健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

傷ついた仲間を助けるアリ

2017-04-30 08:30:33 | 研究
アフリカに生息する、シロアリの強力な天敵のマタベレアリ(学名:Megaponera analis)は、傷ついた仲間の兵隊アリを救助し、巣まで運んで「手当て」をするという研究論文がScience Advanceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。アフリカのSahara砂漠南部に広く分布しているマタベレアリは、1日に2~4回、長い列を成してシロアリの巣を急襲し、働きアリを捕食するそうです。ですが、この攻撃では、働きアリを守っているシロアリの兵隊アリからの強い抵抗に遭うそうです。シロアリの兵隊アリは強力な顎を持っているため、戦闘中にマタベレアリを殺したり、傷つけたりするしそうです。マタベレアリが、これまで昆虫界では知られていなかった救助行動をするようになった背景には、これらの攻撃から受ける損失を最小限に抑える目的があると考えられるというのです。戦闘中に傷を負ったマタベレアリは、救助信号となる化学物質を分泌して、仲間に助けを求めるとも。傷ついたアリは、巣へと運ばれ手当てを受けるそうで、その多くはアリにまだ食らいついたままのシロアリをはぎ取ることなどだそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3124963
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なぜ靴ひもはいきなりほどけるのか?

2017-04-29 08:30:01 | 研究
なぜ靴ひもは歩いているときにいきなりほどけるのかという長年の謎がこのほど解き明かされたそうです(AFPBB NEWS)。世界では日々、膨大な数の靴ひもが確実にほどけていますが、その仕組みを解明しようとする試みはこれまで真剣に行われてこなかったそうです。しかし、University of California at Berkeleyで機械工学を学ぶ3人の研究者たちが、その謎の解明に挑み、Proceedings of the Royal Society Aに祖の成果を発表。実験では、トレッドミルで走っている間に靴ひもがほどけていく様子を超スローモーション映像として撮影。映像には、しっかりした結び目に2つの強い力が加えられる様子が。走っている人の足が地面に与えるインパクトが重力の7倍に上り、これによって結び目に伸びや緩みが生じるそうで、そして緩みが生じた結び目に、足をスイングさせる動きによってさらなる力が働くことを指摘。地面を踏みつける衝撃と素早いスイングという2つの力が、目に見えない手のように作用し、結び目を緩め、端を引っ張るようにして靴ひもをほどいてしまうというのです。足に見立てた機械を使用した追加実験では、ほどけにくい種類の靴ひももあったそうですが、絶対にほどけない靴ひもはないことが明らかになったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3124868
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アリの農耕習性

2017-04-28 08:30:41 | 研究
人類が食用植物を育てるために地面に種をまく方法を考え出すはるか前に、アリは制御された環境で「作物」を栽培していたとする研究結果がProceedings of the Royal Society Bに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。「農耕」習性のあるアリはこれまでに数十種知られているそうです。これらのアリは、主にコロニーの幼虫の餌にする目的で地下の農場で菌類を栽培するそうです。そのうちの数種のアリは、このプロセスを次の段階に進めている。栽培する菌類を、もはや野生では生きられないように全面的に改良しているそうです。これは、人が食用として栽培する一部の遺伝子組み換え作物が、農薬など人の介入なしでは成長できないのと非常によく似ているそうです。今回の研究では、約3000万年前、おそらくは気候の寒冷化と乾燥化に応じて、一部のアリがより洗練された栽培の習性を獲得したことが明らかに。研究では、約1500のDNA配列をアリの現生種119種で比較。その結果、119種のうちの3分の2は、作物栽培を行う農耕アリだったそうです。菌類を栽培する種に最も近い近縁種の非農耕アリを特定することで、研究チームは時間の流れをさかのぼる進化系統樹を構築したとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3125019
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ウエアラブル汗センサー

2017-04-27 08:30:53 | 研究
体に装着して使用する超高感度の汗センサーで、嚢胞性線維症や糖尿病などの病気の診断と治療を改善できる可能性があるとの研究論文がPNASに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。従来の汗センサーは汗を採取する間、患者は30分間身動きが取れなかったそうですが、この最新モデルはその必要はなく、検出に要する汗の量も従来型と異なり微量で済むそうです。このウエアラブル機器は、自由に曲げられるセンサーとマイクロプロセッサで構成されており、皮膚に貼り付いて汗腺を刺激するものだそうです。そしてこのセンサーは、さまざまな種類の分子やイオンの存在を検出。例えば、汗に含まれる塩化物の量が多いほど、センサー表面で発生する電圧が高くなるそうです。塩化物イオン濃度が高いのは嚢胞性線維症の兆候である可能性がある一方、高血糖値は糖尿病の兆候の一つ。さらに、このセンサーからは分析と診断のための検出結果が電子的に送信されるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3125444
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タッチスクリーン端末と乳幼児の睡眠時間

