ソニーのフルサイズ・ミラーレス一眼「α7」「α7R」がソニーストア大阪で先行展示されていたので見てきました。
お客さんが次々来店、関心の高さがうかがえました(撮影不可でしたので、残念ながら店内の写真はありません)。
展示されていたのは、「α7」のキットズーム(FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS)付きと、「α7R」の ツァイスSonnar T* FE 35mm F2.8 ZA 付き。
「α7」のキットズーム(FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS)付き(フリー画像)
◇「α7」の印象
商品写真では重厚な感じがしたキットズーム付き 「α7」。実際に手に取ってみると、ボディーもレンズも想像していたより小ぶり。フルサイズ機とは思えません。キヤノンやニコンのAPS-C機より小さく、マイクロフォーサーズ機に近い感じです。
「ウ~ム、これはウケるのではないか…」と思いました。
ビューファインダーの出っ張りも、そう気になりません(ブサイクだという、リークされたイラストを見ての感想は撤回)。
ファインダーをのぞいてみました。従来比で、コントラスト比が約3倍、輝度が約30%向上したというEVF。見やすいです。
ファインダーをのぞいたまま、ボディー前後にあるダブルダイヤルを回すことで絞りやシャッタースピードを変えられます。Pモードなら、絞りとシャッタースピードの組み合わせが、2列の帯のようにファインダーに表示されます。ダイヤルの位置に慣れれば使いやすそうです。
シャッターボタンはグリップの上ではなく、ボディー上部(軍艦部)にあります。
今の一眼カメラで一般的な配置ではなく、昔のフイルムカメラの配置ですね。(下の写真は sonyalpharumors にあった 「α7」のリーク画像に文字を入れてみたもの)
このシャッターボタンの位置は賛否があるようです。「押しにくくなった」という人も。でも昔は、どのカメラもこうだったんですよね。懐かしい…
この配置だと、縦位置で撮影するとき、右側を下にして構えれば、親指でシャッターボタンを押すことができます。このほうが脇を締めてカメラをしっかりホールドでき、ブレず、水平を取りやすい。フイルムカメラの時代は、これが縦位置での正しい構え方とされていたはず。
今は普通、グリップの上にシャッターボタンがあるので、横位置の構えのまま、右側を上げて縦位置にしますね。すると右脇が開いて不安定な姿勢に。どうにも落ち着かない感じがしてなりませんでした。
「α7」には、新開発の「ファストインテリジェントAF」に加えて、像面位相差AFを組み合わせた「ファストハイブリッドAF」を搭載。「瞳AF」や「ロックオンAF」も搭載されています。
モードを変えながらAFを試してみましたが、まずまずの速さ。ストレスは感じませんでした。
連写は最高約2.5コマ/秒と、やはり速くないです。速度優先連続撮影(ピントは1枚目で固定)にすれば、最高約5コマ/秒になり、十分使えます。
(「α7R」はさらに遅く、最高約1.5コマ/秒。速度優先連続撮影時は最高約4コマ/秒。)
まあ、連写性能は求めず、じっくり撮るタイプのカメラです。
チルト式の背面液晶は便利で楽ですね。ファインダーと半々ぐらいの割合で使いたい感じ。
◇「α7R」の印象
操作性などは「α7」とほとんど同じで、3640万画素という高画素がすべて。撮った画像を液晶画面で拡大した限りでは、高精細さがよくわかりませんでしたが、店内に置かれた4Kの大画面テレビに映し出されるサンプル画像は、素晴らしく精細。
さすがにすごい画質です。しばらく画面に見入ってしまいました。
ここで気がついたのは、2430万画素の「α7」も、「α7R」に劣らず精細な画質だということ。また、キットレンズのズーム、FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS もなかなか良い描写でした。
これなら、「α7」のズームレンズキットは「買い」かも…
プロやハイアマ(とくに大伸ばしの作品を展示する機会のある人)なら「α7R」が良いかもしれませんが、そうでない場合は「α7」でいいんじゃないか…
そんな感じがしました。