つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

キャノンRAW現像ソフト不具合

2012年04月11日 | カメラ

◇“ピンボケ”になる

キャノンが、EOS 5D MarkⅢで撮った写真を、同梱のCDに入っているRAW現像ソフトDPP ver3.11.10で現像すると、適切な画像変換がされないことが分かったとして、ユーザー向けにサポート情報を出しています。

それによれば『「EOS 5D Mark III」で撮影されたRAW形式のデータを、「DPP ver3.11.10」を用いて現像処理すると、ピントがややボケたような画像になる。』とのこと。

その対応として『RAW現像ソフトウエアDPPのアップデータを4月中旬に公開出来るよう、準備いたしております』と説明しています。

最新のカメラのデータを、付属しているCDの最新のソフトで処理するのは当然のこと。それでピンボケ(ピンが甘くなる)とは、キャノンらしくもないこと。やはり初期不良のひとつですか。

発売前の撮影では不良なし?

不思議なのは、カメラ雑誌に載っているEOS 5D Mark IIIの画像。

たとえばCAPAの4月号で、写真家の米美知子さんは「付属のソフトウェアDigital Photo Professional(DPP)に回析現象を軽減するデジタルレンズオプティマイザが搭載されたことは、絞りこんで撮る自然風景派にとってはうれしい追加機能です」として、実際にその機能を適用した屋久島の写真を掲載されています。

とすると、付属のソフトDPP ver3.11.10で処理したことになりますが、不具合でピントが甘くなるはずが、実にジャスピン、高精細の写真です。

ま、そんなピンボケの写真をのせるはずがありません。

発売直前に、ソフトかカメラのどちらかを手直ししたのかナ…

 


5D MarkⅢとD800最終結論?

2012年04月11日 | カメラ

ギズモード・ジャパンに「ニコンD800レビュー総ざらい:キヤノンEOS 5D Mark IIIと、どっちを選ぶべき?(動画あり)」という記事が出ています。

Mario Aguilarという人が、D800について、5D Mark IIIとの比較をしています。

大体は、D800のすごい解像度と、5D Mark IIIの高感度性能など、これまで聞いたような話なのですが、中で少し気になったことが。

D800のAFに不満?

レビューによると、『D800で一番がっかりしたところは、オートフォーカスです。ちゃんと使えてはいますが、他のカメラほどスムーズではありません。高解像度になったことはすごいですし、時代を切り開いたと言ってもいいのかもしれません。でも、それなら既存のシステムを流用するのではなく、解像度をもっと生かせるようなオートフォーカスシステムを新たに作ってくれればよかったな...と思います』

というのですが、ただしその根拠はあまり具体的ではありません。『オートフォーカスシステムは前世代からのお下がりです。なので、D800で撮っていると何となく早くは感じるんですが、微妙に気が利かない感じがします』

というもの。いまひとつ、分かるような分からないような。AFが正確ではない、という意味なのか、そうでないのか、よくわかりませんでした。

画像ファイルの大きさ

たぶんそうだろうと推測するのが、画像ファイルの大きさに伴う、処理の遅さ。

『12.1メガピクセルのD700では連写速度が5コマ/秒でしたが、D800では4コマ/秒と遅くなっています。またコンピューターで画像を取り扱う際も、D800のRAWファイルは33MBにもなるので、ファイルの処理がまどろっこしくなります。PhotoshopとかApertureで画像を処理しようとすると、もう発狂しそうになります。数百枚ものRAWファイルをJPEGに変換するとしたら、2時間くらいは見ておいた方がいいです』

発狂しそうというのは大げさにしても、こりゃー大変だなと思いましたね。

撮ったRAWを全部JPEGにしていたらそうなりますね。処理に2時間とは! その間、食事して、お茶して、それでもまだ終わってない…。映画でも見られますね。何か、大昔のMacの画像処理や3Dのレンダリングみたいです。

