つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

キャノンが天体撮影専用一眼レフ

2012年04月03日 | 宇宙

キャノンが3日、天体撮影専用モデルの「EOS 60Da」を発表しました。

お! キャノンがまた新たな需要に応えましたね。

下はキャノンのホームページ

 

 

販売開始は4月中旬。同社直販サイト価格(ボディ単体)は154,800円。

 

星雲の赤みを再現

オリオン座大星雲(フリー画像)

 

「EOS 60Da」は、性能のほとんどが60Dと同じで、違うのは「Hα線の透過率を約3倍に上げた赤外カットフィルター」というところだけ。これによって、赤い星雲が鮮やかに写せるとのこと。

天体写真ファンの間でもデジタルカメラが主流になっていますが、悩みはデジタルカメラの撮像素子の前に付けられたローパスフィルター(正確にはローパスフィルターと一緒についている赤外線カットフィルター)が、Hα線という星雲の赤い波長の光をほとんどカットしてしまうことです。

このため、赤い星雲が赤く写らないのです。

撮像素子は人間の目以上に敏感で、赤外線にも感応。このため赤外線カットフィルターがないと赤っぽく写ってしまうので、同フィルターは必要なのですが、それが天体撮影にはじゃまになっています。

改造相次ぐ現状

そこで、ローパスフィルターごと赤外線カットフィルターを取り去ってしまう、荒っぽい改造が流行っています。価格的に安いEOS Kissの旧型から、60D、はては高価な5DMarkⅡまで改造してしまう人がいます。

改造を自分でやる人もいますが、とても難しく、下手をするとカメラが使えなくなってしまうため、専門のショップが2~3万円で請け負っています。

ローパスフィルターを取り外すことによって、ピントも変わってしまいますが、その辺は色々工夫されているようです。

こうした改造があまりに多いので、キャノンも見かねて(?)天体撮影専用の機種を出すことにしたのでしょう。ちょうど今年は、金環食をはじめ天体のビッグイベントが目白押し。天体撮影に興味を持つ人が増えるだろうと見込んだのかもしれません。商魂たくましきキャノン!

ただ、このカメラは普通に撮影すると赤っぽく写るはず。キャノンのページでも「赤外反射光の多い一般の被写体を撮影した場合は、実際より赤みがかった撮影画像になり、適切なカラーバランスが得られないため、一般被写体の撮影はお勧めできません。」と、お断りを入れています。あくまで天体撮影専用のカメラです。

馬頭星雲(下方)と、オリオン座の散光星雲。初心者でもこんな写真が撮れる?(フリー画像)

 

いまや風景写真の一分野 

星を写すという限られた目的のために、これだけのお金を出すのか---というのは一般の人の考え方。天文ファンにとっては待望のカメラでしょう。

天体写真というのは、これまで「難しい」「特殊なこと」というイメージがありました。「星を見るのが好き」というと、変わった人として冷やかす風潮も根強いものです。しかし、デジタルカメラの登場で、間口は広がり風景写真の一分野になってきたと「アサヒカメラ」4月号で特集しています。

それによると、手軽に使える赤道儀や、ペンタックスのアストロレーサーのように、ボディー内の手ぶれ補正機構を利用して星を追尾するアクセサリーもあるようです。

天体写真の垣根が低くなり、それほど苦労せずに撮れる時代になってきたのかもしれません。

 


パソコンが限界に

2012年04月03日 | 日記

メモリ不足

デジタルカメラの画像をパソコンで処理するときに、ストレスを感じるようになってきました。

たとえばこのブログやホームページに画像をアップロードするため、常時3つのソフトを立ち上げています。

  • IE8(ウェブブラウザ)
  • Digital Photo Professional (DPP) (RAWを補正し現像、TIFF画像に)
  • Photoshop CS3(TIFF画像を補正、トリミング、リサイズしてJPEG画像に)

ところが、しばらくすると「情報の損失を防ぐためにプログラムを終了してください。コンピューターのメモリが不足しています。 ---DPP Editor Module」などという警告メッセージがよく出るようになりました。

DPP の画面でも「これ以上ファイルを開けません」という悲鳴のような(?)メッセージが出て画像のサムネイルに×マークが。

「やれやれ、またか」と、DPP かPhotoshopをいったん終了、立ち上げなおすと、また作業できるようになります。

要するにメモリ不足!

