ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

リネットジャパンが4日続伸、知的障がい者の雇用支援及び人材紹介事業を開始へ

2019年01月30日 16時42分38秒 | 障害者の自立
 リネットジャパングループ<3556>が4日続伸し昨年来高値を更新している。この日の寄り前に、企業・団体向けに知的障がい者の雇用支援及び人材紹介事業を新規事業として開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。

 新規事業は、現在の小型家電リサイクル事業で取り組んでいる知的障がい者の雇用創造を発展させる形でスタートするもので、業務提携先である名古屋市内の佐川急便の営業所内に新たにパソコンなどのリサイクルセンターを開設し、知的障がい者向けのパソコンリサイクル関連業務および技術指導サービスを提供するという。また、あわせて障害のある人の人材紹介も行うとしている。なお、同事業は関係省庁から小型家電リサイクル法に基づく許認可の変更を取得後の開始を予定しており、19年9月期第3四半期の取得完了を予定しているという。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS):2019年01月29日


スポーツは見えない 伊藤亜紗

2019年01月30日 16時37分39秒 | 障害者の自立

「目の見えない人のスポーツ観戦」をテーマに、NTTと共同研究をしている。視覚障害者のような身体的条件が異なる人と、どうやったら一緒にスポーツを楽しむことができるか。それは新しいスポーツの楽しみ方をさぐる挑戦でもある。

視覚障害者のスポーツ観戦というと、だいたい2つの反応が返ってくる。一つは「言葉で説明するんですね」という反応。もう一つは「デバイスを作るんでしょう」という反応。でも私たちは、そのいずれのアプローチもとっていない。

まず言葉で説明する方法は、すでにある。そしてそこには限界もある。ラジオやテレビの音声解説で競技の状況を言葉で知ることはできるが、どうしても説明的になってしまい、その種目らしい動きの質感のようなものが伝わらないのだ。たとえばスキーのジャンプ。言葉で「踏み切りました」と伝えることはできるけれど、それだけではスキーが台を離れる瞬間のタメや、そこから空中に飛び出すときのふわりと伸び上がる軽さが落ちてしまう。

デバイスの方も、「視覚情報を振動や聴覚に変換する」というアプローチになりがちで避けた。これは介助の場面でもよく問題になることなのだが、見える人の持っている情報を正解として、それを見えない人に共有してもらうことが、必ずしもニーズに合うわけではない。

共同研究では言葉もデバイスも使わないで、「動きの質感」を再現することにフォーカスした。使ったのは、手ぬぐい、段ボール、モップ、うちわ、ペン、などなど。身の回りにある日用品を使って、その種目ならではの質感を表そうと試みた。

たとえば柔道には手ぬぐいである。まず、目の見える2人が手ぬぐいの両端を持つ。それぞれ担当する選手を決め、実際の試合の映像を見ながら、手ぬぐいを上下させたり引っ張ったりしながら、選手の動きや攻防を再現する。そして、この上下左右する手ぬぐいの真ん中を、目の見えない人が持つ。手ぬぐいの動きに体ごと翻弄されながら、選手同士の力のせめぎ合いや緩急を感じてもらおう、というわけだ。手ぬぐいは道着と素材が近いから、布の張りを表現しやすい。

この方法、試合を再現している目の見える側も、何だかとても楽しいのである。楽しい、というかだんだん本気になってきてしまう。実際の試合は映像の中で行われているのだけれど、布を引っ張り合っているうちに、選手が憑依(ひょうい)したかのように勝ちたくなってしまうのだ。伝える、というよりは、試合をもう一つ起こす感じに近い。

他にも、テニスは段ボール板を叩(たた)くことで表現した。板をコートに見立て、ボールがバウンドした位置を太鼓のように叩くことで、ラリーのリズムを伝えるのである。音と音のあいだの無音は、ボールが宙を飛んでいる時間だ。空中のボールを追うように、目の見えない人の首が自然に左右に振れる。

研究を進めるうちに気になってきたのは、そもそも私たちはスポーツを見ながら何を見ているのか、ということである。リズムや力ならまだしも、「気」としか言いようのないものを見ていることだってある。スポーツを見るとは、目には見えないものをも見ることなのかもしれない。見えないその種目の本質とは何なのか、「見えないスポーツ図鑑」を作るのが今後の目標だ。

