糖尿病の患者を早期発見し、治療につなげようと、2年前から東京・足立区の薬局で訪れた客の血液を無料で検査する取り組みを行った結果、症状の改善につながる人が出るなど、成果が出ていることが分かったそうです(NHKニュース)。この取り組みは、筑波大学が東京・足立区で薬剤師会などと連携して2年前から行っているものだそうです。全国で糖尿病と強く疑われる人やその予備軍とされる人は合わせておよそ2200万人と推計されていますが、糖尿病は初期の段階では自覚症状がなく、気付かないうちに悪化してしまう人が多いため、早期発見が重要とされています。研究グループでは、気軽に検査を受けてもらおうと、10の薬局に、僅かな血液で糖尿病かどうか分かる機械を設置し、無料で検査を行って、疑いのある人には医療機関を受診するように促しているそうです。これまでにおよそ1000人が検査を受け、およそ280人が糖尿病かその予備軍の疑いがあると分かったそうです。このうち68歳の男性は、検査で糖尿病の疑いがあると出たため、医師の指導の下、毎日運動をしたり食事の管理をしたりした結果、病状が大幅に改善したということです。糖尿病は早期発見し治療につなげれば、重症化を防ぐことができるそうです。この取り組みを全国に広げていきたいと言う話も。まずは、糖尿病による死亡率が全国で最も高い徳島県でも同様の取り組みを始めるそうです。
たばこを吸うと寿命が8~10年縮まるという調査結果が出たそうです(朝日新聞デジタル)。もちろん、この調査は日本人を対象としたもので、日本人約6万8千人を分析した結果だそうです。未成年でたばこを吸い始め、吸う本数が多い人ほど死亡リスクは高かったそうです。被爆者の健康影響を調べるために60年以上続けている「寿命調査」の対象者のうち、喫煙の有無が判明している人を分析したものだそうです。調査には、被爆していない人も含まれるそうです。ですので、被曝の影響は無視できるのでしょう。未成年でたばこを吸い始めた男性(1920~45年生まれ)の72%は70歳まで生きたそうですが、同じ年代でたばこを吸わない男性の72%は78歳まで生きたというのです。つまり、たばこで寿命が8年縮まったことに。女性は、寿命が10年縮まっていたとも。禁煙、いや嫌煙ブームがますま進みそうですね。
『オリンピックへの道と健康科学』の開催について再度案内します。
開催まであと3週間ほどとなりました。
講師は、ロンドンオリンピック陸上競技十種競技日本代表の右代啓祐氏です。
この公開講演会は、第58回日本宇宙航空環境医学会大会公開講演会として豊橋創造大学との共催事業として開催されます。
特に、次世代の日本と世界を担う小・中・高校生に参加してもらいたいと考えています。そして、オリンピック選手に「どうしたらオリンピック選手になれるか?」、「どういう健康管理を行っているのか」、「日頃、どの様なことに気をつけているか?」、「食事は?」、「トレーニング方法は?」などなど、日々抱いている質問や疑問を直接ぶつけてみましょう。
そんな講演会にする予定です。
日時:平成24年11月17日(土)
15時00分~16時30分
場所:豊橋商工会議所 9F 大ホール
定員:200名(事前申込制:先着順)
対象:次世代を担う小中高校生およびその保護者、健康・スポーツ・運動指導者、他
申し込み先:豊橋創造大学地域貢献センター
E-mail exten@sozo.ac.jp
TEL 050-2017-2106
FAX 050-2017-2112
なお、申し込みは「豊橋創造大学」のHPからも申し込みできます(準備中)。
豊橋創造大学HP http://www.sozo.ac.jp/
上記HPより申し込みが可能になりましたら、再度お知らせします。
この公開講演会もどなたでもご参加いただけますが、会場の収容人員の関係で事前に申し込みが必要になります。
もちろんこの講演会のみの場合、参加費は無料です。
公開講演会の会場は第58回日本宇宙航空環境医学会大会の会場と一緒で、愛知県豊橋市の豊橋商工会議所の9階大ホールです。詳細は下記の大会HPをご参照ください。皆様の参加をお待ちしております。
http://www2.sozo.ac.jp/~JSASEM58/
開催まであと3週間ほどとなりました。
講師は、ロンドンオリンピック陸上競技十種競技日本代表の右代啓祐氏です。
この公開講演会は、第58回日本宇宙航空環境医学会大会公開講演会として豊橋創造大学との共催事業として開催されます。
特に、次世代の日本と世界を担う小・中・高校生に参加してもらいたいと考えています。そして、オリンピック選手に「どうしたらオリンピック選手になれるか?」、「どういう健康管理を行っているのか」、「日頃、どの様なことに気をつけているか?」、「食事は?」、「トレーニング方法は?」などなど、日々抱いている質問や疑問を直接ぶつけてみましょう。