被写体によって変化

しかし、『D800のRAWファイルは33MBにもなる』というのは、条件付きで読んだ方がいいです。

画像のファイルの大きさというのは、何を撮ったかによって大きく変化し、幅があります。情報量の多い(細かい、明るい)ものほどファイルサイズが大きくなります。

ファイルサイズが大きい被写体の1例(RAWで36.1MB)

クリックで拡大します(WEB用にJPEG圧縮、画質を落としています)。

 

 

これまで自分がRAWで撮った画像をざっと見てみると…

  • 人物などのスナップ  約20~25MB
  • 木が茂った風景    約25~36MB
  • 背景をぼかした花    約20~22MB

 という具合。D800の33MBのRAWファイルというのは、私がすでに撮った風景写真のファイルの大きさの範囲内です。

「最低でも33MB」という意味でしょうか。それならさすがに大きい。あるいは「平均33MB」でしょうか。たぶんそう読むべきなのでしょうが、そうすると、びっくりするほどの大きさでもない。

かりに、これをTIFFファイル(16ビット)にすると、80~100MBという非常に大きい(重い)ファイルになり、読み込みに時間がかかるようになります。カメラで扱うには適当でなく、画像処理のためのファイル形式です。それでも一応、私の旧式パソコンで処理はできています。

D800を自分で使って、処理してみないと分からない事ですが、「少しファイルが重いかな」というレベルではないかと想像しています。

 ◇結局は「目的次第」

上記レビューの結論は『D800と5D Mark IIIのどちらを選ぶべきかは難しい問題です。どちらも素晴らしいカメラで、それぞれに得意なことがあります。1週間ずつテストしてみましたが、D800の高解像度センサーが5D Mark IIIの柔軟性に勝てるかどうか、判断しかねています。

それを判断する良い方法は、自分の使い方を考えてみることだと思います。スタジオでポートレートを撮るプロカメラマンとかか、ヨセミテ渓谷の風景を撮るNational Geofraphicsの記者とかなら、D800が向いていると思います。突発的なニュースを撮る報道写真家とか、幅広くいろんな写真を撮ってみたい若手カメラマンとかなら、5D Mark IIIの方が合っているでしょう』

というものでした。

 


京都御苑の桜

2012年04月10日 | 

人気の早咲きスポット

7日に京都御苑の桜を見てきました。

京都では比較的早く咲く、「近衛邸跡」のシダレザクラです。

御苑の一番北側の一帯。このようなみごとな大木を含めて、「近衛邸跡」付近には120本の桜があり、たくさんの人で賑わいます。カメラマンも多いです。

満開の花のボリュームに圧倒されます。

 

朝の光が差していました。

どうしてもこういうカットになってしまう…

 

京都御所を背景にしたあたり、細い枝が垂れる姿も良いものですが、人通りが多いので、撮るのが難しい。

ちょうどこの日は、御所の春季一般公開中で、観光客が次々に詰めかけていました。

シダレザクラはイトザクラ(糸桜)とも呼ばれます。きれいな呼び方ですね。

ここ京都御苑ではとくに御所の昔をしのばせる美しさがあるように感じます。

色は白か薄紅。どちらかというと白が多いような気がします。

御苑全体の桜は約1100本。シダレザクラのほか、ヤマザクラ、カスミザクラ、サトザクラなどが3月下旬から4月下旬にかけて次々に咲きます。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

      EF50mm F1.8 II

撮影データ

  絞り優先  (F1.8~F8.0)  

  ISO感度  100~200

  露出補正  適宜プラス補正

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート 

  ピクチャースタイル  スタンダード

  画像補正  Digital Photo Professional で明るさ、レンズ補正(色収差、色にじみ)

 


