健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

大晦日

2015-12-31 08:30:44 | 研究
今日は12月31日。2015年、平成27年の最後の日です。あっという間の一年でした。個人的にはとても忙しく、本当に行きつく暇もなかったような気がしています。来年も忙しくなりそうです。皆様もよい年をお迎えください。
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クリスパー

2015-12-30 08:30:21 | 研究
米国科学誌サイエンス(Science)は、「クリスパー(CRISPR)」と呼ばれる遺伝子編集技術を「2015年の画期的発見」に選定したそうです(AFPBB NEWS)。クリスパーがゲノム編集で他の手法に比べ、遺伝子を適切な部位に配置する能力が優れていることと、その手法が低コストで使いやすいそうです。保健・医薬分野で革命をもたらす可能性があるということです。この技術は中国の研究者が今年、不妊治療院から得た生育不能のヒト胚のDNAを故意に編集したと発表して以降、物議をかもしているとも。このような研究に対する懸念、さらにはある種の望ましい特徴を増進させるように人間を改造するという見通しから、世界の科学者らは最近、人間に恒久的変化をもたらしかねないとして、妊娠を予定している胚への介入は避けるよう、研究者らに促しているそうです。
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ライオンは絶滅の危機

2015-12-29 08:30:01 | 研究
米国魚類野生生物局(FWS)は、アフリカのライオンは絶滅の危機にあり、米国法の下で絶滅危惧種として保護すると宣言したそうです(AFPBB NEWS)。アフリカ・ジンバブエでは今年、観光客らに人気だった雄ライオンが米国の狩猟愛好家によって殺され、世界中から怒りの声が上がったそうです。FWSによると、ライオンの一部特定種は現在「劇的な減少傾向」にあるため、絶滅の危機に直面しているとみられているそうです。今回の決定は、ジンバブエで人気だったライオンのセシル(Cecil)が、米国人歯科医師に殺された件を受けて下されたもので、今後、死骸の輸出入に対する規制が強化される見通しとのこと。今回の決定で、ライオンの狩猟が全面的に禁止されるわけではないそうですが、ライオンの狩猟許可の申請を望む人々に対しては基準のレベルが大幅に引き上げられるとのこと。ライオンの個体数は過去20年間で43%減少しており、その原因としては、生息地の喪失、餌探しの困難さ、増え続ける人間との衝突の増加が挙げられているそうです。
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馬の扱いやすさと遺伝子

2015-12-28 08:30:18 | 研究
セロトニン受容体遺伝子の遺伝子型によって、馬の扱いやすさに違いがあることが明らかになったそうです(財経新聞)。神経伝達やホルモン伝達に関連する遺伝子の個体差は、ヒトをはじめとする様々な動物の行動の個体差に関連すると考えられているそうです。ヒトに身近なコンパニオンアニマルで、遺伝子型から行動を予測することができれば、個体の特性に合わせた訓練方法や飼育方法の開発などに応用ができると考えられているそうです。研究では、JRA日高育成牧場で2011年~2013年に飼育され、騎乗馴致(乗り馴らし)を受けたサラブレッド1歳馬167頭を対象に、扱いやすさの評定を実施。具体的には、新しい物体・ヒトへの不安、新しい環境への慣れにくさ、大きな物体への恐怖、反抗的な態度、体を触られることへの不安を評価し、ウマのDNAを抽出してセロトニン受容体遺伝子(HTR1A)のタンパク質をコードする領域の配列を調べたそうです。その結果、HTR1Aの遺伝子型によって扱いやすさが統計的に有意に異なり、709番目の塩基のAの対立遺伝子をもつ個体は、もたない個体に比べて扱いにいこと、さらにこの効果はオスよりもメスでより顕著に見られることが明らかになったそうです。
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認知症の進行抑える物質

2015-12-27 08:30:33 | 研究
脳が萎縮するアルツハイマー型認知症で見られる神経細胞の減少を抑える物質が見つかったそうです(YOMIURI ONLINE)。認知症で最も多いアルツハイマー型認知症では、神経細胞内のたんぱく質の一つ「タウ」が異常な状態となって結合し、毒性を持つことで神経細胞が死滅すると考えられているそうです。研究では、理化学研究所が保有する数多くの天然化合物の中から、タウの結合を防ぐ化合物を探索し、有望な3種類の化合物を見出したそうです。このうち一つの化合物が入った既存薬「イソプロテレノール」をタウが多いマウスに3か月間投与したところ、タウが結合せず、異常な行動を抑える様子が観察できたというのです。イソプロテレノールはアドレナリン薬として、広く使用されている薬品です。
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脳活動の解析

