今日も宇宙関係のニュースを1つ。これも少し前のニュースです。米国航空宇宙局(NASA)は、木星探査機「ジュノー」を打ち上げたというニュースが以前ありました。そして、つい先日には、火星無人探査車「キュリオシティ」をアトラス5ロケットでフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げたというニュースが報道されました。木星に続いて火星探査ですね。それも着陸探査車。この探査車は2012年8月に、地形の変化に富んだ「ゲール・クレーター」に到着、ドリルを取りつけたロボットアームや、車体に内蔵した分析機器を使って、生命の痕跡を探すそうです。先日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)つくば宇宙センターで「第57回日本宇宙航空環境医学会大会」が開催されました。大会長は向井千秋宇宙飛行士で、毛利衛さんも駆けつけていました。この学会自体は、宇宙と航空と種々の環境が生命機能の及ぼす影響を検討し、未知の人体機能を探求すると共にこうした研究からの知見を健康の維持・増進にも活用しようという医学会ですので、宇宙開発とは直接一致するものではありません。でも、日本の宇宙開発の行方は学会の活動に大きな影響を与えると考えられます。さて、日本の宇宙開発はどこへ向かうのでしょうか。
肉好きの方にはちょっとやなデータがでました。肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査でわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。牛や豚などの赤肉を食べると大腸がんのリスクが上がることは、世界がん研究基金と米国がん研究協会が報告していたが、今回の大規模調査で日本についても裏付けられたというものですね。人種による違いはあまりないということでしょうか。調査は、岩手や長野、茨城、沖縄など9県在住の45~74歳の男女約8万人を対象に、1995年から2006年まで追跡調査。このうち大腸がんになった1145人(結腸がん788人、直腸がん357人)について肉類の摂取量との関連を調べたところ、摂取量と結腸がんに関係がみられたそうです。男性は、肉類全体の摂取量が最も多いグループ(1日当たり約100グラム以上)のリスクが、最も少ないグループ(同約35グラム未満)の1・44倍だったそうです。女性でも、赤肉(牛と豚肉)の摂取量最大のグループ(同約80グラム以上)が、最少グループ(同約25グラム未満)の1・48倍に上ったそうです。若干女性の方がリスクが高いようですが、肉食によるリスク上昇に関しては男女ともということでしょう。肉を食べる時、躊躇しますか?それとも、迷わず食べますか?
110歳以上の「超長寿者」の血液から、iPS細胞(新型万能細胞)を作ることに成功したそうです(YOMIURI ONLINE)。100歳以上の長寿者は全国に4万7000人以上いますが、このうち110歳以上の超長寿者は60人ほどしかいないそうです。研究チームは、このうち13人の男女の協力を得て血液を採取、4人の血液からiPS細胞を作製し、残りの血液を凍結保存したそうです。こうした超長寿者は、動脈硬化やがんなどの病気が一般の人に比べ少ないことが知られています。細胞の防御機能が高いと考えられていますが、詳しい理由はわかっていません。今後、iPS細胞から血管や心筋などの細胞を作って性質を調べることで、超長寿の遺伝子の特徴も明らかにする計画だそうです。長寿の秘密が解明されるかもしれませんね。
スプレーして1分ほどでがん細胞を光らせて場所を把握できる試薬が開発されたそうです(ASAHI.COM)。このスプレーには、肺がんや肝臓がん、乳がんなどのがん細胞の表面にある酵素(GGT)と反応して光る分子に変わる試薬が含まれているようです。さらに、この分子ががん細胞内に取り込まれて蓄積し、がん細胞自体が緑色に光るそうです。人のがんを移植したマウスの腹部を開け、試薬を吹き付けると、正常の細胞の約20倍明るくなり、人の目で十分確認できたそうです。このスプレーを使うと、1ミリほどの微小ながんでも見分けることができるため、外科手術や内視鏡手術でがんの取り残しを減らし、がんの再発防止につながると期待されるそうです。これまでがんの診断には、陽電子放射断層撮影(PET)や磁気共鳴断層撮影(MRI)などが利用されていますが、1センチ以下の小さながんを見つけるのは難しいとされ、小さながんを見つける方法が課題になっていたようです。
とうとう恐れられていた新型インフルエンザが・・・・・・。という衝撃的なニュースが報道されました(YOMIURI ONLINE)。米国アイオワ州の保健当局は、同州内に住む子供3人が豚由来とみられる新型インフルエンザウイルスに感染したことを確認したと発表しました。米国疾病対策センター(CDC)によると、今年7月以降、豚と接触した人などの感染例が他にも3州で確認されているそうですが、今回の3人は人からの感染の可能性が高いそうです。州当局によると、重症者はいないようで、全員が回復しているそうです。ウイルスは豚由来とみられるH3N2型だそうですが、2009年に世界的な流行があった新型インフルエンザ(H1N1型)の遺伝子が含まれていたということです。異なるタイプのウイルスの遺伝子が、豚の体内で混ざって入れ替わる「再集合」が起きたためと考えられているようです。
