健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

万人向けダイエット

2015-11-30 08:30:47 | 研究
「万人向け」のダイエットが存在しているとの概念そのものが、根本的に誤りであることを示唆する研究結果がCell Pressに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この研究結果は、イスラエル在住の800人を対象とした調査に基づくもで、調査の参加者は、血糖値モニターを1週間にわたり装着し、腸内細菌群が分析できるようふん便サンプルを提供した他、摂取したもの全てを詳細に記録。参加者に糖尿病患者はいなかったそうですが、肥満や糖尿病予備軍として知られる症状がみられる人は含まれていたそうです。その結果、年齢やBMIは食後血糖値と密接に関連していたそうですが、全く同じ食物に対する代謝反応に参加者間で違いがみられたというのです。つまり特定の食事に対する個人差が大きく、正反対の場合もあったというのです。例えば、一般的に低脂肪で栄養豊富な食べ物とみなされているトマトを食べた女性に血糖値の急上昇がみられたなど。つまり、個人個人に合ったダイエット方法が存在し、同一とは限らないということのようです。これには納得ですね。
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アルコール依存症薬とHIV

2015-11-29 08:30:31 | 研究
アルコール依存症の治療薬を用いて、休眠中のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)を再活性化できるとの研究結果がLancetに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。エイズの治療を受けている患者の体内では、HIVは特定の細胞の内部に避難して潜伏することができ、治療を中断すると活動を再開するそうです。このウイルスの潜伏は、治療法開発における最大の難関の一つになっているそうです。HIVを「休眠から覚醒」させて破壊する方法は、患者からHIVを駆除するための有望な治療戦略の一つとされていますが、HIVを休眠状態から目覚めさせることができる他の薬剤は、人間にとって有害なものだったそうです。これにより、ヒト免疫細胞に潜伏しているHIVを他の薬剤で殺傷することができるようになる可能性があるということです。
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海面50センチ上昇も

2015-11-28 08:30:03 | 研究
グリーンランド北東部の巨大な氷河が、急速に崩壊して大西洋に流れ込んでおり、この影響で地球全体の海面が約50センチ上昇する恐れがあるとの研究結果がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。グリーンランド北東部の氷河は、2012年、後退が加速する新たな段階に突入して融解速度が3倍となり、現在、年間50億トンのペースで氷河が崩壊しているそうです。氷河は大量の氷山を海に放出し、この影響で今後数十年間に海面が上昇するというのです。この氷河の近くにあるもう一つの巨大氷河「Nioghalvfjerdsfjorden」も融解しているそうですが、内陸部の丘に守られているため、北東部の氷河ほど融解速度は速くないそうです。これら二つの氷河は、グリーンランド全体の氷床の12%を占めており、完全に崩壊した場合、地球全体の海面を1メートル以上上昇させる可能性があるそうです。
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糖尿病で認知症リスク2倍

2015-11-27 08:30:17 | 研究
糖尿病を患うと、認知症の発症リスクが2倍高くなるそうです(YOMIURI ONLIE)。予防には血糖値を上げないことが大切で、そのための工夫として、間食はなるべく避け、食事は野菜、魚・肉、ご飯の順で食べるのが勧められるそうです。また、筋肉が衰えないように運動も行うことも必要とのことです。糖尿病には、運動が大切。つまり、骨格筋が大切です。
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スパコンランク4位と1位

2015-11-26 08:30:29 | 研究
先日、スーパーコンピューター(スパコン)の計算速度を競う年2回の国際ランキング「TOP500」が、アメリカで開かれているコンピューター研究者の国際会議で発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。理化学研究所の「京」は1秒間に1京510兆回(1京は1兆の1万倍)の計算速度で4位だったそうです。1位は1秒間に3京3862兆回計算できる中国の「天河2号」。ランキングは半年ごとに発表され、1~5位の順位は6回続けて変わらなかったそうです。その一方で、複雑な解析を行う能力の指標で応用の幅広さを示す「グラフ500」では2回連続1位だそうです(年2回のランキング)。
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肌に貼り付けて温度を測定できるセンサー

