哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

寝床 -鈴本演芸場八月中席-

2024-08-16 22:53:26 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
台風直撃の日

そんな中、もう前から決めていたんで上野・鈴本演芸場で落語を楽しみます。(やっててよかった)

第35回 納涼名選会鈴本夏まつり
「爆笑暑中見舞い 桃月庵白酒 連日熱演仕り候」と題しての八月中席昼の部

最近“ひいき”にしている桃月庵白酒師匠が主任の会で、いつもの通り最前列に陣取って“たっぷり”寄席芸を堪能します。

開演前から台風の余波で荒れ模様の上野・御徒町で、今日ははたしてやるのかなぁ・・・なんて具合。

それでも開演時には半分くらいの入りで、台風が来る最中の少数精鋭(落語好き)の熱心な観客の集まりで、演者との一体感が感じられるあったかい雰囲気で始まりました。



開口一番は「動物園」から、続けて10月に真打昇進がきまった女流・柳家花ごめさんの創作「顔」「宗論」「たがや」「ぼやき酒屋」続けての菊之丞師匠で

“こんな台風の下で集まっていただいたお礼に・・・「(特別版)法事の茶」 文楽・圓生・(先代)正蔵・談志師匠を菊之丞師匠がものまねしちゃうサービスまで・・・(まあ、芸達者なこと)

中入り前は“人間国宝”雲助師匠で「おくびょう源兵衛」(初聴)

中入り後はいつも目と目が合っちゃう彦いち師匠の「長島の満月」「浮世床」ときて、トリの白酒師匠は「寝床」をたっぷりと・・・

いろんな師匠でなんども聴いている噺なんで、どう演じるだろうかとリラックスムードで拝聴します。

白酒師匠の「寝床」はとってもテンポ良くて快活でぐいぐいと観客を引きつけて噺を進めます、ウィットに富んだくすぐりも随所に織り交ぜ、でも古典のネタから大きく脱線せずに充実の「寝床」で一気に語りつくして大円団

最前列に陣取ったんで、色物・奇術の如月 琉さんの場ではちょっと芸のお手伝いをしたりして、落語の話芸を堪能するとともに、寄席芸をライブ感をもって楽しむこととなり

台風直撃という悪天候の中ではありますが、鈴本はたっぷり丸々楽しめた充実の寄席となりました。

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幽霊貸し家 -浪曲定席木馬亭八月-

2024-08-07 23:05:22 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
8月夏真っ盛り、でも暦の上では「立秋」の日、いつものように浅草・木馬亭で浪曲を堪能します。

「浪曲木馬亭定席」 八月定席千秋楽は主任が東家三楽師匠でひさびさなんで・・・と、木馬亭にさっそく行ったんですが代演という事になっていて、富士琴美師匠になっていました。

今日とっても“蒸し暑い日”で熱中症アラートも発生している中ですが、木馬亭内は開演時で7割方の入り、浪曲マニアの集う木馬亭ですから、蒸し暑くとも影響ない入りで、はじまりはじまり・・・

開口一番は東家一太郎師匠(最近ひいきにしています)のお弟子さんで東家一陽さんの登壇で「一休 嫁入り」

終始愛嬌のある振る舞いでいいんですが、やはり余裕がないせいなのかたんたんと同じリズムで・・・もうちょっと抑揚のある節と啖呵で、もうちょっと声が出るといいのになぁ・・・なんてかんじで鑑賞、「これから、これから・・・。」

つづいての登壇は天中軒すみれさんで、「季節に関係なく・・・」で義士伝から“ごぞんじ”「中山安兵衛婿入り」(婿入り続きですが、まあいいか)

やはり先にあがった一陽さんとは違って、(つづいてなんで対比しちゃうんですが)ハリのある啖呵と節を組み合わせて、噺のながれも抑揚持ちながらですから、知っている演目ではありますが噺の筋が分かりやすく、聴きやすいですね。