そんな講演会にする予定です。
日時:平成24年11月17日(土)
15時00分~16時30分
場所:豊橋商工会議所 9F 大ホール
定員:200名(事前申込制:先着順)
対象:次世代を担う小中高校生およびその保護者、健康・スポーツ・運動指導者、他
申し込み先:豊橋創造大学地域貢献センター
E-mail exten@sozo.ac.jp
TEL 050-2017-2106
FAX 050-2017-2112
なお、申し込みは「豊橋創造大学」のHPからも申し込みできます(準備中)。
豊橋創造大学HP http://www.sozo.ac.jp/
上記HPより申し込みが可能になりましたら、再度お知らせします。
この公開講演会もどなたでもご参加いただけますが、会場の収容人員の関係で事前に申し込みが必要になります。
もちろんこの講演会のみの場合、参加費は無料です。
公開講演会の会場は第58回日本宇宙航空環境医学会大会の会場と一緒で、愛知県豊橋市の豊橋商工会議所の9階大ホールです。詳細は下記の大会HPをご参照ください。皆様の参加をお待ちしております。
http://www2.sozo.ac.jp/~JSASEM58/
厚生労働省が公表した「平成23年簡易生命表」によると、2011年の日本人の平均寿命は男性が79.44歳、女性は85.90歳(メディカルトリビューン)。人間の場合、一般的に女性は男性より5~6年は長生きするといわれており、この傾向はほとんどの動物にも当てはまるそうです。その原因は?細胞内でエネルギー産生をつかさどる小器官、ミトコンドリアは、わずかながら精子にも存在するものの、多くは卵子を経由して、母から子へと伝えられます。ミトコンドリアには、その機能を維持するための遺伝子が乗ったDNAが存在し、ミトコンドリアDNAと呼ばれています。ミトコンドリアDNAは母からしか伝わらないので、女性が子を残すのに障害となるような突然変異は、通常の核DNAの変異と同様に世代を経るごとに淘汰されていくそうです。これに対し、男性が子を残すのに障害となるような突然変異は女性に無害なため、母から娘へと伝わって蓄積され、蓄積された変異を母から息子が受け継ぐと、息子にはその影響が出てしまうことになるそうです。これは「母の呪い(Mother's Curse)」として、以前から予想されていたことだそうです。今回、この変異の蓄積が男性の平均寿命や老化に大きく影響を及ぼすことが明らかとなったというのです。共通の核DNAを持ち、ミトコンドリアDNAだけが異なる13系統のショウジョウバエ1万1,049匹を使った実験を実施した結果、オスの平均寿命と老化速度に関する系統間の差がメスに比べて著しく大きく、それがミトコンドリアDNA上の突然変異の数と関係することが分かったそうです。つまり、母親から受け継いだミトコンドリアDNAの突然変異はオスだけに影響を及ぼし、平均寿命と老化速度を大きく変化させていた可能性が示されたことになるそうです。一方、オスだけに有害なミトコンドリアDNAの突然変異がどんどんと蓄積されると、最終的に、メスの数が多くなる可能性が考えられるとも。しかし、実際にそうならないのは、突然変異の影響をいくらか回避するメカニズムがオス側にはあるからだと考えられているそうです。
雪印メグミルクはガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株の日本人由来の乳酸菌を含んだヨーグルトに、ヒトの免疫系活性化とストレス軽減効果があることが明らかになったと10月18日発表したそうです(JAcom)。ブルガリクス菌とサーモフィラス菌にガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株を含むプレーンヨーグルトと、ブルガリクス菌とサーモフィラス菌のみのヨーグルトの2種類を、被験者が何を食べているか分からないようにして、2グループに分け、同時に食べてもらう試験を12週間行ったそうです。その結果、SP株を含むヨーグルトを食べたグループが、もう一方のグループと比べてNK細胞の活性が明らかに上昇していたというのです。また、ストレスで分泌が上昇するといわれる血中の副腎皮質刺激ホルモンも、SP株のヨーグルトを食べたグループの方が減少し、ストレスの指標である血中コルチゾールの増加も抑制されていたとも。どうしてこのような作用があるのかについては今後検証していくそうです。
胃がんや肺がんなど30種類以上のがんについて、患者らがインターネットのホームページで、がんの部位や進行度などを入力すれば、5年後までの平均の生存率をグラフで見ることができるシステムが開発され、運用が開始されたそうです(NHK NEWSWEB)。
