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観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

目に青葉

2010年06月01日 | 日記
今の季節を代表する句は、「目に青葉 山ホトトギス 初鰹」だが、本当は江戸時代の俳人、山口素堂の句で、正確には「目には青葉 山郭公 初松魚」らしい。
ところで、この郭公の読みは、カッコウでなくホトトギス(杜鵑)と読むのが正しいようだ。というのも、「郭公」の読みは、平安時代以降「ほととぎす」と読まれていたらしい。しかし、現在ではこの漢字は
「かっこう」と読む。松魚は、鰹、堅魚、カツオのこと
なんだかややこしい話だが、ややこしいついでに、以前は、ホトトギス、カッコウ、ツツドリ、ジュウイチなどを杜鵑(ホトトギスの漢字名 読み:とけん)類と言っていたのだが、現在は、カッコウ類と言うことになった。
例に挙げたこの4種、姿は似ているが鳴き声は全く異なる。いずれも鳴き声(聞きなし)が名前の由来である。ただし、ツツドリは、ツツドリとは鳴くのではなく、「ポポポポポ~」と竹筒を叩いたような声で鳴く。
ホトトギスは、田舎ではまさに初夏を代表するものなのだが、このホトトギス、声はよく耳にしても、姿はなかなか見つからない。だから、私にとってこの句は、「目に青葉 杜アオバズク 初鰹」である。