「峠の別れ」「幡随院長兵衛 売り出す」中入り後「真柄のお秀」(国本はる乃さんとは開演前挨拶させていただきました)「講談 墨俣の一夜城」「幽霊貸し家」そして「燃える絆」(富士琴美師匠)で終演



今日は澤雪絵師匠の「幽霊貸し家」が初聴でしたが、なかなか聴きごたえあってよかったですね。

出展は山本周五郎氏の作品なんでしょうか、歌舞伎にも同題目があるので、それに浪曲の啖呵と節を組み合わせてまるで歌劇のような作品に・・・

任侠とか義士・武士、哀愁漂うものが浪曲のイメージのある中で、庶民の生活の中でのコミカルなところに焦点を当てた浪曲の演目で、なんでもないんだけど、小ネタで面白いものでした。

最後に「いい幽霊お貸ししますよ・・・」なんてもんで演目が終わりました。



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素人鰻 -鈴本演芸場 七月下席-

2024-07-23 23:22:53 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今月の寄席は上野・鈴本演芸場から暑い中たっぷりと・・・

開口一番は「初天神」から「子ほめ」「三方一両損(前半)」「みんな知っている(新作)」「抜け雀」中入り後「妻の旅行」「元犬」トリは柳家三三師匠で「素人鰻」(ひさびさ拝聴)

いつものように最前列に陣取って、噺家さんの噺とともに仕草・間・息づかい迄をライブ感をもって楽しみます。



寄席は入れ代わり立ち代わり演者・演目が変わるんでハプニングも付きもので、トリ前のヒザに登壇した粋曲の小菊師匠の三味線三の糸が切れるハプニング

そこはもう心得ているもんで、演目時間内に「糸を張る芸」(?)も見せていただいて、これは粋な計らいでした。

三三師匠は夏の土用丑の日も近いこともあって時節柄の「素人鰻」

相変わらずのテンポの良さと、粋がよくてウィットに富んだ噺のながれ、そして「鰻に聴いとくれ・・・」と言わんばかりの熱演でみごとに大円団となりました。

暑い最中の鈴本で、とても充実した4時間の寄席芸を堪能しました。


※※ おまけ ※※   みごとで粋な「素人鰻」だったので、その雰囲気を引きずって終演後に演芸場近くのうなぎ屋さんに立ち寄って「鰻(うな丼)」をいただいてきました。
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佐倉宗五郎 妻子別れ -浪曲定席木馬亭七月-

2024-07-02 23:43:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
7月は浪曲でスタート。

いつもの浅草木馬亭での七月定席を最前列でたっぷり楽しみます。

早めに木馬亭に早めに出向くと、な、なんと雲月師匠が入り口でお出迎えしていました。

「暑いですねぇ・・・」とちょこっとお話させていただいて,さっそく亭内へ。(今日の公演では雲月師匠が協会会長に就任した記念のボールペンを頂戴しました)

 

開口一番は雲月師匠の駆け出しのお弟子さん天中軒かおりさんで「琴櫻 (後半)」まだまだ初々しくて一辺倒になりがちですがどんどん新しい演目にチャレンジしていいんじゃないですか。

二番手は東家三可子「木村の梅」最近の新しい演者の中ではけっこう贔屓で安定したテンポと流れを持っていて、安心して聴くことができます。

はる乃さんでたっぷりと「忠治関宿」曲師としてもまだまだ現役活躍の一舟師匠の渋い「男の花道」で中入り

中入り後は一太郎さんで「本所七不思議から狸」民話っぽくってなかなかおもしろくてわかりやすい浪曲で和んだあと、講談から神田陽子師匠でおなじみの「無筆の出世」

舞衣子師匠は身振り手振りで啖呵もきっての「團十郎と亀甲縞」そしてトリは雲月師匠で「佐倉義民伝から佐倉宗五郎妻子別れ」

命を懸けての直談判をする宗五郎と妻子の別れの情景を心の揺れ動きとともにとつとつと節と啖呵を織り交ぜて演じ切ります。(その噺の世界にうっとりと聴き惚れちゃうほどです)



