つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

ソニー「α99」の印象

2012年09月13日 | カメラ

ソニーの新デジタル一眼カメラ「α99」。ソニーストア大阪で先行展示していたのでさっそく見てきました。

残念ながら撮影禁止でしたので、カメラの画像はありません。

 

係の女性の説明を聞きながら手に取ってみました。

「う、重い」。それが第一印象。

「α99」の本体のみの重さは733g。フルサイズ一眼のなかでは一番軽いのですが、ついていたレンズが「Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM」。この大口径レンズがかなり重い(955g)ので、ずっしりきます。

いいレンズだと思いますが、これを振り回す(使いこなす)には体力が要りますね。

 

「α99」の大きな特長である「デュアルAFシステム」がどんなものか、ショーケースの上の花にピントを合わせて見ると、軽くシャッターを半押ししただけでスッとピントが合います。速いです。

手前の花から店舗の奥へピントを移すと、またスッと合います。レンズの超音波モーター駆動が静粛で俊敏なせいもあるでしょう。よくあるAFの「迷い」が感じられません。これは気持ちいいですね。写す人間の気持ちを読んでいるような感じです。

 「α99」のAFが良いのはある程度納得できました。

 

次は連写。シャッターをずっと押し続けます。

スペックとしては、約6コマ/秒のAF追従高速連写とされています。

体感では、連写速度は厳密に分かりませんが、最高画素で連続10コマはムリな感じでした。

最初はバ、バ、バと調子が良いものの、後の方になるとバタン、バタンと間隔があき乱れてきます。

バッファメモリーの限界でしょう。

これではスポーツ写真は厳しいのではないでしょうか。連写に関する限り、キヤノンの1Dx、ニコンのD4に及ぶ水準ではないように思います(ちょっと厳しすぎるかな)。

 

見直したのはファインダー。昔は光学ファインダーこそ一番いいと思っていました。しかし電子ビューファインダーもよくなりましたね。それほど違和感がなくなって、長所が見えてきました。

ファインダー内で厳密なピント拡大・フォーカシングが可能なこと(背面液晶画面で拡大して微調整する必要がない)、色温度を調節して効果を見られる(!)、ヒストグラムも表示できる---といった最新の機能があると、電子ビューファインダーも捨てたものではないなと感じました。

昔の一眼レフは全くの機械でしたが、これからはソフト面での機能アップが性能を左右する時代になるような気がします。

 

画質については、さすがにフルサイズ。パンフレットを見る限り素晴らしいものです。ただネットの実写例を見ると比較的低感度でも意外にノイズが気になります。このへんはもうすこし今後の実写例を見ないと、はっきりしたことは言えません。

 

豊富なアクセサリ群、録画機能・装備は、ソニーが積み上げたノウハウが惜しげもなく注がれています。

 

「世界のソニー」のカメラ部門が総力を傾けたフラッグシップ機だなという実感です。

 

余談ながら、ソニーは、レンズ交換式カメラで世界シェア15%をめざしているそうです。

SankeiBizによると、

『ソニーのレンズ交換式カメラは一眼カメラのα(アルファ)ブランドと、ミラーレス一眼のNEXブランドを展開する。中でも、ミラーレス一眼は金額ベースで世界市場の8割を占める11市場のうち、11年度は米仏など7市場で1位を、4市場で2位を確保したという。石塚氏(ソニーデジタルイメージング事業本部長・業務執行役員)は、レンズ交換式カメラの今年度の目標に掲げた世界シェア15%について、「(キヤノン、ニコンに次ぐ)3位であり、昨年度の11%に比べ上位に近くなる。しかし、20%取れないと存在価値は弱く、15%はあくまで通過点」と話す。』

ソニーの積極性がうかがわれるニュースです。

ま、頑張ってほしいですね。

 

さて、ソニーストアがある大阪・ハ―ビスエント1階で休憩。

コーヒーを飲みながら、もらったパンフレットを眺めていました。

これは「α99」ではなく、同じく新製品の「サイバーショット DSC-RX1」のパンフレット。

「RX1」は展示のみで触ることもできなかったのですが、まさしくリッチなライカのおもむき。

フーム~と考えているところ。

35mmフルサイズ機で手のひらに載る。こんなに小さくて良いのだろうか… 外付け光学ファインダー、ライカに似たレンズフード… かっこいいな…

なぜか「α99」よりこっちの方が気になるのです。しかし、これが25万円?

今日発表された同じ35mmフルサイズであるニコンD600ダブルレンズキットが最安26万円台ですよ。

 一眼レフのレンズキットが、レンズ固定式のコンパクトデジタルカメラとほぼ同じ値段という、おお何という価格ミスマッチ!

 

しかしアメリカでも、今のところ「RX1」の予約が「α99」を上回っているとか。

ソニーも罪なカメラを開発したものです。

 

新製品カメラが撮れなかったので、ハ―ビスエントの中をパチリ。

おしゃれなビルですね。

写真はいずれもRX100で撮影。Photoshop補正あり。

 


ペンタもあるよ

2012年09月13日 | カメラ

昨日9/12の、ソニーの新製品発表。一眼レフやフルサイズコンパクト機に注目して書いていましたが、もちろん前日のリコーペンタックスの新製品もチェックしていました。

同社のデジタル一眼レフカメラ「K」シリーズ最上位モデル「PENTAX K-5 II」と「PENTAX K-5 II s」。

有効画素数 約1628万画素 。

画素数についてはキヤノンのKissシリーズ(1800万画素)やニコンのD7000(1620万画素)と同じレベルです。

しかし、ペンタックスの「K」シリーズがソニーのコンパクトデジタルカメラRX100より解像感で劣る(!)というネットの評価も出ていて、「K」シリーズの挽回策はまさに急務。そこから、ローパスフィルターレスの「PENTAX K-5 II s」が出てきたような感じです。

でも1600万画素のレベルでローパスフィルターレスと言われても、何かしら遅れてきた感じがしますね。ニコンD800Eの画素数はその倍ですから。

実際の画像が良ければなにも言うことはないので(、元ペンタユーザーとしては)軽量化と使いやすさに徹してほしいと思います。

 

ペンタについては、中判デジタル一眼レフカメラ用の中望遠レンズ「HD PENTAX-D FA645 MACRO 90mmF2.8ED AW SR」の発売が良かったのではないでしょうか。

もとより中判デジタルを使うあてもありませんが、画質の良さはさておき「レンズがね… 」(いいレンズがない)といわれてきた「PENTAX 645D」ユーザーにとっては朗報でしょう。

 

さらにペンタはでっかい超望遠レンズ「HD PENTAX-DA 560mmF5.6ED AW」も発表しました。

「アストロトレーサー」で天文ファンに人気のペンタが、いよいよ宇宙をメインにし出したのかなと思うほどの、望遠鏡に似た外観です。

 

ペンタも元気だな、とうれしい(買うあては?)。

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さあ明日はニコンの廉価版フルサイズ機D600の発表ですね! あまりスペックを落としたカメラでなければ良いのですが…