「KapWeb」と名付けられたこのシステムは、全国31か所のがん治療の専門病院が加盟する「全国がん(成人病)センター協議会」が、平成16年までの8年間に診断されたおよそ24万件の症例を基に作ったものだそうです。協議会のホームページの画面で、患者や家族が性別、年齢、がんの部位、進行度、それに、受けた治療方法などを入力すれば、診断から5年後までの平均の生存率が1年ごとにグラフで表示されるそうです。また、治療が始まってから一定の期間がたった患者も、診断を受けてからの日数を入力すれば、その時点からの生存率が分かるようになっているそうです。このほか、協議会のホームページでは、平成15年までの3年間に、協議会に加盟する28の病院で、診断や治療を受けた患者の病院ごとの5年後の生存率も新たに見ることができるようにもなっているそうです。「全国がん(成人病)センター協議会」のホームページのアドレスhttp://www.zengankyo.ncc.go.jp/です。
「KapWeb」と名付けられたこのシステムは、全国31か所のがん治療の専門病院が加盟する「全国がん(成人病)センター協議会」が、平成16年までの8年間に診断されたおよそ24万件の症例を基に作ったものだそうです。協議会のホームページの画面で、患者や家族が性別、年齢、がんの部位、進行度、それに、受けた治療方法などを入力すれば、診断から5年後までの平均の生存率が1年ごとにグラフで表示されるそうです。また、治療が始まってから一定の期間がたった患者も、診断を受けてからの日数を入力すれば、その時点からの生存率が分かるようになっているそうです。このほか、協議会のホームページでは、平成15年までの3年間に、協議会に加盟する28の病院で、診断や治療を受けた患者の病院ごとの5年後の生存率も新たに見ることができるようにもなっているそうです。「全国がん(成人病)センター協議会」のホームページのアドレスhttp://www.zengankyo.ncc.go.jp/です。
第58回日本宇宙航空環境医学会大会(2012年11月15日(木)~17日(土))のプログラムが決定しました。PDFファイルにてプログラムを確認できます。聴講はどなたでもできます(ただし、大会参加費が必要。当日参加登録費などの詳細は下記の大会HPまで)。
また、この大会に合わせて公開講演会「第58回日本宇宙航空環境医学会大会公開講演会 オリンピックへの道と健康科学」を開催します。講師は、ロンドンオリンピック陸上競技十種競技日本代表の右代啓祐氏です。こちらの公開講演会は、豊橋創造大学との共催事業として開催されます。
『第58回日本宇宙航空環境医学会大会公開講演会』
日時:平成24年11月17日(土)
15時00分~16時30分
場所:豊橋商工鍵諸 9F 大ホール
定員:200名(事前申込制:先着順)
対象:次世代を担う小中高校生およびその保護者、健康・スポーツ・運動指導者、他
申し込み先:豊橋創造大学地域貢献センター
E-mail exten@sozo.ac.jp
TEL 050-2017-2106
FAX 050-2017-2112
なお、申し込みは「豊橋創造大学」のHPからも申し込みできます(準備中)。
豊橋創造大学HP http://www.sozo.ac.jp/
上記HPより申し込みが可能になりましたら、再度お知らせします。
この公開講演会もどなたでもご参加いただけますが、こちらは事前に申し込みが必要になります。また、もちろんこの講演会のみの場合、参加費は無料です。
第58回大会および公開講演会の会場は共に、愛知県豊橋市の豊橋商工会議所です。詳細は下記の大会HPをご参照ください。皆様の参加をお待ちしております。
http://www2.sozo.ac.jp/~JSASEM58/
また、この大会に合わせて公開講演会「第58回日本宇宙航空環境医学会大会公開講演会 オリンピックへの道と健康科学」を開催します。講師は、ロンドンオリンピック陸上競技十種競技日本代表の右代啓祐氏です。こちらの公開講演会は、豊橋創造大学との共催事業として開催されます。
『第58回日本宇宙航空環境医学会大会公開講演会』
日時:平成24年11月17日(土)
15時00分~16時30分
場所:豊橋商工鍵諸 9F 大ホール
定員:200名(事前申込制:先着順)
対象:次世代を担う小中高校生およびその保護者、健康・スポーツ・運動指導者、他
申し込み先:豊橋創造大学地域貢献センター
E-mail exten@sozo.ac.jp
TEL 050-2017-2106
FAX 050-2017-2112
なお、申し込みは「豊橋創造大学」のHPからも申し込みできます(準備中)。
豊橋創造大学HP http://www.sozo.ac.jp/
上記HPより申し込みが可能になりましたら、再度お知らせします。
この公開講演会もどなたでもご参加いただけますが、こちらは事前に申し込みが必要になります。また、もちろんこの講演会のみの場合、参加費は無料です。
