◇ニコンD600
かねてから噂のエントリー向け35mmフルサイズ機・ニコンD600が発表されました。
サンプル画像を見ました。良い画質ですね。あらためてD800のサンプル画像と見比べてみましたが、人物などは同品質と感じます。若干、風景写真の樹木の描写がD800のほうがいいかなという程度で、これは「買い!」だと思いました。画像エンジンの進歩があるのかもしれません。
D800が登場したときのサンプル画像の衝撃も、今となってみれば普通の画像に見えます。シグマDP2 Merrillやライカ・モノクロームの衝撃がその後にありました。デジタルカメラの進歩は恐ろしいですね。
ま、それはともあれD600の画質は、D800に迫るもの。写真愛好家が持つカメラとしては必要十分なのではないでしょうか。
プロモーションビデオはずいぶん手間とお金をかけて作っています。
微速度撮影ができるとしてビデオの前面に出していますが、これはD800でもできたはず。それだけではちょっとね… D600の際立った特長がないためにこういうPRになったのでしょうが、それとは関係なく、画質といい、D800を上回る連写性能といい、立派な一眼カメラだと思います。
ボディが軽いというのも、幅広い年齢層のアマチュア写真愛好家にとってはありがたいこと。価格はもうすこし安くしてほしいですが… (価格.comで現在の最安196,200円)。
◇キャノンはEOS 6D?
さてキヤノンは?
キヤノンとニコンの“宿命の対決”は今年3度目。
第一陣はフラッグシップ キヤノンEOS -1Dx 対 ニコンD4。
第二陣はプロ・ハイアマチュア向け キヤノンEOD 5D MarkⅢ 対 ニコンD800/D800E
第三陣が今回のエントリーレベル向け 35mmフルサイズ機。
ニコンはすでにD600を出してきました。さて、キヤノンは?
それに対抗するとみられる「キヤノンEOS 6D」のスペックが、デジカメinfoに出ています。海外の噂サイトもこれを参照しているのみで、これ以上の情報はないようです。
EOS 6Dのスペック情報を以下、引用させていただきます(デジカメinfoより)。
EOS 6D のスペック・価格・発売日
- センサーは新開発の2020万画素フルサイズCMOSセンサー
- 画像処理エンジンはDIGIC5+
- APS-C機並に小型化されたボディ
- ボディはカバーのみマグネシウム合金
- W-Fi内蔵
- GPS内蔵
- AFは11点、中央はF2.8対応のクロスセンサー
- 連写は最高4.5コマ/秒
- シャッター速度は30-1/4000秒、シンクロ1/180秒、シャッターの耐久性は10万回
- 防塵防滴
- 液晶モニタは3型104万ドット
- 動画はフルHD(1920x1080)
- ISO100-25600(拡張で50、51200、102400)
- クリエイティブオート
- メディアはSD/SDHC/SDXC(UHS-I対応)
- 重さ755g(バッテリー、メディア含む)
- 発売(on-sale date)は2012年12月
- 店頭予想価格はボディが195000円前後、EF24-105mm F4L ISキットが295000円前後
これが本当だとすると、ウーム、確かにボディは軽いし 防塵防滴はうれしいものの、画素数はニコンD600に負けているし、フォーカスと連写能力にも不安が残りますね。連写4.5コマ/秒ではKissと5D markⅡの中間で、悲しい感じ。シャッター速度も最高1/4000秒と、ニコンD600に合わせて(?)スペックダウンしているような… 真昼に、絞り開放でポートレート撮ろうとすると1/8000秒ぐらい必要だと思いますが。
ボディが軽いといっても、中途半端。500g程度まで近づければ「フルサイズKiss」になるのに。そうなれば即「買い!」です。
価格はキヤノンが少し安値で推移するかもしれません。以外にニコンD600が安くならなかったので…
フォトキナももうすぐ。キヤノンユーザーとしては発表の際にはもう少しスペックが上がっていることを期待しています。