おなじ話芸でも「落語」「講談」とは違って「浪曲」は節と啖呵を織り交ぜることによって演者の芸がさらに引き立ちます(なかなかその域までは大変なんでしょうが・・)

でも聴く側はそれが大変心地良く感じられれば、これほど心地よい事はありません。今日の師匠の「宗五郎妻子別れ」はそんな一席でありました。

(「喘息気味で声が出ない」と言ってらっしゃいましたが、さすがに壇上に立つとそんなことなくしっかりとたっぷりと演じられました。・・・よかったなぁ)
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山崎屋 -第六百七十二回 落語研究会-

2024-06-25 23:34:13 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
いつもは“何が飛び出すか”“なにが起きるか”のライブ感を味わえる寄席・寄席での落語を毎月楽しみますが、

今回は昔からちょくちょく通っていた由緒あるホール落語会「落語研究会」にて

普段の寄席では味わえない持ち時間たっぷりの長講を楽しみます。

寄席とは違って、特に「落語研究会」は落語ファンというより落語通が通うような雰囲気であって、演者もじっくりと聴きに来る観客に負けないよう(脱線しない程度に多少のくすぐりを交えながら)「落語」の世界を演じてくれます。

(まくらの中でも、「どうなるの国立劇場の件」とか「TBS主催だけどよみうりホールで開催」だとか・・・題材には事足りませんよね)

 

開口一番は「辰巳の辻占」から初聴でしたがたわいのない題材で、大川にドボンドボンと身を投げちゃたの……はて?

「片棒」は赤螺屋吝兵衛の3人の息子が三人三様の弔い方法をハイテンションで快活な師匠が身振り手振りで演じ切って、ダレ気味になる演目をしっかり締め切ります。

「藁人形」は過去に一度拝聴していますが、「見るなよ、見るなよ・・・」の恨みつらみの藁人形に五寸釘ではだめで・・・。

「強情灸」はおなじみの演目ですが、山盛りのお灸に時間たっぷり強情ぶっちゃって、さてさて五右衛門は・・・。

トリは白酒師匠で「山崎屋」(今日はこれが聴きたかった)山崎屋の若旦那と番頭さんの内緒の算段がはたして・・・

師匠のテンポの良さで、見ている観客もハラハラしちゃって噺の世界に引きずり込まれ、見事な感嘆するオチでまとめて無事に終演(よかったぁ)

なにが飛び出すかわからない普段の寄席とは違って、こういった寄席では聴けない長講落語をじっくり味わうのも、これぞ「落語」これぞ「話芸」ってやつでいいものです。

なかなかスケジュールが合わなくて機会がありませんが、「落語を愛するファン」として噺の世界をこれからも楽しみたいものです。

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大喜利 -池袋演芸場六月上席-

2024-06-09 23:31:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能

6月の寄席めぐりは“いつもの”池袋演芸場から・・・

今年は1年を通じて、各寄席の定席興行で「落語協会百年特別興行」と銘打っての興行企画がおこなわれます。

池袋の6月上席は「落語協会チーム対抗大喜利」がおこなわれます。

いつものとおり最前列に陣取って登場演者の息づかいから仕草・表情・・・ライブ感をもって味わい楽しみます。

開口一番は「子ほめ」から「加賀の千代(ひさびさの拝聴)」「県民性」「持参金」「谷風情相撲」「鯛」「つる」「千早ふる」

中入り後「そば清」「井戸の茶碗」・・・「大喜利」まで

やはり今回は普段見られない「大喜利」から・・・、テレビの「笑点」ではおなじみですが(これを落語と思っている人がいるとかいないとか…?)

