つれづれ写真ノート

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OM-D E-M1を触ってみた

2013年09月13日 | カメラ

オリンパスの新しいミラーレス一眼「OM-D E-M1」。先行展示されていたオリンパスプラザ大阪で触ってきました。

「OM-D E-M1」。

2012年2月の「CP+(シーピープラス)」で行列ができるなど大反響を呼んだ「OM-D E-M5」の登場から1年半あまり。OM-Dシリーズ第2弾のこのカメラは、オリンパスのフォーサーズとマイクロフォーサーズ両システムを統合するという重大な役割を担うことになりました。

もはや高級一眼レフ「E-5」の後継機は凍結。すべてはこのミラーレスカメラに託されています。名実ともにフラッグシップ機。と同時に、これがコケたらオリンパスのカメラの将来はあやしくなります。そんなことを思うと、敬意をもって扱わないといけませんね(怖い!)。

 

軽量で扱いやすいボディー

E-M5よりグリップが大きくなったので、ネットの画像を見た限りでは、“重くてゴツイ”カメラになったのかという懸念がありました。しかし、全くそんなことはありませんでした。

 

持ってみるとこんな感じ。何といっても軽量システムのマイクロフォーサーズ。コンパクトさ、軽量さは変わりません。

ドライブ関係とAFのボタンが左側にまとめられています。その形が銀塩カメラのフイルム巻き取りクランクのよう。ちょっとしたこだわりですね。

シャッターボタン(人差し指のところ)回りのダイヤルと、手前のダイヤル(親指のところ)、さらに背面のファンクションレバーの組み合わせで「絞り値/シャッタースピード」「露出補正」「ホワイトバランス」「ISO感度」の設定をします。

たとえば絞り優先モードにし、前後のダイヤルで絞り値や露出補正を変えるようにしておけば操作は簡単。ファインダーをのぞいたままでも液晶モニタでも、ダイレクトに明るさが確認できるのがミラーレスの強み。PEN E-P5で採用された操作系「2×2ダイヤルコントロール」が継承されています。

シャッターボタンの手前にはトーンカーブのファンクションボタンもあります。明部を抑え、暗部を持ち上げる、など高度なテクニックが可能。ただ、普通はあまり使わないんじゃないかな… と思ってしまいました。

「P・A・S・M」などのモードダイヤルは、間違って動いてしまわないようにロックできます。新開発のロック機構で、中央のボタンを押してロック、また押してロックを外す… という方式。最初やや戸惑いました。慣れれば、このほうがいいのかもしれません。

 

持ってみた全体的な印象では、グリップの形が良いためか、とても持ちやすく疲れないボディーでした。

 

レンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」(35mm判24-100mm相当)の標準ズームが付いていました。

電動ズーム(手動も可)なので使いやすく、鏡筒が細い。こういいうスマートなレンズ、好きだなァ。 キヤノンの太っちょレンズも見習ってほしい。

 

液晶モニタはそう青っぽくもなく、現実の色合いに近い感じ。

 3.0型、約104万ドット。上下可動式でタッチ機能付き。

 

見やすいファインダー

ファインダーの視野は広く、とても見やすいです。

「フルサイズ一眼レフに匹敵する大画面、236万ドットの超高精細電子ビューファインダー」とオリンパスがアピールするだけのことはあります。文句なしに自然な見え方です。

電子ビューファインダーは、暗くてぎこちなかった最初のころに比べると、ここ1、2年であっという間に進化しましたね。すばらしい技術革新。

ただ、「見る、ピントを合わせる、シャッターを切る」という一連の動作の中で、光学ファインダーに比べるとまだ少し滑らかさが違う感じは否めません。“慣れ”が必要なんでしょうけど…

 

AFはグッド

OM-D E-M1の特長のひとつは像面位相差AFとコントラストAFを、レンズによって自動的に切り替える「DUAL FAST AF」。

一般のユーザーには分かりにくい機能かもしれません。

フォーサーズ用のレンズは、位相差AF用レンズのためコントラストAFのマイクロフォーサーズカメラでは本来のAF性能を発揮できなかったとのこと(実際に使ったことがないのでよくわかりませんが…)。DUAL FAST AFでは、フォーサーズ用レンズを装着すると、自動的に像面位相差AFが選択され、これによって本来のAF精度を発揮するそうです。

 ともかくやってみました。

まずマイクロフォーサーズ用の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」で撮影。AFはとても軽快です。いつも思うのですが、ミラーレスカメラを主力にするメーカーはコントラストAFが速いですね。

次にフォーサーズレンズを付けてみました。

マウントアダプターを付けて「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD」をセット。

 

 さすがにズッシリ。明るいレンズは良いけれど重い。

 

このフォーサーズ用レンズで撮ってみました。AFは悪くないです。それほど速いというわけではありませんが、ストレスにはなりません。いいんじゃないでしょうか。

ただしAFポイントは、コントラストAFの81点に対して、像面位相差AFは37点と少なく、中央部の菱形状に集中しています。この点を注意して使えばいいでしょう。

 

連写はすごいが…

動き物にも強くなったOM-D E-M1。連写も試してみました。

AF/AE追従なら最高6.5コマ/秒ですが、最初のコマでAF/AE固定なら約10コマ/秒のスピードが出ます。このハイスピード連写はすごいです。

連続撮影枚数についても、パンフレットによるとRAWで約50コマ。これでも「ウム、すごい」というところですが、昆虫写真家・海野和男さんの実写ではRAW+JPEGという一番ファイル容量のデカイ厳しい条件で30コマ連写できたそうで、いやこれはすばらしいですね。

が、反面、連写のあとのカード書き込み時間のかかるのが気になりました。展示品で使用していたのが「クラス4」というとりわけ遅いカードだったので、よけいにそういう印象。「クラス10」のカードならもっと速いとか。連写で“撮りすぎる”人は、「クラス10」のなかでも特に書き込みの速いカードが必須のようです。

 

 あとは、いつものことですが画質ですね。

新製品体感フェアでは実写してデータ持ち帰りもできるようです。さて、参加してみますか…

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撮影カメラ   ソニーRX100


ソニーのレンズカメラ国内販売

2013年09月13日 | カメラ

ソニーのレンズスタイルカメラ「サイバーショットDSC-QX100」と「サイバーショットDSC-QX10」が国内でも発表されました。発売は10月25日。

ソニー レンズスタイルカメラ サイバーショット DSC-QX10(ブラック)

 「DSC-QX10」(フリー画像)

本体に液晶モニターがなく、スマートフォンをモニターとして操作する、ちょっと変わり種のデジタルカメラ。NTTドコモからiPhone発売が決まるなど、ますますし烈さを増す国内のスマホ市場で、どんなふうに受け入れられるでしょうか。

そもそも使い勝手がどうなのか、デジカメWatchの『“レンズスタイルカメラ” ソニー「サイバーショットQX10」試用レポート』が参考になります。

読んだ感想は、フム… 少し手間はかかりそうだな… という感じがしましたが、面白そうなので使ってみたいと言う人は多いかもしれませんね。

 

これまでの記事

「ソニーXperia Z1とレンズカメラの画質」(9/6)


ソニー・レンズカメラの動画(9/4)