正月ですので、ビールの話題を1つ。ビール瓶の栓を開けたときに、泡がビールとともに溢れ出るのを「噴き(gushing)」というそうですが、噴きを抑制する方法が発見されたというニュースが昨年報道されていました(財経新聞)ので紹介します。これまでビール醸造メーカーは消泡作用のあるホップエキスを足すことで噴きを抑えようとしてきたが、ホップエキスに浸した麦芽に磁場を与えたところ、ホップエキスがより小さな粒子になることが分かったそうです。ホップエキスが小さな粒子になることで、麦芽が発酵する過程で発生した二酸化炭素を引き付ける作用があるヒドロホビンと呼ばれるタンパク質と効果的に結合でき、これにより噴きが抑えられるそうです。実際にビール醸造にこの技術を用いたところ、過剰な泡を減らすことができたため、ホップエキスの量を減らす必要があったそうです。つまり、醸造コストを減らすことも期待できるとのことです。