あくまでも余興の範囲で古くからおこなわれてきたとのこと、事前打ち合わせがあるかどうかは別として、やはりその場の雰囲気や空気を読み込んで

機転とウィットにとんだ発想力が求められるんですかね、「うまい!!」っていう答えもあれば「まぁまぁ・・」っていう答えもあるけど

その場を盛り上げるって心意気は、やはり落語家さんの真骨頂のような感じで進められました。

普段の落語演目を語る姿からして、こういった普段の顔・表情を見るのもまた寄席芸のたのしみです。

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中村仲蔵 -池袋演芸場四月下席 真打昇進披露興行-

2024-04-30 23:33:31 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能

池袋演芸場4月下席は「真打昇進披露興行」

定席を巡って40日間行われた披露興行の大千秋楽日、主任は林家つる子師匠

人気があるんで予想はしていたんですが、千秋楽とあって開演2時間前に池袋に行ったんですが、もうすでに長蛇の列が・・・

前売り券は事前完売しているんで、当日券は立ち見になりました。4時間興行ですから計6時間かぁ、でも立ち見になっても見たい披露興行ですから、まあしかたない。

(林家つる子師匠 ご本人です)

もともと演者と客席が近い池袋ですから、もう超満員の客席の熱気が伝わって、もう登壇する演者もノリノリで開口一番・・・「初天神」から。

昇進披露興行ですから、縁起を担いでつぎつぎと演目がならびます。「たいこ腹」「弥次郎(初聴)」「たけのこ」「鼓が滝」「かぼちゃ屋」

中入り後は「真打昇進披露口上」(三本締めでの場内一体感は何度やってもいいもんで)(馬風師匠ではなく市馬会長のドミノ倒しも見られたし・・・)

「ボンボン(新作)」「ざるや」「長短」・・・色物さんも盛り上がる客席と一体となって熱演しちゃいます。そして今日の主任林家つる子師匠が登壇

群馬出身なんで「かかあ天下」と「お稲荷さん」のまくらから、大ネタ「中村仲蔵」を・・・

   

まだまだ男性社会の落語界で、だんだんと女流落語家さんが増えてきてはいますが、なかなかこんな演目を観る事聴くことがありません。

忠臣蔵五段目、斧定九郎をどう演じていくかぁ・・・歌舞伎とか忠臣蔵とか解説が多くなる演目ですが、仲蔵の役作り、妻お岸とのやりとりなどエピソードをおりまぜながら

大団円へと結びつけました。

最後の最後までつる子師匠と協会の面々、そして池袋の観客(応援団?)が一体となって盛り上がった披露興行となりました。(やっぱり、この雰囲気は「池袋」でないとできません)

 

 

 

 

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漫才大行進 -浅草東洋館4月中席-

2024-04-13 23:00:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能

春にぎわう浅草で演芸を楽しみます。

いつもの浅草演芸ホールの並びにある漫才協会や演芸協会などのいわゆる色物専門の演芸場「浅草東洋館」での4月中席

漫才協会主催「漫才大行進 -漫才協会は笑いの花咲か爺さんが「漫才大行進」中!!-」

漫才協会所属の演者が次々と、4時間半の公演時間に実に20組以上が登壇されます。

  

落語の寄席でおなじみのにゃん子・金魚さんやロケット団の面々も掛け持ちで出演されますが、ほとんどが“お初”の芸人さんばかりで(名前は知っていても、目の前では初めて)