2015-12-26 08:30:38 | 研究
迷路ゲームに取り組むときの脳活動から、次に見えてくるシーンの予測を読み取ることに成功したそうです(財経新聞)。私たちは、職場や家などの目的地へ向かう時、「もう少し行くと右手にコンビニが見える」「その先にポストがあって」というように、やがて出現するシーンを思い描きながら移動しているそうです。研究では、マス目状の迷路の中で前方視野外にあるマス目が壁であるか通路であるかを回答する空間移動を伴うゲームに取り組んでもらい、実験参加者が思い浮かべている次のシーンを、スパースロジスティック回帰法を用いて脳活動から読み取ったそうです。その結果、海馬を含む領域ではなく、前頭葉内側部と頭頂葉で、シーン予測に特化して読み取ることができることが示されたそうです。このうち、前頭葉内側部・上頭頂小葉では、実験参加者の予測が間違っているとき、迷路構造と合致した正解のシーンではなく、間違ったシーンに対応する脳活動パターンを示していたそうです。つまり、脳活動から、客観的事実とは異なる、主観的な「思い込み」を読み取れたことを示していることに。さらに、脳活動から読み取った予測を迷路上に配置していくことで、実験参加者が記憶している地図の復元を行ったところ、実験に用いた3種類の地図のいずれでも7割以上のマスで実際の地図と同じ構造であることがわかったそうです。
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長期記憶と短期記憶

2015-12-25 08:30:18 | 研究
短期と長期の運動記憶が、脳の異なる場所に保存される様子を、世界で初めて画像として捉えることに成功したそうです(財経新聞)。脳内には短期から長期までのさまざまな時間スケールの運動記憶が存在すると言われているそうです。しかし、脳のどの場所が短期の記憶を担当し、どの場所が長期の記憶を担当しているのかは分かっていなかったそうです。研究では、実験参加者21名にfMRI装置の中で、ジョイスティックを操作してもらう実験を実施。その結果、数秒で学習して数秒で忘れる非常に短期的な記憶には、前頭前野や頭頂葉の広い場所が関係していること、数分から数十分で学習して忘れる中期的な記憶は、頭頂葉の中でも限られた部分が関係していること、1時間以上かけて学習し、ゆっくり忘れる長期的な記憶は小脳が関係すること、などが明らかになったそうです。そして、早く学習して早く忘れるタイプが2つ、遅く学習していつまでも記憶するタイプが1つ、中間的なタイプが1つ、合計4タイプに分類できることが分かったとも。今後は、運動学習に限らず、外国語や数学などさまざまな種類の学習において、同様の方法で、短期と長期の記憶の場所や時間スケールの違いを解明することで、効率的な学習プログラムを開発することに役立つと考えられているそうです。
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ネコの脳でアルツハイマー病

2015-12-24 08:30:21 | 研究
ネコの脳にも、ヒトのアルツハイマー病と同じように、神経原線維変化が生じることが明らかになったそうです(財経新聞)。アルツハイマー病は高齢者に認知症を起こす疾患で、治療法がないため世界的な高齢化にともなって患者数が急増しています。アルツハイマー病は、脳でβアミロイドと高リン酸化タウと呼ばれる蛋白質が蓄積し、海馬の神経細胞が脱落することによって発症すると考えられています。ヒト以外の多くの哺乳類の脳でも加齢性にβアミロイドの沈着が観察されるそうですが、高リン酸化タウの蓄積と海馬の神経細胞脱落は動物ではみつかっていなかったそうです。今回の研究では、ペットとして飼育されていたネコの死亡後、脳を詳しく調べたところ、8歳頃から脳にβアミロイドが沈着し、14歳頃から高リン酸化タウが蓄積することが分かったそうです。高リン酸化タウが蓄積した神経細胞では、神経原線維変化と呼ばれるアルツハイマー病に特有の病変が確認されたそうです。また、神経原線維変化を構成するタウ蛋白質のアイソフォームがヒトのアルツハイマー病と同じであること、神経原線維変化が形成されたネコでは海馬の神経細胞が減少していることが明らかになったということです。
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文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP: Brush up Program for professional)

2015-12-23 08:30:54 | 研究
豊橋創造大学大学院健康科学研究科健康科学専攻修士課程は、文部科学省「職業実践力育成プログラム」(BP: Brush up Program for professional)に認定されました。

『「職業実践力育成プログラム」(BP)』
大学・大学院・短期大学・高等専門学校におけるプログラムの受講を通じた社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会の拡大を目的として、大学等における社会人や企業等のニーズに応じた実践的・専門的なプログラムとして文部科学大臣が認定するものです。

「大学等における職業実践力育成プログラムの認定に関する規程」(平成27年文部科学省告示第124号)に基づき、平成27年12月15日に初回認定課程として本研究科の課程を含めて123課程が認定されました。詳細は、文部科学省ホームページhttp://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/bp/1365280.htmをご参照ください。
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有毒藻で記憶障害

2015-12-22 08:30:25 | 研究
藻に含まれる毒素で記憶障害!?もちろん、ヒトではなく、海洋動物のアシカのことで、有毒藻が記憶喪失に陥らせている可能性があるとの研究結果がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。米国California州沿岸では、年間数百頭ものアシカが方向感覚を失い、異常行動を起こして海岸に打ち上げられているそうです。この原因に、海洋性の藻によって自然に生成される「ドーモイ(ドウモイ)酸」として知られる有毒物質が考えられ、アシカの方向感覚やえさ場を記憶する能力を阻害する可能性があるというのです。ドーモイ酸は、藻を海水からこして摂取する甲殻類や貝類、カタクチイワシなどの小魚類の体内に蓄積するそうで、アシカがこれらを食べると、高濃度の毒素による影響を受ける可能性があるそうです。ドーモイ酸中毒を起こしているアシカは、記憶の処理をつかさどる海馬に損傷を受けているケースが多かったそうです。この損傷が重度になるほど、アシカの生存確率は低下したしたとも。
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