哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

佐倉宗五郎 妻子別れ -浪曲定席木馬亭七月-

2024-07-02 23:43:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
7月は浪曲でスタート。

いつもの浅草木馬亭での七月定席を最前列でたっぷり楽しみます。

早めに木馬亭に早めに出向くと、な、なんと雲月師匠が入り口でお出迎えしていました。

「暑いですねぇ・・・」とちょこっとお話させていただいて,さっそく亭内へ。(今日の公演では雲月師匠が協会会長に就任した記念のボールペンを頂戴しました)

 

開口一番は雲月師匠の駆け出しのお弟子さん天中軒かおりさんで「琴櫻 (後半)」まだまだ初々しくて一辺倒になりがちですがどんどん新しい演目にチャレンジしていいんじゃないですか。

二番手は東家三可子「木村の梅」最近の新しい演者の中ではけっこう贔屓で安定したテンポと流れを持っていて、安心して聴くことができます。

はる乃さんでたっぷりと「忠治関宿」曲師としてもまだまだ現役活躍の一舟師匠の渋い「男の花道」で中入り

中入り後は一太郎さんで「本所七不思議から狸」民話っぽくってなかなかおもしろくてわかりやすい浪曲で和んだあと、講談から神田陽子師匠でおなじみの「無筆の出世」

舞衣子師匠は身振り手振りで啖呵もきっての「團十郎と亀甲縞」そしてトリは雲月師匠で「佐倉義民伝から佐倉宗五郎妻子別れ」

命を懸けての直談判をする宗五郎と妻子の別れの情景を心の揺れ動きとともにとつとつと節と啖呵を織り交ぜて演じ切ります。(その噺の世界にうっとりと聴き惚れちゃうほどです)



おなじ話芸でも「落語」「講談」とは違って「浪曲」は節と啖呵を織り交ぜることによって演者の芸がさらに引き立ちます(なかなかその域までは大変なんでしょうが・・)

でも聴く側はそれが大変心地良く感じられれば、これほど心地よい事はありません。今日の師匠の「宗五郎妻子別れ」はそんな一席でありました。

(「喘息気味で声が出ない」と言ってらっしゃいましたが、さすがに壇上に立つとそんなことなくしっかりとたっぷりと演じられました。・・・よかったなぁ)
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山崎屋 -第六百七十二回 落語研究会-

2024-06-25 23:34:13 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
いつもは“何が飛び出すか”“なにが起きるか”のライブ感を味わえる寄席・寄席での落語を毎月楽しみますが、

今回は昔からちょくちょく通っていた由緒あるホール落語会「落語研究会」にて

普段の寄席では味わえない持ち時間たっぷりの長講を楽しみます。

寄席とは違って、特に「落語研究会」は落語ファンというより落語通が通うような雰囲気であって、演者もじっくりと聴きに来る観客に負けないよう(脱線しない程度に多少のくすぐりを交えながら)「落語」の世界を演じてくれます。

(まくらの中でも、「どうなるの国立劇場の件」とか「TBS主催だけどよみうりホールで開催」だとか・・・題材には事足りませんよね)

 

開口一番は「辰巳の辻占」から初聴でしたがたわいのない題材で、大川にドボンドボンと身を投げちゃたの……はて?

「片棒」は赤螺屋吝兵衛の3人の息子が三人三様の弔い方法をハイテンションで快活な師匠が身振り手振りで演じ切って、ダレ気味になる演目をしっかり締め切ります。

「藁人形」は過去に一度拝聴していますが、「見るなよ、見るなよ・・・」の恨みつらみの藁人形に五寸釘ではだめで・・・。

「強情灸」はおなじみの演目ですが、山盛りのお灸に時間たっぷり強情ぶっちゃって、さてさて五右衛門は・・・。

トリは白酒師匠で「山崎屋」(今日はこれが聴きたかった)山崎屋の若旦那と番頭さんの内緒の算段がはたして・・・

師匠のテンポの良さで、見ている観客もハラハラしちゃって噺の世界に引きずり込まれ、見事な感嘆するオチでまとめて無事に終演(よかったぁ)

