実際の英文からの解説-分詞構文と分詞による名詞の後置修飾

2006年04月17日 19時06分41秒 | 分詞
英文を読むときには、
①関係代名詞と②分詞〔現在分詞、過去分詞、分詞構文)が重要だといいました。
以下は本日のThe Daily Yomiuriの1面からの文章です。

・Chinese president Hu Jianto, meeting with the visiting former chairman of Taiwan's National Party,Lien Chan,says China and Taiwan should hold talks as soon as possible.

この文章の主語はChinese president Hu Jiantoです。
動詞はsaysです。
目的語はChina and Taiwan should hold talks as soon as possible です。that
があるのが省略されています。
meeting with the visiting former chairman of Taiwan's National Party,Lien Chanが分詞構文になっています。普通は文頭か、文末に分詞構文は来ることが多いのです。ここで,meetingの主語はChinese president Hu Jiantoです。つまり文章の主語と同じです。本来は、as(when) Hu Janto meets with ...という従属節がここにあったわけですが、meetの主語は本文の主語と同じだから従属節の接続詞と主語が省かれて動詞だけを分詞にして文章を簡略化したということです。

・The World Bank has frozen oil profits from a pipeline in Chad saved in a London escrow account in a dispute over how the revenues are spent.
世界銀行がアフリカのチャドの石油輸送パイプラインからあがる利益を凍結した。その利益金はロンドンの口座にためられていてその使途についてはいろいろ議論がある。
 ここではsavedが過去分詞でoil profits を後置修飾している。関係代名詞を使ってwhich is saved ともできる。
wich is を挿入するとわかってくることは多くて、いかえれば省略されやすい。この文章でも、London escow account which is in a dispute over how the ...と本来はなると考えられる。
英文構造がわかりにくいことの理由のひとつに、名詞の後置修飾があるのではないでしょうか。escowは条件付のという意味の言葉らしい。そんな難しい言葉はわかる必要は低いが構造はわからないと困るわけです。

分詞構文、分詞による名詞の後置修飾がなんと多いことか、そしてなんとここでつまずきやすいことかと思うのです。参考になれば幸いです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« from today\'s Nikkei | トップ | 続いて独立分詞構文について »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

分詞」カテゴリの最新記事