健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

PCR検査で明らかになること

2020-05-21 08:52:24 | 研究
PCR検査で明らかになること

PCR検査で明らかになることは、検査したサンプル中に特定の遺伝子が存在していたことです。ですが、それはサンプルを再出した時点での話です。ですので、例えばあるRNAウイルス感染がサンプル採取後に起こった場合、それは検出できません。と考えると、PCR検査で感染症対策をするとなると、定期的にPCR検査を実施していく必要があります。仮に、1,000万人を対象として検査を継続することは・・・・・・。

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PCR検査用のRNAサンプル

2020-05-20 23:59:10 | 研究
PCR検査では、RNAの量あるいは存在を検出します。
RNAは非常に不安定で、分解しやすい物質です。また、私たちの身の回りにはこのRNAを分解してしまう酵素(RNase)が多数存在します。このRNaseは失活しにくいという性質を持ちます(長く、RNA分解する能力を持ち続ける)。
手や唾液、実験台の上、など、RNA分解酵素が存在していると考えて操作する必要があります。
また、こうしたRNAは取り扱いが非常に難しいので、DNAに転写(逆転写という)してcDNAとして、その後の検査に用います。

いずれにしても、取り扱い注意です。
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PCR検査と抗原検査

2020-05-12 18:49:02 | 研究
抗原検査とは、(体内に侵入した異物)検出したい物質の表面に存在するタンパクを検出する検査。抗原抗体反応を利用している。抗原抗体反応は、理論上は鍵と鍵穴の関係で1対1に対応するはずですが、実際は標的とする抗原をどこにするか、用いる抗体の濃度や検体の状態など、抗原抗体反応に影響を及ぼす因子が多く存在します。ですので、検出精度は低くはありませんが、エラーが比較的発生します。
一方、PCR検査は、RNAを鋳型にしたDNAの塩基配列をターゲットとするので、抗原抗体反応に比べるとその特異性は高いです。ただし、このPCRもターゲットとする配列をどこにするか(検出するためのプライマーの設計をどうするか)、検出に用いる検体の純度などによって検出結果は左右されます。
いずれにしても、まずは検体を精度よく不純物などが混入しないように、またタンパクあるいはRNAが分解しないように最大限の配慮をすることが大切です。

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