富士フイルムの「X-T1」お披露目イベント「X-Photographers × X-Lovers Festival」を2月8日、大阪・梅田のハービスホールで見てきました。
「X-T1」(2月15日発売)を先行体験できるタッチ&トライコーナー(写真)のほか、写真家・赤城耕一氏のトークイベント、開発スタッフによるトークセッション、機器の無料クイックメンテナンスサービスなど。
また、Xシリーズのユーザーの作品を並べた写真展「Xシリーズ写真展2014春」も。
入場制限する場合もあるというので、事前に予約登録していましたが、それほどの混みようではなく… 。でも結構にぎわっていました。
タッチ&トライコーナーの「X-T1」。
キットレンズの標準ズーム「XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS」付き。ほかのレンズを試すこともできました。
渋さを感じさせる、ボディー上部のダイヤル類。
チルト式液晶。
使い心地をチェックする人たち。
ファインダーの見え方の素晴らしさ、表示タイムラグの短さ、AFの速さなど主な特長はこの前に富士フイルムフォトサロンで触って確認済み(2/1記事)。
前の記事で書き漏らしたのは連写(AF追従で8コマ/秒)したあとの書き込み時間が速いこと。バババッと連写してすぐ画像表示ボタンを押した場合でも、遅れることなく連写した画像が表示されます。スピーディーです。
高速のUHS II カードが入っていました。
UHS II の書き込み速度はUHS I の約2倍。つまり、半分の時間で書き込みが終了します。UHS II に対応したカメラはいまのところ「X-T1」だけとか。
キャンペーン期間(発売~3/3)に「X-T1」を購入・応募すると、このカードかMマウントアダプターかどちらかもらえます。
UHS II カードは品薄という話も聞きました。また16GB で13,000円ぐらいしますから、これはお得。
富士フイルムのデジタルカメラ開発担当者によるトークセッション。
ダイナミックレンジの広さを強調していました。
赤城 耕一 氏のトークショー。
Xシリーズが出た初期のころ、「こんなにAFがトロくていいのか。X(エックス)ではなくて、ペケだ」と辛らつに批評していたという赤城氏。その後の進化を認め、不満点はすべて解消されたと話していました。
以下は「X-T1」について赤城氏のトークのポイント。
・ファインダーは見やすく、EVFならではの技術がすごい。タイムラグなどいままでのEVFの欠点をなくした上に、タテ位置用の情報表示やMF時の2画面表示が盛り込まれた。
・操作面ではダイヤルを動かす心地よさがある。
・一眼レフの位相差AFは中央の測距点は正確でも、周辺の測距点ではピントが合わないことがよくある。「X-T1」の像面位相差(X-E2も同じ)は周辺でも正確。
・ダイナミックレンジが広い。明暗差が大きい被写体でも再現性が良い。シャドーが粘る。赤が飽和しない。
・高感度はISO6400でもきれい。シャープネスがあり、色が残る。ノイズの残し方もうまい。
・フィルムシミュレーションのブラケティング機能は使ってみると面白い。(プロビア、ベルビア、アスティァの3種類の画像を生成、比較できる)
赤城氏の実写例をまじえてトークが進み、レンズの話題になりました。
「Xシリーズのレンズは手抜きしていないのがいい。AFでレンズを全部動かしている。AFの速さのために画質を犠牲にしていないということだ」と赤城氏。
個別のレンズについては、XF60mm F2.4 R Macro と、新発売のXF56mm F1.2 R を高く評価していました。どちらもボケが美しいそうです。
トークの相手方の富士フイルムの人によると、XF60mm F2.4 R Macro はXシリーズレンズ中で最高の解像度とか。
会場に展示されていた世界のXフォトグラファーの作品にも、このXF60mm F2.4 R Macroを使用したものがありました。確かに精細感のある描写でした。
世界のXフォトグラファーの作品。
左から3番目がXF60mm F2.4 R Macroを使用した作品(熊谷 晃氏)。
タッチ&トライコーナーで、赤城氏のトークに出てきたXF56mm F1.2 R をX-T1 に付けてみました。
大口径の迫力、XF56mm F1.2 R (2月22日発売予定)。35mm判換算で約85mm。ポートレート撮影に最適なレンズ。
モデルさんがいなかったのが残念…
花でも撮ろうか、とパチリ。
前ボケが美しい。
良さそうなレンズですね。欲しいなァ~
こちらは一般のユーザーの写真展「Xシリーズ写真展2014春」。
無料クイックメンテナンスサービス。
「スマホdeチェキ」の参考展示コーナーも。
X-T1 などのWiFi対応機やスマホからワイヤレスで画像を転送してプリントできる装置。
出てくるプリントに何となく味があります。コンパクトな装置は電池で動き、どへでも持っていけるので、どんな風に使うか… 楽しいですね。
会場でもらったパンフレットやXフォトグラファーの写真集。
写真集は値打ちがあります。とくにこのDavid Bathgate氏(ドイツ)の作品が気にいりました。柔らかな色彩がとても美しい。X-Pro1,XF35mm F1.4 Rで撮影。
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撮影カメラ ソニーRX100