健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

大晦日

2013-12-31 08:30:20 | 日記
今日は、2013年12月31日です。今日で、2013年(平成25年)も終わります。皆さんにとってこの1年間はどのようなものでしたでしょうか。最近の科学の進歩は目覚ましく、この1年間にも多くの発見がありました。本研究室では、昨年に引き続き学会(国際会議)を主催したために、そちらに多くのエネルギーを費やすこととなりました。研究室員の皆様方にも多くの迷惑をかけました。また、King's Colledge Londonから二人の大学院生を引き受け、研究に従事してもらったのも大きな出来事の1つでした。2014年二はどんなことが待っているのでしょう。大きな期待を込めて。それでは良い年をお迎えください。
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2013年、科学研究の5大ニュース

2013-12-30 08:30:26 | 研究
ナショナルジオグラフィック公式日本語サイトは先日、2013年の科学研究の5大ニュースを発表しました。

1. 居住可能な条件下にある太陽系外惑星をめぐる議論が深まる
 2013年に入り、我々の住む天の川銀河だけでも、少なくとも1000億個の太陽系外惑星が存在すると考えられることが、カリフォルニア工科大学の研究チームにより明らかにされた。

2. ヒトのクローンES細胞が作製される
 10年以上の試行錯誤や捏造問題を経て、オレゴン健康科学大学の研究チームがヒトのクローン胚を作製し、そこからES細胞(胚性幹細胞)を培養したと発表した。

3. ボイジャー1号の太陽系外到達を正式確認
 9月になって、NASAがはるか昔に打ち上げた宇宙探査機ボイジャー1号が星間空間に突入したことが正式に確認された。

4. キュリオシティ、火星で太古の湖の痕跡を発見
 NASAの火星探査車キュリオシティは2013年も着々と歴史的な成果を挙げ、火星の地表で湖の痕跡を発見。

5. 人類の系統樹に関する新発見が相次ぐ
 この1年は太古の人類に関するDNAや化石の発見が相次ぎ、人類の系統樹に関する興味深い新説が披露された。
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脱メチル化誘導たんぱく質

2013-12-29 08:30:10 | 研究
iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)など多能性幹細胞の樹立に必要なたんぱく質「PRDM14」が脱メチル化の誘導活性を持つことが明らかになったそうです(日刊工業新聞)。iPS細胞と同様の性質の多能性幹細胞、ES細胞は“細胞の若返り”となる「エピゲノムリプログラミング」を受けた初期胚から作製されます。研究では、PRDM14によるDNAメチル化や分子機構を調べ、ES細胞と始原生殖細胞のPRDM14の発現量を比較したそうです。その結果、始原生殖細胞ではES細胞の約20倍の発現量を確認することができたというもの。そこで始原生殖細胞と同レベルのPRDM14をES細胞で誘導発現させ、ゲノム(全遺伝情報)解析したところ、幹細胞の維持に必要な遺伝子の転写制御領域が脱メチル化されていたとそうです。このたんぱく質の機能制御によりiPS細胞の高品質化や新たながん治療法の開発などにつながると期待されるそうです。
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閉経後女性の乳がんリスク

2013-12-28 08:30:12 | 研究
乳がんの家族歴がある閉経後の女性は「アナストロゾール」と呼ばれる抗ホルモン剤を服用することで、乳がんの発症リスクが50%以上減少するとの研究報告が1発表されたそうです(AFPBB NEWS)。乳がんについて高い遺伝リスクを持つと考えられる閉経後の女性3864人がボランティアで参加した実験で明らかになったそうです。乳がんの遺伝リスクが高いとされた条件は、血縁者に乳がんを発症した人が2人以上いるか、母親か姉妹が50歳になる前に乳がんを発症した、または母親か姉妹が両方の乳房に乳がんを発症した場合とのこと。この実験で、アナストロゾールを5年間服用した人は、無害な偽薬を服用した人に比べて乳がんの発症リスクが53%減少したそうです。研究開始5年後の経過観察で乳がんを発症したのは、偽薬服用グループの85人に対し、アナストロゾール服用グループでは40人だったそうです。また、アナストロゾールは乳がんの2種類の標準治療薬、タモキシフェン(tamoxifen)やラロキシフェン(raloxifen)よりも有効な上、副作用も少ないとも。
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iPS細胞でFOPの症状再現

2013-12-27 08:30:41 | 研究
筋肉などが骨になる難病「進行性骨化性線維異形成症」(FOP)の患者の皮膚から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、骨ができやすい症状の再現に成功したそうです(毎日新聞)。FOPは200万人に1人程度の割合で発症する希少難病です。けがをきっかけに悪化するため患者から多量の組織は採取できず、発症メカニズムの研究は困難でした。今回の研究は、患者5人から皮膚の提供を受け、iPS細胞を作製。骨化しやすい条件で15日間培養すると、病気でない人のiPS細胞の1・2倍程度、骨化が進んだというもの。病気の研究に役立つほか、このiPS細胞を使って骨をできにくくする物質を探せば、治療薬の開発につながる可能性がある画期的な研究成果だと思います。
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子供の幸福度