2017-04-26 08:30:28 | 研究
乳幼児の睡眠時間は、タッチスクリーン付きの機器で遊ぶ時間が長いほど短くなるとの調査結果がScientific Reportsに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。生後6か月から3歳までの子どもを対象に行った調査では、携帯電話やタブレット端末で遊ぶ時間が1時間長くなるごとに、1日の睡眠時間が16分近く短くなるとのデータが得られたそうです。テレビやビデオゲームと子どもの睡眠問題に関する先行研究ではその関連性が示されているそうですが、タッチスクリーン付き機器に関してはこれまであまり調べられてこなかったそうです。英国で2014年に行われた調査では、乳幼児715人の親に対し、子どもの昼と夜の睡眠時間や寝付くまでの時間、夜間に目を覚ます回数について質問。タッチスクリーン付き機器を使う時間についても調査。その結果、対象となった子どもの4分の3が、タブレット端末や携帯電話で日常的に遊んでいることが判明。2~3歳の幼児では、同92%。1日の平均使用時間は25分。長時間の機器使用が睡眠時間の短縮に関連するだけでなく、寝つきの悪さとも関連性があることを指摘したが、睡眠の質については、変化がみられなかったとも。一部の専門家からは、この年齢の子どもたちの1日の睡眠時間が平均12時間であることを考えると、データで示された1日あたり6分の睡眠時間短縮はあまり大きな意味を持たないと指摘する声もあるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3125111
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ハチの視力

2017-04-25 08:30:18 | 研究
ハチの視力はこれまで考えられていたよりもずっと良く、近づいてくる天敵から逃れたり、ぶつからずに飛んだりすることを可能にしているとする研究論文がScientific Reportsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ハチが色を識別できることはこれまでにも分かっていたそうですが、今回、その視力が先行研究での結果よりも約30%良いことが新たに判明したというもの。研究では、ハチの網膜に存在し、光を感受する光受容体での神経反応を電気生理学的に記録。物体が視界を横切るたびに、神経反応が確認される仕組みだそうです。視力が最も良い前方部分では、ハチは、人が腕を前に伸ばした際に見える親指の幅程度の小ささの物体をはっきりと見ることができるそうです。また、不明瞭ながらもハチが感知できる物体の最小サイズは、人が腕を伸ばした際の親指の幅の3分の1程度で、これまで考えられていた大きさの約5分の1だったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3124550
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凍結防止剤の影響

2017-04-24 08:30:29 | 研究
冬季の道路に塩を散布することは、自動車で雪道や凍った道を安全に走行する助けになるが、この塩の流出が、米国やカナダの淡水湖に取り返しがつかないほどの害を及ぼしている恐れがあると警告する研究論文がPNASに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、米国の北東部と中西部およびカナダOntario州にある371の淡水湖の大半が、塩化物の流出による塩分の増加を示しているそうです。この傾向が継続すると、水生生物の壊滅と水質の低下、さらには飲用水とかんがい用水の供給にも影響が及ぶ恐れがあると指摘しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3124734
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宇宙のさえずり

2017-04-23 08:30:32 | 研究
先日、「宇宙のさえずり」と呼ばれる宇宙空間の電磁波・コーラスをとらえることに成功したと報道がありました(YOMIURI ONLINE)。この観測は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が昨年12月、鹿児島県から打ち上げた固体燃料ロケットに搭載された探査衛星「あらせ」に搭載した観測器によるものだそうです。このコーラスは、赤道上空(高度3000~3万キロ・メートル)を2重のドーナツ状に取り巻く放射線帯(バンアレン帯)で観測。真空の宇宙では、直接音を聞くことはできないそうですが、コーラスを観測器で受信すると、「宇宙のさえずり」と呼ばれる小鳥の鳴き声のような「ピヨピヨ」という音が聞こえたというもの。放射線帯は非常に放射線量が高く、通常は観測が困難な領域だそうです。コーラスは地球近くの宇宙空間での激しい気候変動に関係し、人工衛星の誤作動や、宇宙飛行士の活動への影響が起こりやすくなるそうです。今回の観測成功は、太陽活動を含む宇宙の現象やその影響を予報する「宇宙天気予報」などへの応用が可能とされるものだそうで、宇宙空間の謎の解明につながることが期待されるそうです。
宇宙空間で観測されたコーラスは、金沢大のホームページ(http://www.kanazawa-u.ac.jp/rd/45590)からも聞くことができるそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170408-OYT1T50013.html?from=ytop_ylist
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ギャンブル依存と脳機能

2017-04-22 08:30:57 | 研究
ギャンブル依存と脳機能

ギャンブル依存症患者は、状況に応じたリスク判断が適切にできず、不要な場面でも高いリスクを取る傾向が強いという研究結果が明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。また、脳の一部の働きが低下していることも判明したそうです。ギャンブル依存症は、金銭面などで問題を抱えていても、ギャンブルがやめられない精神疾患。厚生労働省などが3月に発表した調査結果によると、国内では成人の約2・7%(約280万人)が患者か、その疑いがあると推計されているそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170405-OYT1T50009.html
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慢性心不全患者のがん発症のリスクは1・7倍

2017-04-21 08:30:13 | 研究
慢性心不全の患者は、がんを発症するリスクが1・7倍に高まるという研究結果が明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。心不全では発がんを促すホルモンなどが分泌される可能性があると指摘しているそうです。研究は、2001~13年に国立循環器病研究センターに慢性心不全で入院した約5200人のがん発症率を計算。その結果、慢性心不全患者のがん発症率は2・27%で、このうち心不全と診断された後にがんが発見された人では0・99%。国立がん研究センターが公開している日本人全体の発症率(0・59%)の1・7倍で、心不全とがん発症に強い関係が認められたというもの。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170407-OYT1T50017.html?from=ycont_top_txt
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