百尋ノ滝から川乗山へ③ -下山 鳩ノ巣駅へ-

山のテッペンに登ったからには、降りなきゃいけません。

川乗山頂でおにぎりをパクついた後、鳩ノ巣駅までのなが～い下山道を降りてゆきます。

いろんなルートがありますが、さすがに今日の行程は長いし、けっこう前半にハイライトが続いたのでカラダもへたばりそうですから、いちばん楽で駅まで直行するルートをとります。



山頂に続く稜線から、鳩ノ巣駅方向（？）に下ってゆくと、すばらしく「植林」手入れされた杉の木立の中をひたすら歩きます。

ほんと退屈になるくらい歩きます。どこまで続くんだと思うくらい歩きます。どこへ向かうんだと方向音痴になるくらい歩きます。（まあ方向はあってそうですが…）



でもどこまで行っても、見事に手入れされた杉の木立が続きます。後継者がなくて林業は衰退して、木々は荒れ放題…なんて現実がウソのようです。

ただあまりにもきれいなので、逆に変わり映えがしない光景が続くので、途中で退屈に…でも歩かなければ、帰れませんもね。



なんていろんなこと考えながら、「足」だけは無意識に前へ前へと踏み出していました。

だんだんと降りてゆくと、下の方に人工物・コンクリの林道が見えてきました。

「大根の山の神」

「今日は無事ここまで歩いてこれました、ありがとうございました」



もうひと踏ん張りです。じつはここからの“最後のくだり”がほんとキツかったです。足の疲れもあるでしょうが、道の整備もあまりされていなくて、一歩一歩が疲れちゃう。

でも最後ですから、ひと踏ん張りふた踏ん張り。

「熊野神社」の境内にひょっと飛び出して、「無事に帰れました」とちょっとお参りして、鳩ノ巣駅に到着。

「あぁ～よく歩いた!!」



今日の行程

奥多摩駅８：１３--川乗橋８：３０--百尋ノ滝９：５０--１１：３０川乗山頂１２：１０--山の神１４：００--鳩ノ巣駅１４：３０

ざっと６時間。よく登りました。よく歩きました。