つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

朝顔の紫

2012年09月05日 | 

6月下旬に種をまいた、わが家の朝顔。葉が茂るばかりでしたが、ようやく咲きました。

ほかの鉢植えの上までツルがはい回っています。

RX100   絞り優先AE (F1.8  1/800秒)  ISO125  画質JPEG  ホワイトバランス:太陽光  クリエイティブスタイル:スタンダード  Photoshopで色補正

朝起きて、朝顔が咲いていると気分がいいですね。

 

ところで、デジタルカメラはこういう紫色が苦手です。

その理由は、いろいろな専門書やネット上の解説に出ていますが、以下のようになります。

  • 一般的なイメージセンサー(ベイヤ―配列)では、RGB(赤・緑・青)のカラーフィルターで得た情報から、フルカラーの画像を作り出している。
  • 紫色の場合は「赤+青=紫」。被写体が赤と青の波長の光を出して(反射して)いれば、紫色を作り出せる。
  • しかし紫単独の波長の光しか出していない場合は紫色を作り出せない。結果として、近い波長である青色になってしまう。
  • また紫は紫外線カットフィルターの波長領域に近いこともあって、特定波長が損失してしまう。

こうした構造上の理由から、デジタルカメラにとって紫色を再現するのは不得意分野になっているとのこと。

とはいえ、各メーカーともカメラの画像処理の工夫で、色の再現性を上げており、紫色も以前ほどひどい状態(完全に青色になる)にはならなくなりました。

また、ホワイトバランスを変えることで、ある程度現実に近い色に撮影することはできます。

 

RX100で撮影した上の朝顔の場合、実際の花と見比べると、元画像はやはり少し青っぽかったですね。「ウーム、許容範囲と言えないこともないが… 」というところ。

そこで、下のように実際の朝顔の花を見ながら、Photoshopで色補正してみました。

こうして見ると、かなり色が違う… 花がしぼみかけて色が濃くなったこともありますが。

 

画像のうち朝顔の花だけを選択、少し赤みを加えたのが最初に掲載している写真です。

実際の花の色と完全に同じにするのはムリ。でも、朝一番に見た印象にかなり近くなりました。

 

紫色を実際の色に近づけようとすると、こうした画像処理に頼るしかないのでしょうね…