アフリカに生息する、シロアリの強力な天敵のマタベレアリ(学名:Megaponera analis)は、傷ついた仲間の兵隊アリを救助し、巣まで運んで「手当て」をするという研究論文がScience Advanceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。アフリカのSahara砂漠南部に広く分布しているマタベレアリは、1日に2~4回、長い列を成してシロアリの巣を急襲し、働きアリを捕食するそうです。ですが、この攻撃では、働きアリを守っているシロアリの兵隊アリからの強い抵抗に遭うそうです。シロアリの兵隊アリは強力な顎を持っているため、戦闘中にマタベレアリを殺したり、傷つけたりするしそうです。マタベレアリが、これまで昆虫界では知られていなかった救助行動をするようになった背景には、これらの攻撃から受ける損失を最小限に抑える目的があると考えられるというのです。戦闘中に傷を負ったマタベレアリは、救助信号となる化学物質を分泌して、仲間に助けを求めるとも。傷ついたアリは、巣へと運ばれ手当てを受けるそうで、その多くはアリにまだ食らいついたままのシロアリをはぎ取ることなどだそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3124963
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