京都さくらよさこい Part2

2012年04月09日 | イベント

第8回京都さくらよさこい(4/7、4/8)のコンテストの結果が公式ウェブサイトに出ていました。

受賞チームを撮影していましたので、写真を添えてみました。クリックで拡大します。

  (*お断り  このブログは、イベントとは直接関係ありません。また、チーム全員は入らず、一部はアップになっています。ご了承ください。)

 

 第8回京都さくらよさこいコンテスト結果(写真は当ブログ)

 大賞「桜」(総合最高得点):颯爽JAPAN

 

 

 特別賞「朱雀」(衣装最高得点):華鹿

 

 

 特別賞「青龍」(楽曲最高得点):京炎 そでふれ!京躍華

 

 特別賞「白虎」(表情最高得点):龍谷大学 華舞龍

 

 特別賞「玄武」(演出最高得点):颯戯|FU-JA

 

受賞チームのみなさん、おめでとうございます。はじける笑顔、元気いっぱいの踊りに、私も元気をもらって帰ってきました。

 

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撮影カメラ

  Canon  EOS KissX4   TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  シャッター速度優先AE  (1/1000秒)  

  ISO感度  100~400

  露出補正  適宜プラス補正

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート 

  ピクチャースタイル  スタンダード

  ドライブモード  連続撮影

 


京都さくらよさこい Part1

2012年04月09日 | イベント

みごとなゲストチームの踊り

7日、「京都さくらよさこい」(4/7~4/8)を見てきました。

京都市役所周辺と岡崎の2つのエリアで開かれており、まず市役所前の地下街「ゼスト御池」会場から。

よさこいの発祥地・高知県からのゲストチーム「十人十彩(じゅうにんといろ)」。

数々の受賞歴がある実力チームで、踊りの仕草の“切れ味”というのでしょうか、ピタッと決まって、思わずゾクッとするほど素晴らしかったですね。

 

こちらは大阪の「鳴子座」。5~60歳代の幅広い年齢のチーム。やさしい色の衣装ですね。

「ゼスト御池」会場はショッピングの人が集まるし、良いシチュエーションだと思いますが、暗めの地下街で踊りの動きを撮影するのは難しいです。高感度に強いEOS 5D MarkⅢでもあればなァ…(いい訳ですが)

 

「十人十彩」、あまりに見事だったので、市役所西側の御池中学校会場へも追っかけました。

 

メーン会場の熱気 

こちらがメーン会場の市役所前。

関西大学の学生チーム「漢舞(かんまえ)」。元気いっぱい。

 

三重県の「心舞」。とてもいい笑顔です。

 

京都の「京炎そでふれ!京躍華(きょうやっか)」。京都薬科大学の学生さんたちとのこと。カッコいいですね。

 

大阪の「夢舞隊」。これも幅広い年齢層のチーム。元気をもらえる踊りでした。

 

京都の大学生が中心のチーム「櫻嵐洛(さらら)」。日本各地のお祭りに出場しているそうです。

 

若さはじける笑顔が素敵。龍谷大学の「華舞龍(かぶりゅう)」。

 

でっかい旗ですね。鳥取市から参加の「桜道里(おーどりー)」。

 

これはちょっと変わったエスニックな衣装。京都と東京を拠点に活動する「颯戯(ふーじゃ) FU-JA」。新しいスタイルのよさこい踊りをめざしているそうです。

 

「京炎そでふれ!花風姿(はなふうし)」。同志社女子大学のチームです。まさしく笑顔満開。

 

述べ176チームが参加した催し。岡崎エリアは回れず、とてもすべてを見るわけにはいきませんでした。ゲストチームで福島県から来られた「郷人(ごうじん)」も見たかったのですが…

ともあれ、フォトコンテストには応募したいと思っています。

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撮影カメラ

  Canon  EOS KissX4   TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  シャッター速度優先AE  (地下街は1/125秒、屋外は1/1000秒)  

  ISO感度  地下街は1600、屋外は100~400

  露出補正  適宜プラス補正

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート 

  ピクチャースタイル  スタンダード

  ドライブモード  連続撮影

 


