ソニーが12日、フルサイズ一眼「α99」や新型ハンディカム「NEX-VG900」とともに、35mmフルサイズのコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット DSC-RX1」を発表しました。
プレスリリースの公式動画は下に。
発売日は11月16日。
価格.comによる市場想定価格は25万円前後。
この値段設定を見てため息が出ました。レンズ固定式のコンパクトカメラ。つまり普段使いのカメラにこの高価格。何なのでしょうね、“日本版ライカ“といったコンセプト?
フルサイズのコンパクトデジタルカメラという発想自体が驚きです(世界初とか)。
ネーミングからすると、1インチセンサーで人気の「サイバーショット DSC-RX100」の上位機という位置づけと思われます。
RX100が好評なので「じゃ、今度はフルサイズでいってみよう!」というノリで開発されたのかも(開発期間からすると、それはあり得ないか…)。ボディーがかなり小さく、デザインが似ていますし、明るいツァイス「T*」レンズというのも同じ(35mm F2)。
RX100に付けてほしいと思っていた光学ビューファインダー、持ちやすくするためのサムグリップ(RX100は滑り落ちそう)、「マルチインターフェースシュー」を搭載。フィルターやレンズフードも付けられるようになっています。
まるでRX100ユーザーの要望を取り入れたかのようなカメラです。開発チームも同じなのではないでしょうか。
違うのは単焦点レンズというところ。「寄れなかった」RX100に対して、マクロもできます(最短撮影距離20センチ)。操作は「趣味カメラ」のおもむきがあるマニュアル系。
有効約2430万画素“Exmor”CMOSイメージセンサー はフルサイズの新一眼レフ「α99」のと同じものかもしれません。
ターゲットは『画質に妥協しない写真愛好家や、プロカメラマン』だそうです。
自分をかえりみて、はたして私が「画質に妥協しない写真愛好家」にあたるのかはなはだ微妙。ま、そもそもこの値段では買えませんが。
「α99」も高いですし、ソニーはお金持ちを相手にしているのかな… と思う新製品発表でした。