現代物理学の土台となる相対性理論を生み出したアルバート・アインシュタイン博士の脳が、米国フィラデルフィアのムター博物館で公開されているそうです(YOMIURI ONLINE)。ある意味、少し驚きを感じたニュースです。展示されているのは、46枚のごく薄い切片の標本で、研究用に所有していた、地元の病院に所属する神経病理学者が寄贈したものだそうです。アインシュタイン博士は1955年に76歳で亡くなった後、その脳の大部分は、解剖が行われた米東部の医療施設で保存され、一部は他の研究者の手に渡って知性の源泉を探る研究などに使われてきたそうです。これもびっくり。本人の希望なのでしょうか。博物館に寄贈した研究者によれば、脳は旧知の病理学者から贈られたものだそうで、米国の医学の歴史にとって重要な標本と考え、寄贈を決意したそうです。アインシュタインの脳は、加齢に伴う色素の沈着などが見られず、年齢よりも脳は若々しく見えるということです。
以前にもこのブログで紹介しましたが、公開講座の案内です。豊橋創造大学保健医療学部理学療法学科では毎年公開講座「SOZOリハビリテーションフォーラム」を開催しています。今年は11月から12月にかけて開催されています。私の担当は12月10日(土)の講座です。テーマは「健康長寿に活かす宇宙医学 -宇宙で知る健康の理(ことわり)-」です。地球上で生活している人間は、重力の影響を受け続けています。つまり、重力に抗して生活していくための能力が人の生理機能の重要な部分を占めているとも捉えることができます。宇宙環境では重力がかなり小さくなります。こうした微小重力環境では、地球上ではマスクされて見えなかった身体の仕組みや働きなどが顕在化してくるものがあります。宇宙空間で明らかになってきた機能もあります。また、宇宙空間ではわれわれの身体機能は老化するなどと表現されることもあります。こうした人が健康に生きていくために必要な生理機能について、宇宙空間での変化から話をしてみようと考えています。詳細は、今後大学のHPを参照願います。Web申し込みも可能です。
公開講座HP
http://www.sozo.ac.jp/exchange/extension-course.php
お申込み・お問合せ先
電話・FAX・郵送で下記までお願いいたします。
〒440-8511 豊橋市牛川町松下20-1 豊橋創造大学 地域貢献センター
TEL:050-2017-2130(公開講座受付専用)
FAX:050-2017-2112
Web申し込みHP
http://www.sozo.ac.jp/exchange/extension-course_entry.php
公開講座HP
http://www.sozo.ac.jp/exchange/extension-course.php
お申込み・お問合せ先
電話・FAX・郵送で下記までお願いいたします。
〒440-8511 豊橋市牛川町松下20-1 豊橋創造大学 地域貢献センター
TEL:050-2017-2130(公開講座受付専用)
FAX:050-2017-2112
Web申し込みHP
http://www.sozo.ac.jp/exchange/extension-course_entry.php
167日ぶりの地上。国際宇宙ステーションに167日間滞在した宇宙飛行士の古川さんが昨日地上に無事に帰還しました。日本人としての連続宇宙滞在167日は、野口宇宙飛行士の163日を抜いて最長となったようです。5ケ月以上の宇宙滞在。地上に戻ってきて何を思ったのでしょうか?今回の帰還はロシア宇宙船ソユーズを使ってのもので、カザフスタン中部にある草原に着陸というものでした。パラシュートで落下して、着陸の少し前にエンジン噴射するというもの。スペースシャトルはもうすでに引退してしまいましたが、シャトルの着陸のような華やかさはありません。でも、新たなシャトル型の宇宙船でも開発しない限り、これからはこの方法しか残っていません。でも、無事に帰還されてよかったです。どんな新しい発見があったのか、聞いてみたいですね。
最近、震度5クラスの地震が2回ありました。日曜日と月曜日、場所は全然違いますが、なんか気になるなぁと思っていたら、気になるニュースが。東日本大震災の震源域やその周辺で、向こう1カ月間(11月15日~12月14日)にマグニチュード7(M7)以上の余震が発生する確率は15%との見通しを、地震予知連絡会で気象庁が発表しました(ASAHI.COM)。余震の数は減ってきていますが、大地震が発生する確率は震災前に比べて7倍程度高く、注意が必要と呼びかけています。M7は震源の近くだと震度6弱以上になる可能性もある地震規模だそうです。いやな数値ですね。備えだけはしておきたいですね。今週後半から、つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)で第57回日本宇宙航空環境医学会大会(大会会長:JAXA向井千秋氏)に参加予定です。全く関係ないとは言え、その直前にこのようなニュースであまり気分はよくないですね。
数日前、米国航空宇宙局(NASA)は木星の衛星エウロパの表面を覆う氷の下に、米国の五大湖に匹敵するような巨大な湖がある可能性を示す新たな証拠を見つけたと発表しました(MSN産経ニュース)。米国テキサス大学のチームによる木星探査機ガリレオを使った観測で分かったそうです。水は、生命誕生に欠かせない条件とされるています。エウロパの氷の下に大量の海水が存在するとの説は、以前から専門家の間で指摘されていたそうです。 チームは、ガリレオが撮影したエウロパの表面の氷の形状を、地球の南極などの地形と比較し、エウロパの一地点に見つかった切り立ったがけや、くぼみに落ち込んだ形状は、厚さ数キロの氷の下部に大量の水があって、氷と盛んに混じり合って形成された可能性が高いことを突き止めたそうです。そして、生命が存在する海である可能性が高まったとしています。さて、地球外生命は存在するのでしょうか。