キャノン・ニコン 楽しい?比較ビデオ

2012年04月06日 | カメラ

注目の新機種、キャノン「EOS 5D Mark Ⅲ」とニコン「D800」をコミカルに比較する動画がユーチューブに出ています。

「WIRED.jp」の記事によると、この動画は4月4日(米国時間)に投稿された「The F%^&ing Nikon D800 vs. Canon 5D mkIII Shootout」というもの。

『映像制作者のケヴィン・グッド氏とその友人が2つのカメラをテストしている。ただし、彼らは技術的な細かい点をあれこれ解説するのではなく、楽しい演出を加えている。』とのこと。

面白いことは確か。かなりふざけていますが…

 

スチール、動画両方ありますが、動画に力点。アメリカでは動画用のカメラという印象なのでしょう。

スチールの解像度ではやはりニコン。ズームアップした遠くの文字で差が分かります。

高感度性能では明らかにキャノン。男女が服を脱いでいくという“微妙な”動画ですが、高感度になると、ニコンは色もおかしくなり、ノイズだらけのむちゃくちゃな画像に。

「ROLLING SHUTTER」という、高速で動く被写体が歪むテストでは、ニコンの勝ち。といってもニコンにも歪みはあり、差はわずか。これは撮像素子にCMOSを使っている宿命らしいです。

犯罪めいたシーン、これはなくもがな。一方、テストの切り替えにつかっているアンティークなカメラ図は、味がありますね。

「WIRED.jp」の記事では『その結果グッド氏は、光の少ない場所での動画撮影ではキヤノン、それ以外の用途ではニコンに軍配を上げている』そうです。

 

フーム…。動画をご覧になった皆さんの「判定」はいかがでしょうか?

 


桜、一気に開花

2012年04月05日 | 

台風のような低気圧が通過したあとも、強い風の日が続きますね。

でも、ちょっと気づかないうちに桜が一気に開花していました。

夕方、近所の桜を撮ってみました。

もう5分咲きぐらいでしょうか、提灯も吊られ、お花見の準備ができています。

夕日を浴びて…

土塀が残っている辺り。

きれいに咲いています。

つぼみが多い枝。ほんとの桜色ですね。

壁紙

また壁紙にしてみました(クリックで拡大)。

(サイズ1920×1080)

(サイズ1024×768)

 

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撮影カメラ 

       Canon EOS Kiss X4   EF50mm F1.8 II

撮影データ

       絞り優先AE(最初の写真のみF8.0。他はF1.8)

       ISO感度 100

       露出補正  +2/3~1.1/3

       画質  RAW

       ピクチャースタイル  スタンダード

       ホワイトバランス  オート

       画像補正  Digital Photo Professional でレンズ補正(色収差、色にじみ)

 


桜満開予想と「京都さくらよさこい」

2012年04月04日 | 

高知から始まった桜前線は順調に北上中。近所でも咲き始めました。

沖縄はとっくに桜の季節は終わり、九州が今盛りを過ぎたあたり。

東京や大阪は今週末から来週初めのお花見がよさそうですね。

ウェザーマップの「さくら開花予想2012」によると、各地の満開日予想は次のようになっています。

イベントもこの土・日に多そうです。

京都では、4/7(土)と4/8(日)に「第八回京都さくらよさこい」が行われます。

「鴨川さくらまつり」の協賛事業として京都の大学生が企画したのが始まり。

参加チームが増え、関西最大級のよさこいまつりに成長したそうです。今年は8会場で述べ176チーム、約3500人が元気な踊りを披露する予定。(公式サイトはこちら

フォトコンテストもあります。どうやら天気もよさそうだし、行ってみるかな~。

 

開催の詳細は次のとおり(公式サイト、新聞などによる)。


1.開催日時
 平成24年4月7日(土)10:00~18:00
          8日(日)10:00~19:00
2.会場
【メインエリア】
 京都市役所前広場会場⁄京都御池中学校会場⁄ゼスト御池会場(7、8日)

