つれづれ写真ノート

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RX100のRAW、アドビが対応

2012年08月29日 | カメラ

重い「Image Data Converter」

「コンデジの性能を超える高画質」と人気のソニーDSC-RX100ですが、専用のソフト「Image Data Converter」以外に、RAW現像できる画像ソフトがなく、困っている人も多いと思います。ほかの画像ソフトが対応するまで購入を見合わせようか、という声もあるようです。

というのは、「Image Data Converter」の処理が重く、あまり評判がよくないため。私も実際にこれでRAW現像していますが、たとえばノイズリダクションの操作をしても、その効果がプレビュー画面全体に行き渡るまで、10秒前後かかります。最初、ぱっと荒い画面になり、その後中心から周辺へ向けて徐々に効果が鮮明になっていきます。周辺部での効果が気に入らなければ、ノイズリダクションの強弱を変えて、また同じことの繰り返し。

これでは時間がかかることおびただしいですね。その他のいろいろなコマンドも使いやすいとはいえません。

 

アドビが対応

しかし、ここへきてようやくアドビLightroomがRX100のRAWをサポートすることになりました。RX100ユーザーにとっては朗報です。

Lightroom Journalの8/27のニュースに掲載されています。 

対応ソフトはいまのところ製品候補版(Release Candidate)の「Lightroom 4.2 」。Adobe Labsから無償でダウンロードできます(Windowsの場合、対応OSはVista以上)。

製品候補版は、ベータ版より製品版に近いとはいえ、まだバグが残っている可能性があるので、ご注意願います。慎重を期すなら製品版になってから購入するほうがいいでしょう。 

「Lightroom 4.2 」が新たに対応するカメラは以下のとおりです。

Canon EOS 650D / Rebel T4i(EOS Kiss X6iの海外版)
Canon EOS M
Fuji FinePix F800EXR
Leaf Credo 40
Leaf Credo 60
Panasonic DMC-FZ200
Panasonic DMC-G5
Panasonic DMC-LX7
Pentax K-30
Sony DSC-RX100

バグのおそれは承知の上で、「Lightroom 4.2 」をダウンロード、使ってみました。

ダウンロード画面は英語ですが、ソフトのコマンドは日本語になっています。

「Lightroom 4.2 」の画面。

さきにRX100で撮った、「大阪城・城灯りの景」のRAW画像を読み込み、「ノイズの低減」を試してみましたが、すぐ効果が反映します。「Image Data Converter」よりはるかに軽快。画像処理の選択肢も多いです。プロ、アマチュアを問わず、Lightroom を愛用している人が多いのがうなずけます(私はキヤノンのカメラで撮ることが多いので、Digital Photo Professionalをメインに使っていますが・・・)。

 

RAW現像後、JPEGで書き出した画像(ノイズ低減、傾き補正)。

「Image Data Converter」での現像に比べて、色合いはわずかに違うような感じもします(「Image Data Converter」のほうが青みが強く出るかも…)。ただ、たくさんの画像を処理したわけではないので、はっきり断定はできません。

 

このほか、PhotoshopのCamera Raw プラグイン(7.1 )も製品候補版でRX100に対応しているようです。同じAdobe Labsからダウンロードできます(バージョンは7.2)。