障害がある人から募った絵を、通信販売用の段ボール箱などのデザイン原画に採用している久山町の久原本家グループ本社は19日、同社で今年の原画審査会を開き、応募作品669点の中から大賞5点を選んだ。
障害者の社会、経済活動参加のきっかけにと、「くばらだんだんアート」(西日本新聞社など後援)として7回目の開催。毎年、入社1年目の同社社員が新人研修を兼ねて企画、運営している。
今年のテーマは「あなたは発明者!こんな食べ物あったらいいな」。ご飯やラーメンが入ったチューブや、クッキーのいすなど教室を丸ごと食べ物にした絵などユニークな発想の作品が並び、河辺哲司社長ら審査員が一枚一枚吟味した。
大賞作品は段ボール箱や西鉄バスのラッピング広告にも採用される。応募全作品は3月26~31日、県立美術館(福岡市中央区)に展示。2月9~11日には久山町の久原本家総本店で一般投票も実施する。新入社員の比嘉絵里奈さん(24)は「絵の上手、下手ではなくアイデアや発想力が素晴らしい。作品を広く知ってもらいたい」と話した。
寄せられた作品をじっくりと見比べる審査員たち
=2019/01/20付 西日本新聞朝刊=