 御池通会場(御幸町通~東洞院通)(8日のみ)

 新風館会場(8日のみ)

【岡崎エリア】
 岡崎都市公園会場⁄錦林小学校会場(7、8日)

 平安神宮応天門前会場(8日のみ)

3.開催内容
 (コンテスト)          7日(土)京都市役所前広場
 (奉納・奉納演舞)      8日(日)午前11時30分~ 平安神宮応天門前、平安神宮内拝殿
 (本祭)             7日(土)・8日(日)全会場での披露演舞
 (フィナーレ・1時間総踊り) 8日(日)午後6時~7時  京都市役所前広場にて全踊り子の演舞

 

京都・鴨川の桜(2006年4月9日)

クリックで壁紙サイズに拡大します(1024×768)

 

 


キャノンが天体撮影専用一眼レフ

2012年04月03日 | 宇宙

キャノンが3日、天体撮影専用モデルの「EOS 60Da」を発表しました。

お! キャノンがまた新たな需要に応えましたね。

下はキャノンのホームページ

 

 

販売開始は4月中旬。同社直販サイト価格(ボディ単体)は154,800円。

 

星雲の赤みを再現

オリオン座大星雲(フリー画像)

 

「EOS 60Da」は、性能のほとんどが60Dと同じで、違うのは「Hα線の透過率を約3倍に上げた赤外カットフィルター」というところだけ。これによって、赤い星雲が鮮やかに写せるとのこと。

天体写真ファンの間でもデジタルカメラが主流になっていますが、悩みはデジタルカメラの撮像素子の前に付けられたローパスフィルター(正確にはローパスフィルターと一緒についている赤外線カットフィルター)が、Hα線という星雲の赤い波長の光をほとんどカットしてしまうことです。

このため、赤い星雲が赤く写らないのです。

撮像素子は人間の目以上に敏感で、赤外線にも感応。このため赤外線カットフィルターがないと赤っぽく写ってしまうので、同フィルターは必要なのですが、それが天体撮影にはじゃまになっています。

改造相次ぐ現状

そこで、ローパスフィルターごと赤外線カットフィルターを取り去ってしまう、荒っぽい改造が流行っています。価格的に安いEOS Kissの旧型から、60D、はては高価な5DMarkⅡまで改造してしまう人がいます。

改造を自分でやる人もいますが、とても難しく、下手をするとカメラが使えなくなってしまうため、専門のショップが2~3万円で請け負っています。

ローパスフィルターを取り外すことによって、ピントも変わってしまいますが、その辺は色々工夫されているようです。

こうした改造があまりに多いので、キャノンも見かねて(?)天体撮影専用の機種を出すことにしたのでしょう。ちょうど今年は、金環食をはじめ天体のビッグイベントが目白押し。天体撮影に興味を持つ人が増えるだろうと見込んだのかもしれません。商魂たくましきキャノン!

ただ、このカメラは普通に撮影すると赤っぽく写るはず。キャノンのページでも「赤外反射光の多い一般の被写体を撮影した場合は、実際より赤みがかった撮影画像になり、適切なカラーバランスが得られないため、一般被写体の撮影はお勧めできません。」と、お断りを入れています。あくまで天体撮影専用のカメラです。

馬頭星雲(下方)と、オリオン座の散光星雲。初心者でもこんな写真が撮れる?(フリー画像)

 

いまや風景写真の一分野 

星を写すという限られた目的のために、これだけのお金を出すのか---というのは一般の人の考え方。天文ファンにとっては待望のカメラでしょう。

天体写真というのは、これまで「難しい」「特殊なこと」というイメージがありました。「星を見るのが好き」というと、変わった人として冷やかす風潮も根強いものです。しかし、デジタルカメラの登場で、間口は広がり風景写真の一分野になってきたと「アサヒカメラ」4月号で特集しています。

