健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

King's College London

2013-06-30 08:30:41 | 研究
一昨日、予定を少し早めてKing's College Londonからもう一一人の学生が当研究室にやってきました。これで二人になりましたが、二人のスケジュールは全く別で、今回来日した学生は約3週間滞在予定です。3週間という短期間でどこまでできるかわかりませんが、実験をやってもらう予定です。何らかの成果が得られればと考えています。また、今回の学生は日本に来たのが初めてのようですので、日本の文化もたくさん経験してほしいと思います。そして、日本と英国、そして学生の母国ポルトガルの架け橋になってほしいと思っています。外国人学生の受け入れは当研究室にとっても非常によい刺激になります。これからが楽しみです。
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第34回国際重力生理学会

2013-06-29 08:30:07 | 研究
第34回国際重力生理学会が昨日6月28日に無事に全日程を終えました。6月23日から6日間という国内の学会にはない長期間の学術集会。とにかく無事にすべてのプログラムを消化することができたのは何よりでした。研究室い所属するスタッフ、学生、理学療法学科の先生、大学事務局など大学を挙げてサポートいただき本当に感謝しています。また、本学が所在し、開催都市でもある豊橋市にもバックアップいただきました。穂の国とよはし芸術劇場を学会会場として利用することへのご理解ならびに海外からの参加者への手筒花火の実演など、豊橋市のご支援がなければ実現しませんでした。この場を借りて、御礼申し上げます。今回は、米国の経済事情によりNASAからの参加者と演題がすべてキャンセルされなどの不運がありましたが、海外からの参加者が大半を占めており、国際会議としては成功裏に終えられたものと考えています。昨年11月の第58回日本宇宙航空環境医学会大会と今回の国際会議と、2年続けての会議の主催ということでいろいろな意味で大変でした。まだ、学術集会の報告という作業が残っていますが、これでひと段落です。これからは本来の研究活動に戻り、研究活動を通して社会に貢献していければと考えています。本学術集会の開催に際しましてご協力いただきましたすべての皆様に御礼申し上げます。
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排卵に必須なマイクロRNA

2013-06-28 08:30:20 | 研究
生体内に存在するマイクロRNAのうち、排卵に必須であるものが特定されたそうです(QLife Pro)。排卵に必須であることが明らかになったのはmiR-200bとmiR-429。これらのマイクロRNAを持たないマウスを作製したところ、不妊になったというのです。miR-200bとmiR-429は脳下垂体に多く存在するものだそうです。これらのマイクロRNAが生命現象に寄与していたこと、ジャンクDNAと考えられていたノンコーディングRNAも個体レベルで重要な役割を担っていることが示されたというものです。ホルモンの分泌による排卵の調節機構は古くから詳細に検討されてきましたが、今回の研究によりそこにマイクロRNAという新しい因子が関与していることが明らかになりました。不妊症の原因の1つである排卵障害に新たな視点が加わったことになるということです。
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日焼け止め剤と皮膚老化

2013-06-27 09:20:53 | 研究
毎朝日焼け止め剤を塗布している場合には、必要を感じた時にだけ塗布する場合に比べると、皮膚老化の進行が抑制される可能性があるとわかったそうです(QLife Pro)。光老化というのは、上皮の肥厚や弾力線維症などによって特徴づけられています。皮膚の微細表面形状を分析することによって弾力線維症の重症度を予測でき、そして70歳までの人の皮膚光老化の指標として、微細表面形状を分析することが有用であるということがわかっているそうです。今回、日焼け止め剤の使用頻度とサプリメントの使用が皮膚の光老化の進行に関する影響を調べるために、1992~96年に実施された日焼け止め剤とβカロテンの皮膚癌抑制効果を検討した調査結果を解析したそうです。皮膚の微細表面形状の観察にはシリコン樹脂使用し、それを左手の甲に塗って、固まった樹脂をはがして得た皮膚表面のレプリカを使用したそうです。日焼け止め剤の効果については、ベースラインの患者特性である年齢、性別、皮膚の色、皮膚癌の既往、屋外活動状況、ひどい日焼けの経験、喫煙歴、BMIなどに関係なくほぼ結果としては一貫していたそうです。解析するときには毎日日焼け止めを使用しているグループと、必要なときにだけ使用するグループに分けて、光老化についての分析を行った結果、日焼け止め剤の日常的な使用は皮膚の老化を遅らせることができるが、βカロテンには有意な利益は見られないことが示されたそうです。

