つれづれ写真ノート

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ソニーのフルサイズ・コンパクト機

2012年09月12日 | カメラ

 ソニーが12日、フルサイズ一眼「α99」や新型ハンディカム「NEX-VG900」とともに、35mmフルサイズのコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット DSC-RX1」を発表しました。

プレスリリースの公式動画は下に。

 

発売日は11月16日。

価格.comによる市場想定価格は25万円前後。

この値段設定を見てため息が出ました。レンズ固定式のコンパクトカメラ。つまり普段使いのカメラにこの高価格。何なのでしょうね、“日本版ライカ“といったコンセプト?

 

フルサイズのコンパクトデジタルカメラという発想自体が驚きです(世界初とか)。

ネーミングからすると、1インチセンサーで人気の「サイバーショット DSC-RX100」の上位機という位置づけと思われます。

RX100が好評なので「じゃ、今度はフルサイズでいってみよう!」というノリで開発されたのかも(開発期間からすると、それはあり得ないか…)。ボディーがかなり小さく、デザインが似ていますし、明るいツァイス「T*」レンズというのも同じ(35mm F2)。

RX100に付けてほしいと思っていた光学ビューファインダー、持ちやすくするためのサムグリップ(RX100は滑り落ちそう)、「マルチインターフェースシュー」を搭載。フィルターやレンズフードも付けられるようになっています。

まるでRX100ユーザーの要望を取り入れたかのようなカメラです。開発チームも同じなのではないでしょうか。

違うのは単焦点レンズというところ。「寄れなかった」RX100に対して、マクロもできます(最短撮影距離20センチ)。操作は「趣味カメラ」のおもむきがあるマニュアル系。

有効約2430万画素“Exmor”CMOSイメージセンサー はフルサイズの新一眼レフ「α99」のと同じものかもしれません。

 


ターゲットは『画質に妥協しない写真愛好家や、プロカメラマン』だそうです。

自分をかえりみて、はたして私が「画質に妥協しない写真愛好家」にあたるのかはなはだ微妙。ま、そもそもこの値段では買えませんが。

「α99」も高いですし、ソニーはお金持ちを相手にしているのかな… と思う新製品発表でした。

 

 


ソニーのフルサイズ一眼「α99」

2012年09月12日 | カメラ

ソニーが、新しい35mmフルサイズのデジタル一眼レフ「α99」を発表しました。

長い間、噂されていた同社のフラッグシップモデル。キヤノンやニコンに対抗、本気で出してきましたね。

プレスリリースの公式動画(下)を見ても、力が入っているのが分かります。

 

 発売日は10月26日。

価格.comニュースで、「市場想定価格は30万円前後(ボディのみ)」とあるのを見て、のけぞってしまいました。 高いですね~

新製品とはいえ、ニコンD800(現在最安24万円台)やキヤノン5D Mark Ⅲ(同27万円台)より高い!

 

興味深いスペック

公式動画のフレーズは「瞬間を逃さない」という意味でしょうか。AFの速さ、正確さがアピールポイントのようです。

ソニーの発表によると、独自のトランスルーセントミラー・テクノロジーを進化させ、19点の位相差AFセンサーに加えて、102点の像面位相差センサーをイメージセンサー上に埋め込み、二つのAFセンサーで高精度に被写体を捉え続ける、世界初の「デュアルAFシステム」とのこと。

“瞬間を逃しまくっている”私のようなアマチュアには、すごくAFが良さそうで、魅力的に見えます。実際どうなのでしょうか、試してみるほかありません…

 

有効画素数は約2430万画素。これは普通ですね。キヤノン5D Mark Ⅲと同程度。

あえて高画素にしなかった理由は分かりませんが、『シーンに応じて画を分割しながら暗所でも解像力を維持しつつノイズを低減する「エリア分割ノイズリダクション」機能』には興味があります。画像の輪郭部分のノイズは残してエッジを強調、その他の階調が優先される部分はノイズリダクションを強くかける、ということなのかなと想像しています。これと画像エンジンによって、暗所での撮影では他社のカメラを上回る(?)かも… 

常用感度はISO100~25600。 キヤノン5D Mark ⅢのISO25600と比較した実写レビューを期待したいですね。

また、新開発の「多点分離光学ローパスフィルター」を採用しているというのも、面白そうなところ。

偽色やモアレを低減しながらも、高解像感を両立しているそうですが、くわしい原理は分かりません。この辺は特別体験会などで説明を聞きたいポイントです。

 

本格的な動画(むしろ映画?)も撮れるようです。知識が不足しているのでコメントできませんが…

 

連写速度がフルサイズで最高約6コマ/秒は、まずまずの性能。

 

ボディーが軽いのはとても魅力です。防塵・防滴仕様で733gは立派。現行の各社フルサイズ機のなかでは最も軽く、APS-C機のキヤノン7Dより軽いです。

 

13日から、銀座・名古屋・大阪のソニーショールーム(ソニーストア)で先行展示されます。ともかく、どんなカメラなのか見てきましょう。

このほか、別の日程で東京・名古屋・大阪・札幌・広島・仙台・福岡でプロのトークショーを交えた特別体験会もあります(他の新製品も展示)。