それによると、手軽に使える赤道儀や、ペンタックスのアストロレーサーのように、ボディー内の手ぶれ補正機構を利用して星を追尾するアクセサリーもあるようです。

天体写真の垣根が低くなり、それほど苦労せずに撮れる時代になってきたのかもしれません。

 


パソコンが限界に

2012年04月03日 | 日記

メモリ不足

デジタルカメラの画像をパソコンで処理するときに、ストレスを感じるようになってきました。

たとえばこのブログやホームページに画像をアップロードするため、常時3つのソフトを立ち上げています。

  • IE8(ウェブブラウザ)
  • Digital Photo Professional (DPP) (RAWを補正し現像、TIFF画像に)
  • Photoshop CS3(TIFF画像を補正、トリミング、リサイズしてJPEG画像に)

ところが、しばらくすると「情報の損失を防ぐためにプログラムを終了してください。コンピューターのメモリが不足しています。 ---DPP Editor Module」などという警告メッセージがよく出るようになりました。

DPP の画面でも「これ以上ファイルを開けません」という悲鳴のような(?)メッセージが出て画像のサムネイルに×マークが。

「やれやれ、またか」と、DPP かPhotoshopをいったん終了、立ち上げなおすと、また作業できるようになります。

要するにメモリ不足!

しかし、メモリ(RAM)は4GB積んでいるのですが。それでも不足なのか…

パソコンは2007年に買ったゲートウェイのGT5214j。ごくスタンダードな機種です。

  • CPU : Core2Duo E6550(2.33GHz)
  • メモリ(RAM) : 4GB
  • システム : 32ビット
  • OS : Windows Vista Home Premium(Service Pack2)

購入後にハードディスク、グラフィックカードを増設、バックアップ用にハードディスクを外付けしています。

 

これまで何のトラブルもなく、気持ちよく使ってきましたが、さすがに5年もたてば旧式に。

買い替えを検討しています。

その前に、どれぐらいのスペックが必要なのか、CPUやメモリの使用状況を調べてみました。

アイティメディア(株)の「@IT」というページを参考にさせてもらいました。

システムの「タスク マネージャ」から「パフォーマンスタブ」を開くと、次のような画面が出ます。

この画面でCPUや、物理メモリの使用率がリアルタイムで分かります。

ちなみに、ハードディスクをメモリがわりに使う「仮想メモリ」は使わない設定にしています(仮想メモリは標準では使うようになっていますが、反面、パフォーマンスを下げるので)。

物理メモリ(MB)の合計が3324となっています。これは4GBのメモリを積んでいながら、32ビットオペレーティングシステムの限界で、3.324GBまでしか認識できていないことを示しています。

そのメモリを83%まで使ってしまっているのが上の画面。実は、3つのソフトをフルに使った状況で、これを少し越えたあたりで、上記の「メモリが不足しています」のメッセージが出ます。

以下は、ソフト操作と、その時の物理メモリ使用状況(%)

  • IE立ち上げ前      38%
  • IE立ち上げ        41%
  • DPP 立ち上げ      44%
  • DPP 1画像プレビュー  50%
  • DPP 2画像プレビュー  54%
  • DPP 3画像プレビュー  58%
  • DPP 4画像プレビュー  62%
  • Photoshop立ち上げ   64%
  • Photoshop1画像開く   74%
  • Photoshop2画像開く  76%

さらに画像を開くたびにメモリー使用量が増えていきます。

そしてPhotoshopで画像を閉じても、メモリー使用量が減らない場合があることに気づきました。メモリーのある部分は開放されないのだと思います。すると、だんだん開放されないメモリー部分が増えて、最初はできていた作業もできなくなる… やがて「メモリー不足のメッセージ」が出る、のではないかというのが推測です。

