8月10日(金)、11日(土)にあった「法善寺横丁まつり」を見てきました。
ソニーRX100の試し撮りを兼ねた、大阪の街のスナップです。
大阪ミナミのお祭り情報サイト「いっとこミナミ」によると、1982年、アスファルト舗装だった横丁を、南海電車の敷石を譲り受けて石畳を復活したことを記念して始まったとのこと。なにわ情緒たっぷりのお祭りです。
昼間は鏡割りや餅つき、人間国宝・吉田蓑助さんの文楽奉納や寄席がありましたが、出かけたのは夕方になってから。午後4時から9時ごろまで、各飲食店が手作りの夜店を出してにぎわっていました。
夕暮れの法善寺界隈。
RX100 絞り優先AE(F8 1/100秒) ISO 1600
(以下共通データ ホワイトバランス:オート クリエイティブスタイル:スタンダード 画質RAW Image Data Converterで現像後、ノイズリダクション)
すし店や割烹のお店が夜店を出しています。撮影の合間に、ハモの専門店の前でビールとハモの握り飯(いずれも100円)を味見。さすが、さすが、ハモのうまみがいいあんばいに飯にからみ、良い味を出していました。
このイベント、いいですね。食い倒れの大阪らしい、夜店というにはもったいないぐらいの味めぐりを楽しめるのではないでしょうか。
法善寺といえばここ、水掛不動さん。お参りする人が絶えません。
RX100 絞り優先AE(F8 1/40秒) ISO 1600
苔むしたお不動さんの前は暗く、不思議な雰囲気があります。
RX100 絞り優先AE(F8 1/25秒) ISO 1600
かわいい娘さんもお参りに。
RX100 絞り優先AE(F8 1/25秒) ISO 1600
高感度でも色がきれい。RX100のセンサーの良さでしょうか。また、手ぶれ補正が効いているようで、スローシャッターでブレていません。
法善寺横丁らしい狭い小路。
RX100 絞り優先AE(F8 1/125秒) 露出補正-0.3 ISO 3200 Photoshopでシャープネス強め
モアレが出そうな(少し出ている?)すだれです(JPEGの縮小画像では激しいモアレが出ていました)。このカメラ、まさかローパスフィルターレス?
夜店風景。
RX100 絞り優先AE(F8 1/200秒) 露出補正-0.3 ISO 3200
カメラの液晶を見る限り、ISO 3200でも美しいので、いくらでも撮りたくなってしまいます。この絞りとシャッタースピードは本来なら昼間の組み合わせですよね。(ただし最初のカメラ設定あるいはRAW現像後のノイズリダクションは必要)。
こんど機会があればマルチショットNR(ノイズリダクション)」を使って、ISO 25600まで行ってみましょう!
夜店の定番。子供たちは大好き。
RX100 絞り優先AE(F8 1/80秒) 露出補正+0.3 ISO 6400
調子に乗ってISO 6400まで試してみました。十分使えます。
昔懐かしい演芸のパフォーマンス。
RX100 シャッタースピード優先AE(F3.5 1/800秒) 露出補正+0.3 ISO 6400
夕暮れで暗い。しかし傘回しの動きは速い。そこで、普通のコンパクトデジタルカメラでは考えられない露出の組み合わせに。
さてさて、さてさて、南京玉すだれ~。
「オリンピックか!」と見物の人からも声がかかり、盛り上がっていました。
RX100 シャッタースピード優先AE(F4 1/800秒) 露出補正-0.3 ISO 6400
パンダのぬいぐるみが飛び跳ねる“パンダ回し”。
RX100 シャッタースピード優先AE(F4 1/800秒) 露出補正+0.3 ISO 6400
画面右側は「夫婦善哉」のお店。織田作之助の小説であまりにも有名。
ぐうたらのボンボン・柳吉が「どや、なんぞ、う、う、うまいもん食いに行こか」と元芸者の蝶子を誘ったのがここ。
小説の幕切れ近くにある、そのくだりは、
『ぜんざいを註文(ちゅうもん)すると、女夫(めおと)の意味で一人に二杯ずつ持って来た。…(中略)…「こ、こ、ここの善哉(ぜんざい)はなんで、二、二、二杯ずつ持って来よるか知ってるか、知らんやろ。こら昔何とか大夫(だゆう)ちう浄瑠璃のお師匠はんがひらいた店でな、一杯山盛(やまもり)にするより、ちょっとずつ二杯にする方が沢山(ぎょうさん)はいってるように見えるやろ、そこをうまいこと考えよったのや」。蝶子は「一人より女夫(めおと)の方がええいうことでっしゃろ」ぽんと襟を突き上げると肩が大きく揺れた。』
森繁久弥 と淡島千景の映画もヒットしましたね。
法善寺横丁。しんみりとした情緒があって、やっぱり、ええとこです…