2013-12-26 08:30:23 | 日記
国連児童基金(ユニセフ)と国立社会保障・人口問題研究所は、子供に関する教育や住環境、健康面など5項目の現状を「幸福度」として算出、先進31カ国の中で日本が6位との報告書をまとめたそうです(日本経済新聞)。5項目の中には日本がトップになった分野もあるが、各国内での経済格差の度合いなどを示す「物質的豊かさ」が21位と低く、足を引っ張ったそうです。子供がしわ寄せを受けている実態が浮き彫りに。5項目のうち「日常生活上のリスク」の低さと「教育」は日本が1位で、「住居と環境」が10位、「健康と安全」は16位だったそうです。「教育」は経済協力開発機構(OECD)が実施した「学習到達度調査」(PISA)の好成績が評価されたそうです。「日常生活上のリスク」は肥満の割合や10代女子の出生率、飲酒の割合が小さい点がトップに結びついたそうです。ちなみに米国は29位。「物質的豊かさ」は国ごとに標準的な所得の半分未満の世帯で暮らす子供の割合で比較し、割合が大きいと評価が下がるそうで、日本は14.9%、1位のフィンランドは3.6%、最下位のルーマニアは23.6%。31カ国は日本を除き欧州と北米諸国。今年の4月に公表した欧米に関する報告書に日本のデータを加えたものだそうです。
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最古の生命の痕跡

2013-12-25 08:30:07 | 日記
グリーンランドのおよそ38億年前の岩石から海に生息していた微生物とみられる痕跡を発見し、これまで発見された中で最も古い生命の痕跡とする研究の成果が発表されました(NHK NEWS WEB)。グリーンランドで2004年に発見したおよそ38億年前の岩石の中の炭素を調べたところ、現代の生物と同じ種類の炭素で成り立っていること、電子顕微鏡によって生物が炭素化する際に現れる組織のゆがみが確認されたことから、この炭素がこれまで発見されたものの中で最も古い生命の痕跡とみられると結論付けたというもの。この炭素はおよそ38億年前の海に生息していたバクテリアなどの微生物の断片ではないかということです。地球が誕生しておよそ46億年の歴史の中で、いつ生命が誕生したのかは大きな問題だそうで、38億年より前にはすでに地球上に生命がいたことが確かめられたということになるようです。最も古い生命の痕跡を巡っては、多くの研究者により、さまざまな説があるそうです。生命の誕生にはまだまだ謎があるようです。
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更年期の症状

2013-12-24 08:30:40 | 研究
更年期を迎えた女性にさまざまな症状が出るのは、父親と母親からそれぞれ受け継いだ遺伝子が、まるで「けんか」をするように、全く逆の働きをし始めるからだとする研究成果が発表されました(NHK NEWS WEB)。ヒトが父親と母親からそれぞれ遺伝子を受け継いでいることに注目し、これらの遺伝子が女性の一生のうちに、どのように働くのか理論的に解析したところ、双方の遺伝子は、女性が若いころは互いに協力し、子どもを産めるように働くのですが、一定の年齢を過ぎると、父親からの遺伝子は、閉経を促すことが分かったというのです。このとき、母親からの遺伝子は、月経を起こして子どもを産めるよう働くため、互いにまるで「けんか」をするように逆の働きをして更年期にさまざまな症状が出ると考えられるということのようです。百万年以上にわたるヒトの生態を考えると、父親の遺伝子としては、年を重ねた女性にさらに子どもを産んでもらうより、子育てに専念してもらうほうがより多くの子孫を残せるため、それが遺伝子の働きとして現れているのではないかということですが・・・・。謎の多い更年期のメカニズムの解明につながる成果だということです。
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新たな温室効果ガス

2013-12-23 08:30:19 | 日記
化学物質のパーフルオロトリブチルアミン(Perfluorotributylamine、PFTBA)が、これまでに温室効果ガスであると確認されているいずれの化学物質よりも、地球温暖化に多大な影響を及ぼす可能性があるとの研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。PFTBAが気候変動に影響を及ぼすことが確認されたのは今回が初めてで、下層大気中にあるこの化学物質を破壊したり、除去したりするための方法はまだ確立されていないそうです。そして、このPFTBAは非常に長く大気中に存在し、その期間は数百年に及ぶ可能性もあるとも。100年以上の時間枠で計算すると、PFTBAの分子1個は二酸化炭素(CO2)の分子7100個が気候変動に及ぼす影響力に等しいことが分かったそうです。合成化学物質であるPFTBAは20世紀の中頃から電気・電子機器に使用されているそうで、現在も電子検査で使われたり、熱伝導剤として使われているそうです。
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野菜や果物食べる人

2013-12-22 08:30:26 | 日記
野菜や果物などをたくさん食べる人は、あまり食べない人に比べ、自殺する割合がおよそ半分になっているとする研究成果が発表されたそうです(NHK NEWS WEB)。全国の45歳から74歳の男女およそ9万人を8年半追跡し、野菜や果物、海藻、いも、それに豆などを食べる量が多い順から4つのグループに分けて自殺した人の割合を調べたそうです。その結果、男性では、摂取量が最も多いグループの自殺の割合が、最も少ないグループの0.47倍、女性でも0.46倍といずれも半分以下になっていたというもの。これらの食品には、葉酸やビタミンCなどうつを予防したり症状を軽くしたりするとされる成分が含まれていて、自殺にはさまざまな要因があるので簡単には言えないが、葉酸やビタミンCなどが影響した可能性もあるということです。不思議ですね。
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