なにが飛び出すかわからない普段の寄席とは違って、こういった寄席では聴けない長講落語をじっくり味わうのも、これぞ「落語」これぞ「話芸」ってやつでいいものです。

なかなかスケジュールが合わなくて機会がありませんが、「落語を愛するファン」として噺の世界をこれからも楽しみたいものです。

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大喜利 -池袋演芸場六月上席-

2024-06-09 23:31:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能

6月の寄席めぐりは“いつもの”池袋演芸場から・・・

今年は1年を通じて、各寄席の定席興行で「落語協会百年特別興行」と銘打っての興行企画がおこなわれます。

池袋の6月上席は「落語協会チーム対抗大喜利」がおこなわれます。

いつものとおり最前列に陣取って登場演者の息づかいから仕草・表情・・・ライブ感をもって味わい楽しみます。

開口一番は「子ほめ」から「加賀の千代(ひさびさの拝聴)」「県民性」「持参金」「谷風情相撲」「鯛」「つる」「千早ふる」

中入り後「そば清」「井戸の茶碗」・・・「大喜利」まで

やはり今回は普段見られない「大喜利」から・・・、テレビの「笑点」ではおなじみですが(これを落語と思っている人がいるとかいないとか…?)

あくまでも余興の範囲で古くからおこなわれてきたとのこと、事前打ち合わせがあるかどうかは別として、やはりその場の雰囲気や空気を読み込んで

機転とウィットにとんだ発想力が求められるんですかね、「うまい!!」っていう答えもあれば「まぁまぁ・・」っていう答えもあるけど

その場を盛り上げるって心意気は、やはり落語家さんの真骨頂のような感じで進められました。

普段の落語演目を語る姿からして、こういった普段の顔・表情を見るのもまた寄席芸のたのしみです。

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中村仲蔵 -池袋演芸場四月下席 真打昇進披露興行-

2024-04-30 23:33:31 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能

池袋演芸場4月下席は「真打昇進披露興行」

定席を巡って40日間行われた披露興行の大千秋楽日、主任は林家つる子師匠

人気があるんで予想はしていたんですが、千秋楽とあって開演2時間前に池袋に行ったんですが、もうすでに長蛇の列が・・・

前売り券は事前完売しているんで、当日券は立ち見になりました。4時間興行ですから計6時間かぁ、でも立ち見になっても見たい披露興行ですから、まあしかたない。

(林家つる子師匠 ご本人です)

もともと演者と客席が近い池袋ですから、もう超満員の客席の熱気が伝わって、もう登壇する演者もノリノリで開口一番・・・「初天神」から。

昇進披露興行ですから、縁起を担いでつぎつぎと演目がならびます。「たいこ腹」「弥次郎(初聴)」「たけのこ」「鼓が滝」「かぼちゃ屋」

中入り後は「真打昇進披露口上」(三本締めでの場内一体感は何度やってもいいもんで)(馬風師匠ではなく市馬会長のドミノ倒しも見られたし・・・)

「ボンボン(新作)」「ざるや」「長短」・・・色物さんも盛り上がる客席と一体となって熱演しちゃいます。そして今日の主任林家つる子師匠が登壇

群馬出身なんで「かかあ天下」と「お稲荷さん」のまくらから、大ネタ「中村仲蔵」を・・・

   

まだまだ男性社会の落語界で、だんだんと女流落語家さんが増えてきてはいますが、なかなかこんな演目を観る事聴くことがありません。

忠臣蔵五段目、斧定九郎をどう演じていくかぁ・・・歌舞伎とか忠臣蔵とか解説が多くなる演目ですが、仲蔵の役作り、妻お岸とのやりとりなどエピソードをおりまぜながら

大団円へと結びつけました。

最後の最後までつる子師匠と協会の面々、そして池袋の観客(応援団?)が一体となって盛り上がった披露興行となりました。(やっぱり、この雰囲気は「池袋」でないとできません)

 

 

 

 