2019/1/29        日本経済新聞


京都市、外国人向け観光サイトを高齢者にも使いやすく

2019年01月30日 16時27分19秒 | 障害者の自立

視覚や動作の疾患に合わせた設定を可能に

京都市と京都市観光協会はこのほど、外国語で提供中の京都観光公式サイト「Kyoto City Official Travel Guide」にて、高齢者や視覚障害者などに向けたウェブアクセシビリティ向上対応をおこなった。視覚や動作の疾患を抱えるユーザーの症状に応じて画面が自動的に最適化されるもの。

今回の取り組みでは、フランス企業が開発したシステム「FACIL’iti(ファシリティ)」を試験導入。このシステムはパリ市観光局やミシュランなどでも使用されているもので、日本での採用は初めて。

高齢者向けには、文字のハイライトの変更やフォントサイズの拡大がおこなえるほか、画像の色合いや配色の調整をおこなうことで色の識別が困難なユーザーにも対応。例えば、白内障のユーザー向けの設定では、行間が広くなり文字サイズを調整。画面のコントラストも変更される。そのほか、「視覚」「動作」「認識」「閲覧環境の改善」といった項目を選ぶことで、最適な設定が施されるようになっている。

この機能は、ウェブサイトのメニューにある「FACIL’iti」のロゴから無料で設定可能だ。試験導入期間は2019年3月31日まで。

トラベルボイス       2019年1月29日


脳波データ集め脳変性疾患解明へ

2019年01月30日 16時11分41秒 | 障害者の自立

福井総合病院、リハビリに応用

 脳の一部に異常が生じるパーキンソン病や認知症の一種である前頭側頭葉変性症患者らの脳波データを集め、脳変性疾患のメカニズム解明や効果的なリハビリにつなげる先駆的な研究に、福井総合病院(福井県福井市)が乗り出している。

 同病院は併設の福井医療大学リハビリテーション学科言語聴覚学専攻の研究室と共同で、言語や抽象的思考、計画立案などをつかさどる高次脳機能の解明に力を入れている。研究をより進めるために公益財団法人JKA(競輪)の補助を受け、頭皮の52カ所から脳波を計測できる「DCデジタル脳波計」を昨年9月に導入した。

 脳波は脳の神経細胞の活動によって生じ、頭皮上に複数の電極を付けることで計測できる。今回導入したDCデジタル脳波計は従来のものよりもコンパクトでチャンネル数が多く、幅広い周波数帯域に対応している。これにより脳の反応部位の特定が容易になり、分析能力が高まった。

 研究ではパーキンソン病と前頭側頭葉変性症の患者10人、健常者10人の計20人のデータを集める。計測時間は20~30分。頭に電極キャップを装着した協力者が、パソコン画面に映される課題に取り組む際の脳波を調べる。

 脳波をキャッチして人間の気持ちや意思を反映、認識するシステム「ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)」への活用も視野に入れる。同病院リハビリテーション科の小林康孝部長は「特徴的な波形を見つけて分析することで、認知機能の向上や適切なリハビリプログラムの設定に貢献できるように努めたい」と話す。

 パーキンソン病と前頭側頭葉変性症を2年間研究した後、脳卒中による失語症などの言語障害や運動障害、外傷性脳損傷による高次脳機能障害、発達障害者の脳波研究を進めていく。

「DCデジタル脳波計」による脳波計測を実演する病院スタッフ=福井県福井市の福井総合病院
 
福井新聞          2019年1月29日

生きることの本質とはなにか?

2019年01月30日 15時24分19秒 | 障害者の自立

2018年9月7日~17日にかけて、日本財団「SOCIAL INNOVATION FORUM」と、渋谷区で開催した複合カンファレンスイベント「DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA」が連携し、都市回遊型イベント「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」が開催されました。今回は「DIVE DIVERSITY SESSION」の中から、トークセッション「生命の本質」をお届けします。本記事では、一般社団法人WITH ALS代表の武藤将胤が登壇し、生きることの意味について語りました。

金山淳吾氏(以下、金山):「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」の残すところ3日のうちの1日が、このセッションで終わります。今日は全部で6個のこういったトーク、プレゼンテーション、セッションがありまして、このEDGEofという会場で5つ、それからヒカリエという会場で1つだけセッションがあり、先ほど終わりました。

いろいろなテーマの本質というものを(語っていただくために)、さまざまな業界で活躍されている方 、がんばっている方、イノベーションを起こそうと思って生きている方に、来ていただいています。最後のセッションは、「生命の本質」と書いて、僕らは「『生きる』の本質」という想いを込めています。