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感染症と気分障害

2013-06-27 08:30:40 | 研究
心と体の意外な関連が見つかったそうです(QLife Pro)。気分障害と診断された人の3人に1人が、何らかの感染症で入院経験があることが分かったというのです。感染症といっても症状は様々で、病院で受信することなく、自然に治った人もいれば、入院を余儀なくされた人も。調査の結果、感染症で入院したことがある人は、気分障害にかかるリスクが6割も高くなるというのです。この調査は、1945年から1996年に産まれた、ドイツ系デンマーク人356万人について、1977年から2010年の間に追跡したデータを元に分析されたものだそうです。追跡期間中の30年あまりの間に気分障害で通院や入院をした人が、91000人。このうち、32%の人が、過去に感染症で入院したことがあり、5%の人が免疫機能の低下で入院したことがあったそうです。脳は、通常は血液脳関門によって、守られています。血液脳関門とは、毛細血管がきわめて細いことや、必要なものを取り組み異物は排除するという仕組みで、血液中の物質が髄液を通じて脳に侵入することを制限している身体の機能です。ところが感染症の影響でこの機能がうまく働かなくなることがあるというのです。その結果、感染症が脳に影響を及ぼすことで、気分障害を引き起こすことがあるのではないかと解釈されているようです。いろいろなことが分かっていきますね。
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スタチン使用と筋骨格疾患リスク

2013-06-26 08:30:49 | 研究
スタチンを使用した者と使用していない者の筋骨格疾患罹患率を比較した研究で、スタチンを使用した場合には様々な筋骨格疾患リスクが上昇することがわかったそうです(QLife Pro)。スタチンが関連している有害事象として報告されているイベントには、筋痛や筋力低下、筋痙攣、横紋筋融解症などがあります。その一方で、スタチンの抗炎症作用は骨関節炎患者に対して利益をもたらすと考えることもあるそうです。そこで、スタチンを使用することによって、関節障害や外傷などを含めた筋骨格系イベントの発生に関係するのかどうかということを明らかにするために、米国軍人と退役軍人、その家族の医療情報を利用しながら研究を行ったそうです。San Antonio地域の軍人とその家族が加入する医療保険の加入者の中で、30~85歳でベースラインの期間とその後の追跡期間の両方で1回は受診しており、ベースライン期間に1回以上薬剤の処方を受けている患者の中で、90日以上のスタチン処方があった患者と、処方がなかった患者を選び出したそうです。
ベースラインの患者特性を利用して、両方の患者に対する傾向スコアマッチングを行うことにより、スコアがマッチする患者を比較。条件を満たしたのは4万6249人で、1万3626人がスタチン使用、3万2623人が非使用であったそうです。ベースラインの患者特性を変数にして、傾向スコアがマッチする患者を使用と非使用から選び、それぞれマッチする患者を同定したそうです。その結果、筋骨格疾患の発生リスクは使用した側が高かったというもの。サブグループの解析では、ベースラインで筋骨格疾患がなかった患者や、スタチンの使用期間が2年以上の患者を選んで比較したが、いずれも使用群のリスク上昇だったそうです。スタチンによる骨格筋細胞への影響が問題なのでしょうか。
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あと20年で火星移住

2013-06-25 08:30:57 | 研究
驚きの記事を見つけました(朝日新聞デジタル)。1969年にアポロ11号で月面着陸を果たした米国のバズ・オルドリンさんが、新著「火星へのミッション」(ナショナルジオグラフィック協会)の中で2030年代の「火星移住」を唱えているというものです。氏によると、山の反対側が見たくなるように、未知の世界の開拓は人類の本能で、我々はすでにその技術を持っているというのです。火星の衛星「フォボス」に火星基地建設のための資材や物資を集結させ、遠隔操作で運んで組み立てるというものらしいです。本当にあと20年で火星に移住できるものなのでしょうか。
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若くして痛風を発症する患者の約9割に遺伝子変異

