我々世代は、多少なりとも女性差別主義的な感覚を持っている人間のほうが多い。あらゆる面で男女平等を主張する人は、フェミニスト視され、そのほうが特別な見解の持主だとされている。また、フェミニストの男性は長らく女性にもてないとされていた。
一方、「女性は子どもを産む機械だ」と発言した柳沢厚生労働相は、フェミニストの対局にいる人であり、いわゆる玄人の女性に好まれるタイプの人のようだ。
彼の座右の銘は、「交友須帯三分侠気」だそうだ。「友に交わるにはすべからく三分の侠気を帯びるべし」という意味らしい。侠気というのは、男気でまさに男性優位を信じて疑わない種類の人間のようだ。
ところが、現在の若い世代は、今までフェミニストといわれた人たちの見解が普通の認識らしい。かつての一般的な考え方の持ち主は、時代錯誤はなはだしい女性差別主義者とされている。柳沢大臣の意見は、中高年の一般男性の本音に近いが、若い人々の認識とは全く異なるらしい。
「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」は、少子化問題についての柳沢大臣の発言である。しかし、どう考えてもあきらかに女性差別主義者の発言で、機械とか頑張ってもらうしかないという発言は、不適切である。
この発言の前段の「(子どもを出産可能な)15-50歳の女性の数は決まっている」というのは事実である。もうすでに生まれている女性の数だけは増やしようがないのだから、手の施しようがないからである。だから、彼は、当面の人口減少を少しでもくい止めようとするには、一人の女性が少しでも多く産んでくれるしか手はないと主張しているのである。
しかし、子どもを産むかどうかは女性の意思を尊重すべきで、産む産まないは強制すべきでもない。むしろ、子どもを何人も安心して産み育てられるような環境とほど遠い、現在の状況を解決するほうが重要なのである。
なかでも格差の問題が飛び抜けて大きい。子どもを金持ちにまでとはいかないとしても、せめて、ワーキングプアにしないためには、非常に金もかかるのである。
また、女性の場合、子どもを産んだら、大半の女性は元の収入を得ることは不可能となる。そのような状態で子どもを育てるとということは、自分たちが貧乏になってしまうということになるのである。
私たちの学生時代までは、貧しい家庭で育っても一流大学を卒業し、立派に活躍している人物は結構多い。しかし、今ではそういう人は、ほとんどいないらしい。現在の教育には、とてつもなく金がかるらしい。
と、昨日はここまで書いて途中で止めたら、今朝の新聞に「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる」という柳沢大臣の新たな失言の記事が載っていた。
同じく今朝の毎日新聞に「どうなる日本の人口 許されぬ甘い見通し」という記事に「90年生まれの女性―1/4は生涯未婚」というショッキングな見出しがあった。
少子化担当の柳沢厚生労働大臣、早く辞めたほうがよいのでは。
一方、「女性は子どもを産む機械だ」と発言した柳沢厚生労働相は、フェミニストの対局にいる人であり、いわゆる玄人の女性に好まれるタイプの人のようだ。
彼の座右の銘は、「交友須帯三分侠気」だそうだ。「友に交わるにはすべからく三分の侠気を帯びるべし」という意味らしい。侠気というのは、男気でまさに男性優位を信じて疑わない種類の人間のようだ。
ところが、現在の若い世代は、今までフェミニストといわれた人たちの見解が普通の認識らしい。かつての一般的な考え方の持ち主は、時代錯誤はなはだしい女性差別主義者とされている。柳沢大臣の意見は、中高年の一般男性の本音に近いが、若い人々の認識とは全く異なるらしい。
「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」は、少子化問題についての柳沢大臣の発言である。しかし、どう考えてもあきらかに女性差別主義者の発言で、機械とか頑張ってもらうしかないという発言は、不適切である。
この発言の前段の「(子どもを出産可能な)15-50歳の女性の数は決まっている」というのは事実である。もうすでに生まれている女性の数だけは増やしようがないのだから、手の施しようがないからである。だから、彼は、当面の人口減少を少しでもくい止めようとするには、一人の女性が少しでも多く産んでくれるしか手はないと主張しているのである。
しかし、子どもを産むかどうかは女性の意思を尊重すべきで、産む産まないは強制すべきでもない。むしろ、子どもを何人も安心して産み育てられるような環境とほど遠い、現在の状況を解決するほうが重要なのである。
なかでも格差の問題が飛び抜けて大きい。子どもを金持ちにまでとはいかないとしても、せめて、ワーキングプアにしないためには、非常に金もかかるのである。
また、女性の場合、子どもを産んだら、大半の女性は元の収入を得ることは不可能となる。そのような状態で子どもを育てるとということは、自分たちが貧乏になってしまうということになるのである。
私たちの学生時代までは、貧しい家庭で育っても一流大学を卒業し、立派に活躍している人物は結構多い。しかし、今ではそういう人は、ほとんどいないらしい。現在の教育には、とてつもなく金がかるらしい。
と、昨日はここまで書いて途中で止めたら、今朝の新聞に「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる」という柳沢大臣の新たな失言の記事が載っていた。
同じく今朝の毎日新聞に「どうなる日本の人口 許されぬ甘い見通し」という記事に「90年生まれの女性―1/4は生涯未婚」というショッキングな見出しがあった。
少子化担当の柳沢厚生労働大臣、早く辞めたほうがよいのでは。