第58回大会および公開講演会の会場は共に、愛知県豊橋市の豊橋商工会議所です。詳細は下記の大会HPをご参照ください。皆様の参加をお待ちしております。
http://www2.sozo.ac.jp/~JSASEM58/
痛みを抑えるために主に脳内で作られる物質(脳内マリファナ)が、切断された神経の再生を妨げる働きもすることが分かったそうです(ナショナルジオグラフィック)。神経再生のためには“痛み”も必要なのかもしれないということのようです。ヒトの体内でも、けがをした時などに痛みを和らげるために脳や末梢神経などで作られるマリファナに似た構造の物質「アナンダミド」の作用に着目した研究で明らかになったそうです。神経軸索を切断した線虫(C.エレガンス)では約65%の軸索が再生したが、アナンダミドを投与した線虫では約25%しか再生しなかったというのです。アナンダミドは「三量体Gタンパク質」と呼ばれる細胞内の因子を介して、軸索再生のシグナルを妨げていることも突き止められたそうです。今回の研究結果は、直ちにヒトにも当てはまるものではありませんが、アナンダミドによる同様な作用はヒトでも起きている可能性があり、ヒトの体内で合成されたアナンダミドの量が多いと、より強い鎮痛反応を誘導し、同時に軸索再生も阻害することが推測されるそうです。このことは、切断神経に痛み(再生痛)がある方が、神経機能の回復が起きやすいという臨床的な経験則にも符合しているそうで、欧米などで神経性疼痛の治療に用いられている医療用大麻などの投与は、もしかすると痛みの緩和と引き換えに軸索再生を阻害している可能性があるそうです。我々が行っている筋損傷からの再生実験と同じような見解になりますね。興味深いです。
大脳皮質が形成される時に、神経細胞が正確に配置されるメカニズムが明らかになったそうです(マイナビニュース)。哺乳類の大脳皮質は、多くの神経細胞が整然と並んだ6 層構造を構成しています。この構造は、哺乳類が進化の過程で獲得した特別な形質と考えられています。この層構造の形成過程において、神経細胞は脳の深部にある脳室の周囲で誕生し、放射状に脳表面に向かって移動して、表層付近で正しく移動を終了するそうです。この際、遅れて生まれた神経細胞は早く生まれた先輩神経細胞をすべて乗り越え、より表層側に到達して停止することから、最終的には先輩細胞が深層に、後輩細胞が表層に並ぶ「inside-out」型と呼ばれる様式で層構造が形成されるそうですが、この層構造形成で異常が発達障害や統合失調症、てんかんといった精神神経疾患の患者で多数報告されていることから、神経細胞を正しく配置させるメカニズムの重要性が示唆されるようになってきたそうです。近年の研究により、神経細胞は複雑に移動様式を変化させながら動いていくことがわかってきた。例えば大脳皮質神経細胞の7~8割を占める興奮性神経細胞の場合、すでに移動を終えた先輩細胞の集団の中を、脳を貫くように走る長い線維(放射状グリア)につかまりながら、後輩の神経細胞がよじ登っていく様子が報告されているそうです。しかし、放射状グリアの線維は脳の表層まで伸びているにもかかわらず、神経細胞がその途中でどのようにして移動を終了するのかは不明であったそうです。今回の研究で、放射状グリアを伝って大脳皮質内をよじ登ってきた神経細胞は、原皮質帯の直下に到達してその先導突起先端でリーリンを受け取ると、細胞内の経路を介して先導突起のインテグリンα5β1を細胞の中から活性化させることが判明したそうです。その結果、あたかもロッククライマーが切り立った崖の頂上で自らの手をかけて体を持ち上げるように、力強く細胞体を持ち上げる(ターミナルトランスロケーション:terminal translocation)ことで原皮質帯への進入が起こり、最終配置部位、すなわち原皮質帯の最表層部分に正しく定着することが明らかとなったというのでう。これにより、脳の深部で生まれて次々に脳表面に向かって移動してくる神経細胞は、原皮質帯のところでこの仕組みにより先輩細胞を乗り越えて次々に最表層に到達し、"inside-out"型の層構造形成が実現されるということが判明したそうです。難しいですね。
炭素繊維「カーボンナノチューブ」を使って活性酸素を発生させ、がん細胞を死滅させることに成功したという発表がありました(MSN産経ニュース)。カーボンナノチューブに光を当てると、熱と生物にとって有毒な活性酸素が発生することに着目して、カーボンナノチューブに善玉コレステロールを加えることで水中で拡散させることに成功し、その溶液を培養皿に取り出したヒトの肺がん細胞にかけたそうです。さらに近赤外線を10分間当て、熱と活性酸素を発生させると、24時間後にはがん細胞の45%が死滅したというのです。まだ人体への影響などは分かっていないということで、実用化には課題も多いそうですが、新たながん治療法の開発につながることが期待されます。