前の方の席に陣取って、次々登壇する芸人さんを目の前に、おおいにライブ感をもって楽しみました。

1組10分くらいの持ち時間を使って芸人さんたちは、あれこれ観客の心を引き寄せて笑わせようとがんばるし

ここ東洋館に集まる観客も、芸人の頑張る芸に一生懸命こたえて楽しもう笑おうとがんばる、

お互いのモチベーションが相まって、とってもとてもフレンドリーでほんわかした東洋館です。

壇上と客席も近いこともあり、芸人さんと目と目が合うし、芸人さんをいじったり観客がいじられたり、手拍子したり声出したりして盛り上がっちゃって

場内が一体になって寄席を楽しむ・・・こんな雰囲気からとってもおもしろい芸が続きました。

実に4時間半の長丁場でしたが、芸人さんが次々とかわるがわるで出てきて飽きることがなく、観客も含めてみんなで盛り上げようとする芸が続いて、

時間を忘れてあっというまに終演となりました。 初めての東洋館、そしてはじめての漫才寄席・・・こりゃぁハマりそうですよ。

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男の花道 -浪曲定席木馬亭四月-

2024-04-02 23:24:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能

4月桜の咲く浅草界隈は陽気も手伝って人・人・人・・・いつのも浅草寺に通じる奥山みちも平日にもかかわらずひと・ひと・ひと・・・

その中ほどにある浅草・木馬亭で浪曲をたっぷり堪能します。

「2024年大浪 ~浪曲新時代 世界に轟け浪花節~ 浪曲定席木馬亭 四月」

さっそくいつもの最前列に陣取って、演者の啖呵・節にしびれながら、息づかい迄も見逃すまいと演者とともにじっくりと・・・

開口一番は木馬亭初お目見えから知っている港家柳一さん「小猿七之助」

七之助とお滝の偶然の再開の場面で、さあこれからどうなる・・・ってところでちょうど時間となって。

観客からもため息まじりの声が・・・でもそれだけ観客の心をとらえるくらいの熱演だったようで、なかなかのもんで良かったです。

つづいて「十返舎一九とその娘」「阿波の鳴門」「清水の次郎長伝から石松三十石船」

演じた玉川太福師匠は「食いねぇ食いねぇ、寿司食いねぇ」を「飲みねぇ飲みねぇ、酒飲みねぇ 八海山・久保田・・・」なんてウィットを飛ばしちゃって

「あたま山」講談から「一心太助楓の皿」港家小柳丸師匠はいつもの通る美声で「さむらい子守唄」を・・・ほろりといい噺だなぁとしていたら

今日の主任 三門柳師匠による「男の花道」がさらにさらにの秀逸で大円団

中村歌右衛門と土生玄碩との男と男の恩を・・・「恩を返さぬ男なら、なんで贔屓にするか・・・」なんて男の約束・恩をみごとに演じて、まさしくこれが「男の花道」だよね。

啖呵を切るような威勢の良い「男の花道」もいいんだけど、今日の三門柳師匠の演じるとつとつと男の想い、男の毅然とした立ち振る舞いを見せつける「男の花道」もかっこいいもんで・・・。

今日の木馬亭での定席をみごとにしめてくれました。「男の花道」ねぇ・・・おみごと。

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百年目 -新宿・末廣亭三月中席-

2024-03-11 23:28:00 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今月の寄席興行は新宿・末廣亭から・・・

落語協会誕生百年興行とのことで、今日は三月中席初日の興行です。

初日なんで開演前から招待客を含めて常連客が並び始め、今回はひさびさの「桟敷席」で寄席を楽しみます。



いつもの最前列だと、演者の目の前で対峙してしぐさや息づかいまでライブ感を味わえますが、桟敷席は幾分高い位置で観る事になるので演者はもちろん、寄席の雰囲気や空気感もあじわえて、とっても雰囲気良いものです。

平日昼間ですが、昼夜入れ替え無しで「百年興行」を楽しめるとあって、満員の観客入りでにぎわいあふれる寄席興行となりました。(ちなみに二階席は閉鎖でした)

開口一番は「狸の恩返し」から、「湯屋番」「真田小僧」「替り目」「ふだんの袴」「熊の皮」「妻の旅行」「時そば」「祇園祭」「町内の若い衆」・・・色物さんもにぎやかな観客に大いに盛り上がり

落語だけでない寄席の楽しさ・おもしろさが堪能できます。そして昼席トリは、むかし家今松師匠での「百年目」

末廣亭での百年興行は、昼席は「百年目」、夜席は「百川」の演目を日替わり主任で十日間おこなわれます。

「百年目」は演目・あらすじはアタマに入っていますが、長講なんでなかなか聴く機会が今日まで無くて、ある程度新鮮な心持ちで聴くことができました。

やはりビジネス書にもなるほどの題材である「百年目」ですから、ちょっと説法・説教ぎみな内容であり笑いも少なかったですが、とても中身がある「聴きごたえある百年目」となりました。
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