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漫才大行進 -浅草東洋館4月中席-

2024-04-13 23:00:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能

春にぎわう浅草で演芸を楽しみます。

いつもの浅草演芸ホールの並びにある漫才協会や演芸協会などのいわゆる色物専門の演芸場「浅草東洋館」での4月中席

漫才協会主催「漫才大行進 -漫才協会は笑いの花咲か爺さんが「漫才大行進」中!!-」

漫才協会所属の演者が次々と、4時間半の公演時間に実に20組以上が登壇されます。

  

落語の寄席でおなじみのにゃん子・金魚さんやロケット団の面々も掛け持ちで出演されますが、ほとんどが“お初”の芸人さんばかりで(名前は知っていても、目の前では初めて)

前の方の席に陣取って、次々登壇する芸人さんを目の前に、おおいにライブ感をもって楽しみました。

1組10分くらいの持ち時間を使って芸人さんたちは、あれこれ観客の心を引き寄せて笑わせようとがんばるし

ここ東洋館に集まる観客も、芸人の頑張る芸に一生懸命こたえて楽しもう笑おうとがんばる、

お互いのモチベーションが相まって、とってもとてもフレンドリーでほんわかした東洋館です。

壇上と客席も近いこともあり、芸人さんと目と目が合うし、芸人さんをいじったり観客がいじられたり、手拍子したり声出したりして盛り上がっちゃって

場内が一体になって寄席を楽しむ・・・こんな雰囲気からとってもおもしろい芸が続きました。

実に4時間半の長丁場でしたが、芸人さんが次々とかわるがわるで出てきて飽きることがなく、観客も含めてみんなで盛り上げようとする芸が続いて、

時間を忘れてあっというまに終演となりました。 初めての東洋館、そしてはじめての漫才寄席・・・こりゃぁハマりそうですよ。

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男の花道 -浪曲定席木馬亭四月-

2024-04-02 23:24:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能

4月桜の咲く浅草界隈は陽気も手伝って人・人・人・・・いつのも浅草寺に通じる奥山みちも平日にもかかわらずひと・ひと・ひと・・・

その中ほどにある浅草・木馬亭で浪曲をたっぷり堪能します。

「2024年大浪 ~浪曲新時代 世界に轟け浪花節~ 浪曲定席木馬亭 四月」

さっそくいつもの最前列に陣取って、演者の啖呵・節にしびれながら、息づかい迄も見逃すまいと演者とともにじっくりと・・・

開口一番は木馬亭初お目見えから知っている港家柳一さん「小猿七之助」

七之助とお滝の偶然の再開の場面で、さあこれからどうなる・・・ってところでちょうど時間となって。

観客からもため息まじりの声が・・・でもそれだけ観客の心をとらえるくらいの熱演だったようで、なかなかのもんで良かったです。

つづいて「十返舎一九とその娘」「阿波の鳴門」「清水の次郎長伝から石松三十石船」

演じた玉川太福師匠は「食いねぇ食いねぇ、寿司食いねぇ」を「飲みねぇ飲みねぇ、酒飲みねぇ 八海山・久保田・・・」なんてウィットを飛ばしちゃって

「あたま山」講談から「一心太助楓の皿」港家小柳丸師匠はいつもの通る美声で「さむらい子守唄」を・・・ほろりといい噺だなぁとしていたら

今日の主任 三門柳師匠による「男の花道」がさらにさらにの秀逸で大円団

中村歌右衛門と土生玄碩との男と男の恩を・・・「恩を返さぬ男なら、なんで贔屓にするか・・・」なんて男の約束・恩をみごとに演じて、まさしくこれが「男の花道」だよね。

啖呵を切るような威勢の良い「男の花道」もいいんだけど、今日の三門柳師匠の演じるとつとつと男の想い、男の毅然とした立ち振る舞いを見せつける「男の花道」もかっこいいもんで・・・。

今日の木馬亭での定席をみごとにしめてくれました。「男の花道」ねぇ・・・おみごと。

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百年目 -新宿・末廣亭三月中席-

2024-03-11 23:28:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今月の寄席興行は新宿・末廣亭から・・・