しかし、メモリーが足りないと言っても、この32ビットのパソコンでは、これ以上メモリーを積むことはできません。

メモリーを開放するソフトもあるようです。そうしたソフトを入れることも対策の一つかも。

CPUもアップアップ

CPUの方は、ソフト立ち上げ、画像を開くといった操作をするたびに100%まで上がっては、数%まで下がる、激しい変化の繰り返し。100%になると、処理が目いっぱいになり、まるで止まったように動きが遅くなります(止まらないだけマシですが)。

CPUの能力も余裕がないことが明らか。

 

これでは、フルサイズの一眼レフを買ったとしても、大きなデータ量のRAW画像を処理するのに、さらにストレスがかかるのは必至。

かりに3630万画素のニコンD800だったら、どうなることか…

となると、CPUの能力の高い、メモリーをもっと積めるパソコンに買い替えるしかありません。

実はハードディスクも、画像がたまり、空きスペースがなくなってきているのです。

 

RAW現像向きパソコン!?

パソコンショップのTSUKUMOから“RAW現像向き”のCore i5/i7搭載デスクトップパソコンが発売されたというニュースを見ました(+D PC USER)

RAW現像向き、というフレーズが目に留まりました。「PM7J-B41/S」「PS7J-A41/S」の2機種。
 

メモリは8GB。HDDを2基(500GB+2TBまたは500GB+1TB)装備。OSはWindows 7 Home Premium 64ビット版。

やはりCPUはCore i5やi7がいいのかな。

これで、標準構成価格はそれぞれ8万9980円/7万4980円(税込み)と、10万円を切っていますから、なかなかいい買い物ですね。少しカスタマイズして、外付けハードディスクを買い替えても、10万円台前半でおさまりそうです。(TSUKUMOの宣伝ではありません。あくまで個人的な感想)

そろそろ本気で資金を用意するかなァ…

でも、ネット環境のセットアップやデータの移動をしなくては。これが気の重い作業なんですよね~

 


イングリッシュローズのこと

2012年04月01日 | 

イングリッシュローズの魅力

高島屋大阪店のイベント「ザ ローズ オブ セレブレーション(3/29~4/2)」に行ったときにもらった、デビッド・オースチンの「バラのハンドブック 日本語版 第4版」。

デビッド・オースチン・ロージズ(株)のバラの品種カタログであると同時に、イングリッシュローズの手軽な図鑑にもなっています。

ページをめくって色々な品種の写真をながめていると、バラ園にでも行ったようでとても楽しい。

イングリッシュローズは、デビッド・オースチン氏がオールドローズとモダンローズを交雑して作り出した比較的新しい品種ですが、モダンローズに多い剣弁高芯咲きではなくて、花弁がふわふわと寄り添ったカップ咲きなどが中心。花の姿が優しい。香りもいい品種が多いです。

 

モダンローズといえば、たとえば「クリスチャン・ディオール」。よく見る典型的なバラの姿です(クリックで拡大)。

「クリスチャン・ディオール」(2007年、大阪・長居植物園)

派手な色でシャープ。きりっとした服やフォーマルな場面に似会いますね。

 

これに対して、オールドローズは、この「ロズレ ド ライ」のような感じ(クリックで拡大)。

「ロズレ ド ライ」(2005年、花フェスタ記念公園)

花の形がかなり違います。こういう味わい深い色の品種も多い。そして強い香り。魅惑的ですが、野生そのままでとげも鋭く、強い生育力で伸び放題。狭い庭に植えると手に負えなくなります。

 

一方、両者の性質を取り合わせたイングリッシュローズ。たとえば代表的な「アブラハム・ダービー」はこのような花姿(クリックで拡大)。

「アブラハム・ダービー」(2005年、花フェスタ記念公園)

フワフワした花弁、黄色にピンクが混ざった色。やさしい感じで、しかも豪華です。リッチなフルーツ系の香り。

 