しかし、メモリ(RAM)は4GB積んでいるのですが。それでも不足なのか…

パソコンは2007年に買ったゲートウェイのGT5214j。ごくスタンダードな機種です。

  • CPU : Core2Duo E6550(2.33GHz)
  • メモリ(RAM) : 4GB
  • システム : 32ビット
  • OS : Windows Vista Home Premium(Service Pack2)

購入後にハードディスク、グラフィックカードを増設、バックアップ用にハードディスクを外付けしています。

 

これまで何のトラブルもなく、気持ちよく使ってきましたが、さすがに5年もたてば旧式に。

買い替えを検討しています。

その前に、どれぐらいのスペックが必要なのか、CPUやメモリの使用状況を調べてみました。

アイティメディア(株)の「@IT」というページを参考にさせてもらいました。

システムの「タスク マネージャ」から「パフォーマンスタブ」を開くと、次のような画面が出ます。

この画面でCPUや、物理メモリの使用率がリアルタイムで分かります。

ちなみに、ハードディスクをメモリがわりに使う「仮想メモリ」は使わない設定にしています(仮想メモリは標準では使うようになっていますが、反面、パフォーマンスを下げるので)。

物理メモリ(MB)の合計が3324となっています。これは4GBのメモリを積んでいながら、32ビットオペレーティングシステムの限界で、3.324GBまでしか認識できていないことを示しています。

そのメモリを83%まで使ってしまっているのが上の画面。実は、3つのソフトをフルに使った状況で、これを少し越えたあたりで、上記の「メモリが不足しています」のメッセージが出ます。

以下は、ソフト操作と、その時の物理メモリ使用状況(%)

  • IE立ち上げ前      38%
  • IE立ち上げ        41%
  • DPP 立ち上げ      44%
  • DPP 1画像プレビュー  50%
  • DPP 2画像プレビュー  54%
  • DPP 3画像プレビュー  58%
  • DPP 4画像プレビュー  62%
  • Photoshop立ち上げ   64%
  • Photoshop1画像開く   74%
  • Photoshop2画像開く  76%

さらに画像を開くたびにメモリー使用量が増えていきます。

そしてPhotoshopで画像を閉じても、メモリー使用量が減らない場合があることに気づきました。メモリーのある部分は開放されないのだと思います。すると、だんだん開放されないメモリー部分が増えて、最初はできていた作業もできなくなる… やがて「メモリー不足のメッセージ」が出る、のではないかというのが推測です。

しかし、メモリーが足りないと言っても、この32ビットのパソコンでは、これ以上メモリーを積むことはできません。

メモリーを開放するソフトもあるようです。そうしたソフトを入れることも対策の一つかも。

CPUもアップアップ

CPUの方は、ソフト立ち上げ、画像を開くといった操作をするたびに100%まで上がっては、数%まで下がる、激しい変化の繰り返し。100%になると、処理が目いっぱいになり、まるで止まったように動きが遅くなります(止まらないだけマシですが)。

CPUの能力も余裕がないことが明らか。

 

これでは、フルサイズの一眼レフを買ったとしても、大きなデータ量のRAW画像を処理するのに、さらにストレスがかかるのは必至。

かりに3630万画素のニコンD800だったら、どうなることか…

となると、CPUの能力の高い、メモリーをもっと積めるパソコンに買い替えるしかありません。

実はハードディスクも、画像がたまり、空きスペースがなくなってきているのです。

 

RAW現像向きパソコン!?

パソコンショップのTSUKUMOから“RAW現像向き”のCore i5/i7搭載デスクトップパソコンが発売されたというニュースを見ました(+D PC USER)

RAW現像向き、というフレーズが目に留まりました。「PM7J-B41/S」「PS7J-A41/S」の2機種。
 

メモリは8GB。HDDを2基(500GB+2TBまたは500GB+1TB)装備。OSはWindows 7 Home Premium 64ビット版。

やはりCPUはCore i5やi7がいいのかな。

これで、標準構成価格はそれぞれ8万9980円/7万4980円(税込み)と、10万円を切っていますから、なかなかいい買い物ですね。少しカスタマイズして、外付けハードディスクを買い替えても、10万円台前半でおさまりそうです。(TSUKUMOの宣伝ではありません。あくまで個人的な感想)

そろそろ本気で資金を用意するかなァ…

でも、ネット環境のセットアップやデータの移動をしなくては。これが気の重い作業なんですよね~