そんな中、もう前から決めていたんで上野・鈴本演芸場で落語を楽しみます。(やっててよかった)
第35回 納涼名選会鈴本夏まつり
「爆笑暑中見舞い 桃月庵白酒 連日熱演仕り候」と題しての八月中席昼の部
最近“ひいき”にしている桃月庵白酒師匠が主任の会で、いつもの通り最前列に陣取って“たっぷり”寄席芸を堪能します。
開演前から台風の余波で荒れ模様の上野・御徒町で、今日ははたしてやるのかなぁ・・・なんて具合。
それでも開演時には半分くらいの入りで、台風が来る最中の少数精鋭(落語好き)の熱心な観客の集まりで、演者との一体感が感じられるあったかい雰囲気で始まりました。
開口一番は「動物園」から、続けて10月に真打昇進がきまった女流・柳家花ごめさんの創作「顔」「宗論」「たがや」「ぼやき酒屋」続けての菊之丞師匠で
“こんな台風の下で集まっていただいたお礼に・・・「(特別版)法事の茶」 文楽・圓生・(先代)正蔵・談志師匠を菊之丞師匠がものまねしちゃうサービスまで・・・(まあ、芸達者なこと)
中入り前は“人間国宝”雲助師匠で「おくびょう源兵衛」(初聴)
中入り後はいつも目と目が合っちゃう彦いち師匠の「長島の満月」「浮世床」ときて、トリの白酒師匠は「寝床」をたっぷりと・・・
いろんな師匠でなんども聴いている噺なんで、どう演じるだろうかとリラックスムードで拝聴します。
白酒師匠の「寝床」はとってもテンポ良くて快活でぐいぐいと観客を引きつけて噺を進めます、ウィットに富んだくすぐりも随所に織り交ぜ、でも古典のネタから大きく脱線せずに充実の「寝床」で一気に語りつくして大円団
最前列に陣取ったんで、色物・奇術の如月 琉さんの場ではちょっと芸のお手伝いをしたりして、落語の話芸を堪能するとともに、寄席芸をライブ感をもって楽しむこととなり
台風直撃という悪天候の中ではありますが、鈴本はたっぷり丸々楽しめた充実の寄席となりました。