川苔山頂上で「山頂めし(カップヌードル)」をいただきながら、同じ頃に登ってきたハイカーさん達としばし雑談
知らない人同士でも、ここまで登ってきたことで話題は事欠きません。「あの山はどうだった」「今日のながめは・・・」なんてあ~だこ~だとさりげない話を
そのなかでこの頂上からの下山ルートの話が・・・メインは一番整備されている鳩ノ巣駅へ下りるルートなんですが、
ほかにもいろいろとある中で「古里駅」ヘのルートがある事を・・・なんでも聞くところによると、最初尾根伝いで、ちょっと難所があるけれど
メインの「鳩ノ巣」へのルートとあまり時間も変わらないし、おもしろいんじゃない・・・なんて。
出発際にそんなこと聞いちゃったもんだから「よ~し計画変更して、今日は古里に下りるか・・・」と声高かだかに宣言して、頂上を出発します。(みなさん、思い思いにそれぞれに・・・)
前回(2012年)の川苔山登山の時は(2012-10-5投稿)初めてでもあり整備された鳩ノ巣駅へのルートで下りて行きましたが、
川苔山への登りと比べると、だらだらと時間をかけて下りるだけ・・・のイメージがあって、こんな話を聞いたもんだから“目先を変えて”古里へのルートを歩きはじめます。
サブのルートなんで誰も歩かない“自分一人の世界”です。やはり傾斜もあまりないなだらかな尾根伝いのルートをひたすら歩きます。
「へぇ、意外と景色もいいじゃん」
たしか鳩ノ巣へのルートは谷あいになっていて杉林の間を歩くのですが、古里への道は眺望もよく(ある場所では新宿方面が見晴らせました)なかなか快適なルートです。(これ、正解やな)
スタスタとペース配分を考えて(これは欠かせません)どんどん、どんどん下りてゆきます。
途中にある赤久奈山のピークを過ぎる頃からなんか雰囲気が一変してきます。標識が無くなって道がわからなくなったり(なんとなく踏み跡らしいものがあって、こっちかな??なんてことも)
急激に道が落ち込んで急傾斜になったり、片側が崖のように落ち込んだり、道が崩れていたり、倒木だらけだったり・・・(うわぁぁ、大変なところに入っちゃった)
ほんと距離的にはあと少しなんだろうけど、なかなかの悪路にハマっちゃいましたよ・・・でもとにかく一歩一歩前進あるのみで、下りてゆきます。
えっちらほっちらと歩き続けて、なんとなく遠くに人家が見えてきて、やっと古里の集落に・・・そして古里の駅にたどり着きました。(やったぁ)
登山に要した時間は川乗橋7:30~百尋の滝9:00~川苔山頂11:00(休憩)~古里駅14:00 6時間30分の行程でした。
この時期特有の快晴のいい天気に恵まれ、暑くもなく寒くもない快適な登山が楽しめました。
奥多摩の奥深い大自然、川乗谷の渓谷美、名瀑百尋の滝、川苔山頂からの奥多摩の山々と富士山・・・そしてなんといっても6時間半の登山行程を見事に歩きとおした達成感と高揚感
ほんとよかった。ほんと来てよかった。ほんと・・・。無事に年一回の大切な行事をやり遂げました。(帰りに温泉に入ってカラダをいたわりました)