落語協会誕生百年興行とのことで、今日は三月中席初日の興行です。

初日なんで開演前から招待客を含めて常連客が並び始め、今回はひさびさの「桟敷席」で寄席を楽しみます。



いつもの最前列だと、演者の目の前で対峙してしぐさや息づかいまでライブ感を味わえますが、桟敷席は幾分高い位置で観る事になるので演者はもちろん、寄席の雰囲気や空気感もあじわえて、とっても雰囲気良いものです。

平日昼間ですが、昼夜入れ替え無しで「百年興行」を楽しめるとあって、満員の観客入りでにぎわいあふれる寄席興行となりました。(ちなみに二階席は閉鎖でした)

開口一番は「狸の恩返し」から、「湯屋番」「真田小僧」「替り目」「ふだんの袴」「熊の皮」「妻の旅行」「時そば」「祇園祭」「町内の若い衆」・・・色物さんもにぎやかな観客に大いに盛り上がり

落語だけでない寄席の楽しさ・おもしろさが堪能できます。そして昼席トリは、むかし家今松師匠での「百年目」

末廣亭での百年興行は、昼席は「百年目」、夜席は「百川」の演目を日替わり主任で十日間おこなわれます。

「百年目」は演目・あらすじはアタマに入っていますが、長講なんでなかなか聴く機会が今日まで無くて、ある程度新鮮な心持ちで聴くことができました。

やはりビジネス書にもなるほどの題材である「百年目」ですから、ちょっと説法・説教ぎみな内容であり笑いも少なかったですが、とても中身がある「聴きごたえある百年目」となりました。
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芝浜 -池袋演芸場二月上席-

2024-02-09 23:58:02 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
「やめとこう、ゆめになっちゃぁいけねぇや・・・」

おなじみ「芝浜」の一節で今日の池袋昼席はみごとに大団円となりました。

今月の寄席めぐりは池袋の“秘密基地”池袋演芸場にて…池袋は演者と客席が近くて、演者は観客の反応やウケをリアルに味わえるし、観客も演者の表情はもちろん息づかいまでライブ感を味わえて

落語のみならず色物さんも含めての寄席芸を楽しめちゃうってところです。



今回もいつものように最前列に陣取って、漫才のホンキートンクさんとかけあったり、紙切りの林家八楽さんから「文金高島田(鋏試し)」を頂戴したりして、寄席をおおいに楽しみました。

開口一番は「饅頭こわい」から「狸の札」「松曳き」「手紙無筆」「権助魚」「そば清」「反対車(新作)」「親子酒」「長屋の花見 おかみさん編」

合い間の色物さんもなかなかよくて、立花家あまねさんの民謡、だいぶ独り立ちできるようになったようで、とくに「民謡」というあたらしい演目が着眼良くてとってもいいですね、これからもどんどんやっちゃってください。

林家八楽さんからは鋏試しの「文金高島田」を頂戴しました(家宝にします)、漫才ホンキートンクはあいかわらず客席を巻き込んでの体当たりで、けっこう客席がはちゃめちゃ賑わって暖まっていいですよ。

講談から神田茜さん演目は「(新作)いじめていじめて」しっかり目を開けてすみからすみまで…ではなくのほほんと聴くくらいがいいみたいで

ひざ代わりのアサダ二世師匠は「今日はちゃんとやりますから・・」でのらりくらりと・・・そしてトリは古今亭菊之丞師匠が登壇

まくらから、今日はなにかなぁ…と推測するんですが、ま、まさか・・・で「芝浜」でした。

年の瀬に良く演目にかかる、自分もそうだし他の落語好きの人も「好きな演目」にかならず入るであろう「芝浜」をこの2月に聴けるとは・・・(うれしい!!、そういえば昨年暮れはどこでも聴けませんでした)

ざわついていた客席もいつのまにかしんみりとしてきて、落ち着いた雰囲気で師匠の噺の世界に引き込まれてゆきました。

有名な人情ばなしですから、観客の皆さんもすじはすでにわかっているようで(しかも“通好みの池袋”でしょ)最後の最後の大団円まで息をもつかずに集中して、師匠と一緒に行っちゃいました。(ほんと、よかったよかった)