ということで、WITH ALSの武藤将胤さんに来ていただきました。僕と武藤くんの最初の出会いは、2年前のサウス・バイ・サウスウエストですね。

武藤将胤氏(以下、武藤):そうですね。

金山:いろいろなテクノロジーがあって、ひときわ「なんなんだこの人は!?」というのが、実は武藤さんでした。日本人で、しかもALS(筋萎縮性側索硬化症)という。「アイスバケツ・チャレンジ」って、みなさんも聞いたことがあるんじゃないかと思うんですが、体の自由がどんどん利かなくなっていくなかで、むしろ武藤さんのやっている活動は、どんどん創造力の自由度が増して、できることが増えていくという。

もう涙が出るほど悔しいくらいの気持ちを持ち帰って、僕が司会をやらせてもらって「打倒! 武藤将胤」といった判子をついています。そんな武藤さんに来てもらいました。

武藤:どうぞみなさん、よろしくおねがいします。

(会場拍手)

金山:ここにいる人間はみんな生きているんですけど、「生命の本質」と書いて「『生きる』の本質」「生きるとは何か?」「生きる」という本質的な意味、そういったものを武藤さんからお話しいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

ALSを発症してからも多方面で活躍する武藤氏

武藤:僕自身、ALSという難病になったことで気がついた「生命(『生きる』)の本質」を3つのキーワードに分けてお話しさせていただきます。はじめまして、一般社団法人WITH ALSの武藤と申します。クリエーターとして日々活動をしています。

バックボーンといたしましては、広告会社で広告コミュニケーションの仕事をしていました。そんな広告マンとして働いていた時代に難病のALSになったことで会社を起業して、今はテクノロジーとコミュニケーションの力を使って、ALSの患者さんをはじめ、さまざまなハンディキャップを抱えた方の可能性を切り拓く企画、イノベーションの開発を行っています。

また、「J-WAVE」でラジオ番組のナビゲーターをしています。僕自身、六本木ヒルズで毎週ラジオの収録も行っているので、六本木界隈でこの乗り物(パーソナルモビリティ「WHILL」)で爆走している人間がいたら、それは僕です。なので、みなさん優しく声をかけてください。

ALSという病気を聞いたことがある方も多いかと思います。2018年にお亡くなりになってしまいましたが、スティーブン・ホーキング博士もこの難病とずっと闘っていました。音声合成や、さまざまなテクノロジーの力を使ってご自身の研究を全うされて、僕にとっては偉大な先輩にあたります。また「アイスバケツ・チャレンジ」。金山さんからもお話がありましたが、もう4年前になるキャンペーンで、これも聞いたことがある方は多いと思います。

改めて、「ALSはどんな病気なのか?」をお話しさせてください。「筋萎縮性側索硬化症」というのが正式な名称です。運動神経が老化し、徐々に動かなくなっていく難病です。こうやって手足を動かす自由や、声を出す自由、呼吸をする自由が徐々に奪われていきます。

それでも意識や五感、知能の働きはずっと正常のままです。僕自身、発症してから約5年経ちますが、平均的な余命は3年〜5年と言われていて、世界に約35万人、日本では約1万人の仲間がこの難病と闘っています。未だに、治療方法が確立されていない現実があります。

ALSになって突きつけられた「有限な時間」

武藤:今日の「生命(『生きる』)の本質」の1つ目のテーマのお話をさせてください。これは僕自身も、あたりまえのことに感じていましたが、人は誰しも「有限な時間」の中で生きている。そのことをALSになって目の前に突きつけられました。

僕は広告マンとしての仕事が楽しくて仕方がなかった2013年、ALSの宣告を受けました。「なんで俺なの?」「人生ここでもう終わりなのでは?」頭が真っ白になって、僕自身はALSになったことで、まさに「有限な時間」をつきつけられました。

それでもどん底のなかで、必死に前を向いて決意をしました。「僕はALSと生きていこう」「どんな状況になっても自分自身を大切に自分らしく生き切ってやろう」。そう思いました。

ALSやハンディキャップを抱えた方の未来の社会を明るくするアイデアをかたちに。それが僕の選択した時間の使い方です。みなさんであれば、今「『有限な時間』を目の前に突きつけられたら何に使うか?」を一緒に考えながら、お話を聞いていただければと思います。

「生命(『生きる』)の本質」2つ目のテーマを、僕が今やっている活動の事例を、ご紹介させていただきながらお話しいたします。やっぱり人は「困難なことを乗り越えること」を通して進化をしていく生き物だと思います。

