つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

京都御苑・二条城の桜

2012年04月14日 | 

5日後の京都御苑 再訪

4月7日に続いて12日、京都御苑を再訪しました。御所の一般公開などでとかく見逃してきた、御苑内にある色々な桜を見てみたかったので。

地下鉄今出川駅に近い御苑の北側、近衛邸跡。前回と同じ場所、ほぼ同じ時間からスタートしましたが、撮れた写真はかなり違った感じになりました。

天気の影響が大きいですね。前回は晴れ時々曇り、どこか色調が青ざめ、コントラストも弱め。この日は快晴で、明暗や色彩がはっきりしています。

桜の開花も進み、別の表情。「二度と同じ桜の写真は撮れない」ともいわれます。たしかに天候も含めて、一期一会です。

優美なシダレザクラ(糸桜)。背景は京都御所。

 

紅色のシダレザクラ。やはり一番人気があります。

これはあくまで資料写真的に撮ったカット。桜を撮り続けている竹内敏信氏によると、「シダレザクラは全体を撮るより、枝のカーブを生かして、クローズアップすると気品が生まれる」と。それは分かっているのですが、無数の枝の中からどれを選ぶかが難しいのです。

 

紅色の花。竹内敏信氏の作品と比較するとアップしすぎかも。でもこういうカットが好きなんですよね~ つい撮ってしまいます。

ズームで撮る

花の撮影については、いろいろバリエーションのあるカットを撮りたいので、個人的にはズームレンズで手持ち撮影です。めったに三脚は使いません。

問題は、AFのピントがなかなか気に入ったところに合わないこと。なので、しつこく何枚も撮ります。あとで見てみるとどのカットもピント位置が微妙に違っていますが、その中から気に行ったピント位置のカットを選択しています。

手持ちでマニュアルフォーカスはムリ。とくに今のファインダーはマニュアルで精密なピントを合わせられるようになっていません。(昔はスプリットイメージとか、マニュアルで合わせやすいフォーカシングスクリーンがありました。眼も良かったし、ピントを合わせるのが苦にならなかった…)

三脚を使えば、ライブビューモード、マニュアルフォーカスでかっちりピントを合わせられます。基本としては、こちらがお勧め。ただ機動性はなくなります。また、観光地での三脚は、迷惑にならないよう、配慮が必要。この気配りが結構しんどいので、結局多くの場合手持ち撮影しています。

白いシダレザクラ。完全な逆光で撮ってみました。モノクロに近い印象。枝の姿がもっと良ければ作品になりそう。

 

御所の西側辺りの満開の桜。青空が桜にはよく似会います。

里桜の一種のようですが、表示がなくはっきり分かりませんでした。

 

御所の門を背景に、朝日に輝く桜。よくある構図ですが。

 

中立売御門の近くにある、車環桜(くるまがえしざくら)。

里桜の一種で、その昔、後水尾天皇があまりの美しさに車を引き返させたといわれます。

全体を撮るとパッとしませんが、アップにすると、可憐な感じで魅力がある桜です。

 

八重桜も咲いていました。

 

 ◇知られていない名物桜

御所の東側にある「桜松」。美しいというより、知る人ぞ知る“名物”。

もとは、樹齢100年と推定される黒松の樹上に生えていた桜。1996年に松は枯れて倒れてしまいましたが、桜は松の空洞を通り地上まで根をおろしていたため、今も花を咲かせています。

気になってよく見に来るという近所の人が「毎年よう花を咲かすなあと思て、見てますねん」。 

 

御苑の南西、閑院宮邸跡の門前に咲くオオシマザクラ。

オオシマザクラは白と緑。ピンクの桜の色合いとは別の美しさ。

 

閑院宮邸跡を見学して、宮家の雰囲気もちょっぴり体験。

閑院宮家は伏見宮家、桂宮家、有栖川宮家と並ぶ四親王家の一つ。

御苑は、もともと明治維新までこうした宮家や公家など200もの屋敷が立ち並ぶ公家町でした。東京遷都のあと、ほとんどの宮家・公家は東京に移り、御所の周囲も一時荒廃したそうです。明治天皇がそのありさまを嘆き、景観を維持するよう指示、その後は公園として整備されました。

閑院宮邸跡は、2003年から2006にかけて修復され、今は御苑の自然や歴史についての資料を展示、無料開放されています。

二条城でマクロを試す 

少し休憩したあと、二条城へも行ってみました。

ここからは単焦点(60mm)マクロレンズを使用。

 二条城「桜の園」のサノザクラ。

「桜の園」、アマヤドリという品種。

ここは遅咲きの八重の品種も多く、まだ蕾の木が目立ちました。

 

 

紅色のシダレザクラ。休憩所などがあるにぎやかな場所です。

 

華やかですね。

 

春爛漫の京の一日でした。

 

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

      EF-S  60mm  F2.8 マクロ  USM

撮影データ

  絞り優先  (F5.0~F8.0)  

  ISO感度  100~200

  露出補正  適宜プラス補正

   画質  RAW/JPEG (JPEGを使用)

  ホワイトバランス  オート 

  ピクチャースタイル  スタンダード

 

 


コンパクトデジカメで2000万画素!

2012年04月14日 | カメラ

1/2.3インチ2000万画素

シャープが、1/2.3インチで2000万画素のCCDイメージセンサーを発売したというニュースが出ていました(EDN Japan)。感度については、画素セルを小型化したにも関わらず従来品と同等とか。

1/2.3インチのイメージセンサー(撮像素子)はコンパクトデジカメ用。今年8月から量産するそうです。この秋にも2000万画素のコンパクトデジカメが登場するかもしれませんね。

すごい時代になったものです。

1/2.3インチのセンサーの大きさは約6.2mm×4.6mm。面積で35mmフルサイズ(36mm×24mm)の1/30しかありません。

そこに2000万画素を詰め込んでいるのだから、想像を絶する技術。この材料で35mmフルサイズセンサーを作ったら、30倍して、え~と、6億画素ですか。

6億画素一眼レフ!?  計算間違ってないですよね。

 

センサーの技術的水準はそれが可能なところまで来ているようです。ただ写真の画質は画素数だけではないし、そんなに膨大なデータの画像をカメラで扱えるか、そもそも、そんなデータが写真に必要かどうか別問題ですが。

どのメーカーに供給?

そう言っているうちにも、ほぼ間違いなく2000万画素のコンパクトデジカメが売り出されます。気になるのはどのメーカーがこのセンサーを採用するかです。

デジタルカメラ業界は、センサーやボディー、電子部品など様々なパーツを他社に供給しあう構図になっているようで、一眼レフのCMOSを自社生産しているキャノンでも、コンパクトデジカメのセンサーはソニーから買っていたそうです(いまはどうか知りません)。ペンタックスも最初サムスンから供給を受けていたセンサーをK-5からソニー製に変えたとか。

要するに自社開発のコストか、他社から買うコストか、それが問題。価格と品質が折り合えば、キャノンもニコンもこのセンサーで2000万画素のコンパクトデジカメを出すかもしれません。

ただそうなると、一眼レフの優位が揺らいでくるような気もしますが。