含め、高齢者・障害者も含む、すべての人たちが豊かな人生を享受できる社会を実現する「スマートインクルージョン」を目指す。

参考:【金沢工業大学】障害者が障害の種類、状況に応じて就労ができる社会の実現を目指す。金沢工業大学AIラボが金沢市と連携して、AI技術を用いた複合センサーによる行動認識システムの実証実験を開始。

大学ジャーナルオンライン編集部


障害者の絵 発想力豊か 久原本家で審査会 大賞に5点

2019年01月21日 13時18分35秒 | 障害者の自立

 絵の才能がある障害者を発掘するプロジェクト「くばらだんだんアート」の作品審査会が19日、久山町の久原本家グループ本社で開かれ、大賞の5点が決まった。大賞作品は同グループが商品発送で使う段ボール箱のデザインや、西日本鉄道の路線バスのラッピングに採用される。

 同社と、障害者が描く絵を段ボールに印刷して販売し、社会参加を支援している一般社団法人「だんだんボックス」(福岡市)の主催で、7回目。今回は「あなたは発明者! ~こんな食べ物あったらいいな~」をテーマに募集し、県内を中心に全国から669点が寄せられた。

 会場では、審査員らが床に並べられた作品を手に取って見比べるなどしていた。審査員長を務めた同社の河邉哲司社長は「想像もできないような食べ物が描かれた作品ばかりだった。発想力に注目して審査した」と話した。

 全作品の展示会が3月26~31日、福岡市中央区の県立美術館で開かれる。

2019年01月20日 Copyright © The Yomiuri Shimbun