2015-11-25 08:30:40 | 研究
薄くてしなやかなプラスティック製の温度計を印刷プロセスによって作製し、生体組織に貼り付けて表面温度の分布を測定することに成功したことが、Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of Americaに発表されたそうです(財経新聞)。今回の研究では、グラファイトを添加したアクリル系ポリマーを使い、高い感度(0.02°C)と速い応答速度(100ミリ秒)を両立したプリンタブルなフレキシブル温度センサーの開発に成功。この温度センサーは、1000回以上繰り返し温度を上げ下げしても高い再現性を示し、さらに曲率半径700マイクロメートルに曲げても壊れることなく、また生理的環境でも動作するそうです。
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1日にコーヒー3~5杯

2015-11-24 08:30:59 | 研究
コーヒーを1日に3~5杯飲んでいる人は、心臓病、自殺、糖尿病、パーキンソン病で早死にする確率が低くなるとの結果がCirculationに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、コーヒーの1日の摂取量がカップ2杯未満の人と、1日に最高5杯までの「適度な」量を飲んでいると回答した人を比較したそうです。その結果、コーヒーと特定の疾患の発症率低下との因果関係は証明されなかったが、これまでの研究と一致する明確な関連性が確認されたというもの。ですが、自己申告に基づいた調査だという点で、研究の信頼性が疑問視される可能性もあるそうです。ちなみに、カフェイン入りとカフェイン抜きのコーヒーの両方に、この効果がみられるということです。
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血圧を120 mmHg未満に

2015-11-23 08:30:30 | 研究
米国立心肺血液研究所が、最高血圧を「120 mmHg未満」に下げることで、心不全などの病気の発症を大幅に抑えられるとする大規模調査の結果を発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。来年までの研究予定だったが、人命にかかわる明確なデータが得られたことから、研究を1年前倒しして終了して、発表したそうです。研究には、50歳以上で血圧が高い約9400人の男女が参加。薬を服用して治療する目標を「120 mmHg未満」にした場合と、米国での一般的な推奨値「140 mmHg未満」にした場合で、健康状態の違いを平均で3年3か月追跡調査。その結果、「120 mmHg未満」を目指した患者は、心不全や心臓まひなど高血圧がもとで発症する病気の発生率が低く、病死する割合が27%下がったそうです。血圧が下がることでめまいなどの副作用は増えたそうですが、利点の方が大きいと考えられるということです。
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肥満だと8歳から心疾患の兆候

2015-11-22 08:30:34 | 研究
肥満の子どもたちの中には、8歳という低年齢で重大な心疾患の兆候を示す子どもがいるとの研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、子どもと10代若者で肥満の計20人と、同年代で標準体重の計20人を比較。肥満の子どもの4割に、心筋のポンプ機能の低下を引き起こす恐れがある心筋肥大がみられ、高い心疾患リスクが存在するとみなせることを発見。今回の調査全体では、心臓の左心室の筋肉量の27%増加と、心筋の12%肥大化に肥満が関連していたそうです。どちらも心臓病の兆候とされているもの。また、肥満の子どもの中には、ぜんそく、高血圧症、抑うつ症などを患っている者もいたそうです。調査対象の子どもたちからは心臓病の身体症状の訴えはなかったそうですが、MRIスキャンで心臓の異常が見つかったというもの。若年期の心臓障害は、成人期になるとより重症な疾患の発症や、早死にする確率の上昇につながる可能性があるそうです。米国全体では、2歳の子どもから19歳の若者の約3人に1人が、過体重か肥満に陥っていると考えられているそうです。
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血中ビタミンD濃度

2015-11-21 08:30:00 | 研究
ビタミンDの血中濃度が低いことと心臓疾患との関連については長年指摘されているそうですが、心臓発作や脳卒中のリスク増加に関する具体的な危険水準を特定したとの研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究によると、患者のビタミンD血中濃度が1ミリリットルあたり15ナノグラム(ng/mL)を下回る場合、心臓の問題が発生するリスクが35%も高くなるというのです。今回の研究成果は、3年間の追跡調査を実施した患者23万人あまりのデータベースに基づくものだそうです。ビタミンD濃度が低水準にある患者は、10人に1人程度と推定されているそうです。ビタミンDは、日光に当たると人体内で自然生成される物質で、魚や卵黄、一部の乳製品などにも含まれています。
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