2013-06-24 08:30:39 | 研究
若くして痛風を発症する要因が尿酸輸送体ABCG2の遺伝子変異と関連することが明らかになったそうです(QLife Pro)。痛風は激しい関節痛に加えて高血圧、腎臓病、心臓病、脳卒中などのリスクとなることが明らかになってきたそうです。日本人男性60人に1人、中年以降の男性に多く発症するそうです。最近、20代以下の発症が増加し、食生活など生活習慣の関与が考えられたそうですが、若くして発症する人としない人があることから遺伝因子の関与が推定されたそうです。過去に痛風・高尿酸血症の主な原因遺伝子が尿酸の排泄に働く尿酸輸送体ABCG2遺伝子であるとつきとめ(2009年)、腸管からの尿酸排泄機能の低下が高尿酸血症をもたらすことを発見したそうです(2012年)。そして今回、ABCG2の遺伝子変異による尿酸排泄の機能低下が発症にどのように影響を与えるかを検討。男性痛風患者705人を対象にABCG2の機能低下と発症年齢の関わりを調べた結果、遺伝子変異で尿酸排泄機能が低下している群は平均発症年齢が最大6.5歳低かったというのです。痛風の既往がなく血清尿酸値が正常な男性1887人と比較すると、ABCG2の遺伝子変異がある場合、20代以下の発症リスクは最大22.2倍高くなり、20代以下で発症した痛風患者の約9割にABCG2の遺伝子変異が見られたそうです。20代以下の発症リスクは、ABCG2の機能が50%で15.3倍、75%で6.5倍。また遺伝子変異は若年層に限らずどの年代でも発症リスクを高めているそうです。ABCG2の遺伝子変異の検出は簡便で、痛風を発症するリスクの高い人を早期に発見する遺伝的リスクによる予防が期待できるそうです。若い世代の痛風の発症予防は高血圧、脳卒中の予防にもつながるそうですので、非常に有用な診断かもしれません。
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第34回国際重力生理学会が開幕

2013-06-23 08:30:29 | 研究
第34回国際重力生理学会(34th Annual Meeting of International Society for Gravitational Physiology)が本日6月23日開幕します、6月28日(金)まで開催されます。今日のウエルカムレセプションから開幕です。会場は穂の国とよはし芸術劇場です。豊橋駅に隣接した会場で、アクセスしやすい場所にあります(http://www.toyohashi-at.jp/access.html)。

6月24日(月)19時から豊橋公園吉田城址前にて、『手筒花火』と豊太鼓の共演をご覧いただけます。
皆様の参加をお待ちしています。


第34回国際重力生理学会
(34th Annual Meeting of International Society for GravitationalPhysiology)

大会会長:後藤勝正(豊橋創造大学大学院健康科学研究科 研究科長・教授)
会  期:平成25(2013)年6月23日(日)~28日(金)
会  場:穂の国とよはし芸術劇場
     http://www.toyohashi-at.jp/
     〒440-8508 愛知県豊橋市西小田原町123番地(豊橋駅すぐ横)

詳細は以下のHPをご参照ください。
学会HP(http://www.isgp.org/)
大会HP(http://www2.sozo.ac.jp/~ISGP34/)
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成人の注意欠陥・多動性障害患者

2013-06-22 08:30:41 | 研究
注意欠陥・多動性障害に関する記事の紹介です(QLife Pro)。注意欠陥・多動性障害とは、不注意、多動性、衝動性を主症状とする障害で、7歳未満の幼児期から起こりはじめるそうです。全児童数の3%を占めるとのデータも。具体的な症状は、集中することができず、必要なものをなくしたり、話しかけても聞いていないなど、不注意な態度が目立つ、手足をしじゅうそわそわ動かしていたり、座っていなければならないときに席を立って走り回る(多動性)、他人の会話や遊びを妨害する、順番を待てない(衝動性)などがみられるもの。発症のメカニズムはまだはっきりとは解明されていないそうですが、抑制にかかわる脳の機能がなんらかの原因によりうまく働いていないのではないかと考えられているそうです。本疾患の要因の1つに、鎮痛、催眠、精神安定などに作用する脳内伝達物質セロトニンの不足が指摘されているそうです。また、亜鉛も。さらに神経の興奮を抑えるカルシウムも同様に指摘されているそうです。なお、チョコレートなどの甘いもののとりすぎ、あるいは合成着色料などの食品添加物が症状を悪化させるという実験結果が数多くあり、こうしたものを避けるべきであるということです。
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