僕は今「抱えている自分の困難や制約をアドバンテージに変えて制約から解決のアイデアをかたちにしていこう。むしろ、ALSの困難からイノベーションを起こしていこう」。そういった想いで活動しています。

1つ目の活動を、ご紹介させてください。僕自身、ALSになって、まず手の自由が奪われていきました。あたりまえのように、手で行っていたパソコン作業ができなくなったり、頭を掻きたくても自分の手で搔けないもどかしさを感じたりしました。

また、意外と辛かったのが写真を撮ることが好きだったんですが、今撮りたいと思った瞬間に、カメラを構えてシャッターを切ることすらできなくなりました。

あとは、ずっと音楽が大好きでDJ(Disk Jockey)をやってきたんですが、それもできなくなりました。でも、そういった実体験があったからこそ生まれたイノベーションの事例を、1つご紹介させてください。動画をご覧ください。

ナレーション(武藤氏):ALSを2013年に発症して、約2年が経ちました。手足の自由は徐々に奪われてきていて、本当に昨日までできていたことが、今日できなくなる怖さと日々闘っています。昔から音楽が大好きで、DJにチャレンジし始めたところで、このALSという病気になってしまいました。

もう今は手でDJをするということも、ほぼできない状態です。ただ、どうしても夢を諦めるということはしたくなくて。もう一度、自分の今感じている感情というのを、映像で表現したいと思って「目でDJ、VJをプレイしよう」というプロジェクトを始めました。僕のこのアクションを通じて、いろいろなハンディキャップを抱えた方や、すべての人に表現の自由を届けたいんです。

ALSという病気は、比較的最後まで、眼球の動きは残ると言われています。その動きに注目をして、今までは最低限の意思伝達ができればいいだろうと思われていた、補完的な使い方だったんですが、むしろ発症したすべての方に表現の自由を届けよう、そういったもので、メガネ会社「JINS」さんの「JINS MEME」のデバイスを活用した「JINS MEME BRIDGE」というアプリケーションを我々が開発させていただきました。

この動画自体は、2年前に公開したものなんですが、2年前はまだビジョンの段階でした。ですが、この2年間、試行錯誤と改良を繰り返し、今では、さまざまな音楽イベントでDJ、VJとしてライブに参加をさせていただいています。

またDJ、VJのシステムを作っていったことで、そのシステムを応用して、今では、まばたきでスマホのカメラのシャッターを切ったり、照明やエアコン、テレビなどのコントロールという日常的な動作を、眼の動きだけでできるようになりました。

僕の頭の上に乗っている眼鏡が実物の眼鏡なのですが、もう、ここまでくると「障害者用のツール」ではなく「(障害者と)健常者の垣根を超えたボーダレスなテクノロジー」だと僕たちは思っています。

誰もが快適にかっこよく着られる「01 BOLDERLESS WEAR」

武藤:2つ目の事例に移らせていただきます。ALSによって手の自由も、足の自由もどんどん奪われていきました。僕は洋服が大好きだったんですが、どんどん手足の障害が進むにつれて、着られる洋服というものが減っていきました。

例えばボタンが留められなくなったこと。広告会社時代は、どうしてもボタンを閉めてスーツを着てクライアントにプレゼンをしに行かなくてはいけない。そういった状況のなかで、もう誰にも頼ることができず、タクシーの運転手さんにお願いして(ボタンを)留めてもらったという実体験もありました。またデニムのジッパーなども、もう手であげることができない。

洋服が大好きな自分が着られる服がこんなに選択肢が少ないこと自体、これも社会課題の1つなんじゃないか? そういう想いがありました。そんな想いで生まれた2つ目の事例をご紹介させてください。

 これは、「ないんであれば、自分たちで0から1を、ファッションブランドを立ち上げよう。すべての人が快適に、かっこよく着られる洋服というのがあってもいいな」といった想いとコンセプトで、去年ファッションブランド「01 BOLDERLESS WEAR」を立ち上げました。僕も今日着ていますが、スウェット素材でマグネット等を使っているため、手が不自由な方でも着やすい仕様になっています。

またボーダレスなバリューを探し続けたことで、右袖にICカードが入るポケットがついていまして、財布を出さずともキャッシュレスに改札や自販機などで活用ができるので、意外と健常者の方にも愛用していただいています。

Occurred on 2018.09.15, Published at 2019.01.29