イングリッシュローズの花姿は一見、オールドローズのようです。でもオールドローズの形と香りは受け継ぎつつ、モダンローズの四季咲き性を取り入れて改良されています。

 

これまでに撮ったイングリッシュローズの写真をご紹介します。

 

「キャスリン・モーレ―」

「コ―デリア」

「ゴールデン・セレブレーション」

「ザ・ハーバリスト」

「シャリファ・アスマ」

「マリネット」

「メアリー・ローズ」

「リリアン・オースチン」

本格バラ園 近くオープン 

この、デビッド・オースチンのイングリッシュローズガーデンが大阪・泉南市の「花咲きファーム」に来年(2013年)春、グランドオープンする予定です。日本では数少ないイングリッシュローズのバラ園。いまから楽しみです。

広さは約1.5ヘクタール。イギリス本社にあるガーデンを除いて、世界で初めてのデビッド・オースチン社の自社園となるとのこと。

  • (今のところ、日本でイングリッシュローズがまとまって植えられている所としては、岐阜県可児市にある「花フェスタ記念公園」がよく知られています)

泉南市のガーデンは去年、植え付けを始めたばかりで、まだまだ施設は整備されていませんが、5月1日からプレオープンされるとのことです。今年の春には、そろそろ咲くバラもありそう。

バラ苗が買えるプランツセンターやティールームは、今年の夏ごろのオープンになる予定と、上記「バラのハンドブック 日本語版 第4版」に書かれていました。

 

 参考サイト : デビッド・オースチン社 オフィシャル・ウェブサイト

 


EOS 5D Mark Ⅲ 米国のレビュー

2012年04月01日 | カメラ

米では動画がポイント

ギズモード・ジャパンに、米ギズモードによるCanon 5D Mark IIIのレビューがでていました。

『Canon 5D Mark IIIレビュー! それは、動画撮影に最適なデジタル一眼レフ(動画&ギャラリーあり)』というもの。

Mark IIで大きなインパクトがあった動画撮影にポイントを置いていて、日本での見方とちょっと違った感じがします。その動画の機能に大きな変化がなかったのががっかり、と言っていますが、総じて評価は高いようです。

とりあえず「良いところと悪いところ」の部分だけ引用させてもらうと…

 

『良い所まとめ
何よりも大切なのは、Mark IIIは実に美しい写真を撮るということ。ボディに加えられた細かな改良は、Mark IIから学んだことが詰まっておりMark IIIを実に使い勝手のいいカメラにしている。ボタンの位置や機能の割り振り等のデザインレイアウト改良は、誰が見ても実に深く考えられた素晴らしいアップデートだ。Mark IIを使い込んだ人からすれば、ちょっと目が回ってしまうかもしれないが。

Mark IIからMark IIIでは、解像度には大きな変化はないが、暗い所での撮影は抜群にキレイになった。ノイズに邪魔されることなくISO3200までは楽に撮影ができる。

 

悪い所まとめ
Mark IIが映像業界でここまで地位を確立した今、やはり動画のパフォーマンスにもっと改良が欲しかった。XLPマイクの追加はうれしいが、他にも何かあればな...。例えば、1920x1080で60p、HDでハイスピード撮影なんてのがあればもっと喜べたのに。Mark IIIの新圧縮システムで編集は楽になったと言うが、一方でやはり無圧縮HD動画の出力方法はない。もしこれがあればどのカメラにも100%勝てるカメラになっていただろうに。』

 

「暗い所での撮影は抜群にキレイになった」のは同感。

「デザインレイアウト改良は、誰が見ても実に深く考えられた素晴らしいアップデートだ」というのはちょっと触った感じから言うと違う感じもするのですが・・・

新しくなった背面のボタン配置。米ギズモードでは好評ですが…

 

Mark IIを使い慣れたユーザーと、新規ユーザーの違いかな。

動画については、さほど興味がないし、知識もないので何ともいえません。