とってもいい余韻を残して「2月に聴く芝浜」で今日の池袋は終演しました。(あ~よかった)

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男一匹 天野屋利兵衛 -浪曲定席木馬亭二月-

2024-02-04 23:43:09 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
「天野屋利兵衛は男でござる」

かっこええ・・・今日の定席トリを務めた天中軒雲月師匠の見せ場となる啖呵

昨年9月定席以来の「男一匹・・・」もう最前列に陣取ってじっくりと「待ってました・・・たっぷり」「名調子!!」と言わんばかりにもう身震いしちゃうほどほれぼれ堪能しちゃいました。

口を絶対割らない天野屋利兵衛と、松野河内守と確執 まさに男と男のプライドがかけてのやりとりを、雲月師匠が抑揚をもってじっくりと・・・

静かなる利兵衛の面持ちを丁寧に描きながらも、時には啖呵よく目の前でガシッと見せつけてくれます・・・もうカッコイイのなんの。心の中で「ヨシッ!!」と言っちゃいたいほどのキレッキレ。

あ~これ聴いただけでも木馬亭にくる価値はありますよ・・・「天野屋利兵衛は男でござる・・・(師匠が高々と親指を立てて)」うわあぁぁ、カッコエエ!!



開口一番は「阿漕ヶ浦」から「甚五郎、小田原の巻」「わさもん。八千代座復興譚」「陸奥間違い」「桂三枝作 鯛」「春重ね出世の富くじ」「夢二の女」「男一匹天野屋利兵衛」で大団円。

木馬亭をあとに浅草の街中に入っても、すっかり高揚して舞い上がっちゃって、足取り軽く帰路につきました。
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松づくし・鹿政談 -池袋演芸場正月二之席-

2024-01-16 23:23:35 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
先週の浅草演芸ホールでの正月興行に引き続いて、今週は池袋演芸場で正月二之席を楽しみます。

浅草での正月初席興行が演者が多く「顔見世」興行に徹したものになっていたもので、実際の演目が少なくてどうしても「寄席を楽しむ」ということにならなかったんで、それじゃぁ・・・

いつもの通り(毎年のことですが)池袋での正月興行を改めて鑑賞することにしました。(ブログ見直したら昨年も「池袋」「末廣亭」と二之席を2回拝聴していました)

正月欠かせない歌る多師匠の「松づくし」を(昨年につづいて)2度も目の前で見られるのも縁起いいもんで・・・ふらつきながらもしっかり「松づくし」演じられていました・・・(こりゃぁよかった、よかったぁ)

いつものとおり最前列に陣取って、目の前で演じられる寄席芸をじっくりとのんびりと堪能します。



開口一番は「道灌」から、「反対俥(場内巻き込んでの熱演)」「初天神(団子のくだりまで)」「道具屋」「睨み合い(新作)」「紙入れ」「♬大ちゃん音頭 ♬(ペー師匠)」「平林(ひさびさ聴きました)」

「幡随院長兵衛 芝居の喧嘩(講談・琴調師匠)」「目薬」「ざる屋」「出来心」「あたま山(なんとか噺についていけました)」「目黒のさんま」そして昼の部主任(トリ)は今年も正蔵師匠で「鹿政談」

やはり安定した演目で正蔵師匠が「鹿政談」でしっかり二之席を締めてくれました。(昨年は「おすわどん」一昨年は「蛸坊主」)

米朝師匠の演じられた「鹿政談」のインパクトがあまりにも強くて、他の演者の「鹿政談」がどうしても軽んじられるものに映ってしまうんですが、

今回の正蔵師匠のそれは、とてもメリハリある正統派のもので、場内はいつのまにか鹿政談の世界に飲み込まれてゆき、無事に大団円となりました。

今日の場内は、いつもの目の肥えた常連さんに混じって、初めてっぽい方も多く、いつも見られる芸・演目でも笑いが多くて、なかなか反応が良い活気あふれる二之席興行となりました。



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