さきに、大阪・鶴見緑地の「咲くやこの花館」で珍しいフニ―バオバブが開花したことを書きましたが(8/14で開花終了)、同じく希少植物のギンケンソウも開花していました(8/10)。
ギンケンソウは、ハワイのマウイ島(ハレアカラ山3055m)やハワイ島(マウナケア山4206m)の標高2100m以上にのみ自生するキク科の植物。乾燥し夜間は低温にさらされるという高山の厳しい環境の中で、15~50年かけて育ち、やっと花を咲かせるとその株は枯れてしまいます。ハワイでも年々数が減っており絶滅の危機に瀕しています。
1990年に鶴見緑地で開かれた「国際花と緑の博覧会」のさい、ハワイから輸入。日本では「咲くやこの花館」でしか見られないものです。
ギンケンソウ(今年1月撮影)。 名前は英名のsilver‐swordから。
同館のブログなどによると、1993年に種をまいて13年間育てた株が、2006年夏に初めて開花。その後、2007年、2009年、2010年の夏ごとに開花しており、今回は5回目。
もちろん、開花のたびに株は枯れていくので、育てている株が減っていっているということでもあります。ギンケンソウは今では持ち出し禁止なので、もうハワイから輸入して展示することができません。その辺が同館としても悩ましいようです。
開花したギンケンソウ。
ギンケンソウの花のアップ。ヒマワリに似ています。
たくさんの花が下から咲いてゆき、開花期は2週間ほど。
そのあとは枯れてしまいます。残念ですね。
高山植物室に、あとはわずかの株が残るだけのように見受けられました。
貴重な植物だけに、なんとか最新の技術で増やしていってほしいものです。
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撮影カメラ・レンズ(3枚とも)
キヤノン EOS Kiss X4
TAMRON AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro
撮影データ
(1月)
絞り優先AE ( F5.6 1/200秒 )
ISO感度 800
露出補正 +1
画質 RAW
ホワイトバランス オート
ピクチャースタイル スタンダード
(8月)
絞り優先AE ( F6.3 1/160秒 )
ISO感度 200
露出補正 +1/3
画質 RAW
ホワイトバランス 太陽光
ピクチャースタイル スタンダード
画像処理 Digital Photo Professionalで色の濃さを調整