骨髄が脂肪化する。これは教科書にも書いてあることです。骨髄には血液細胞を作る造血幹細胞が存在しています。そのため、血液を作っている骨髄は赤色になるため、赤色骨髄と呼ばれています。子どもでは、ほとんどの骨髄で造血が行われているために、赤色骨髄がほとんどです。しかし、成人に成長していくうちに多くの骨髄で造血機能が失われていきます。造血機能を失った骨髄は脂肪化して黄色になるので、黄色骨髄と呼ばれます。つまり、造血幹細胞が脂肪細胞に分化した可能性が考えられます。骨髄には他の細胞に分化可能な幹細胞が存在しています。それは骨髄間葉系幹細胞と呼ばれています。この間葉系幹細胞は血液細胞(造血幹細胞)、心筋細胞、血管内皮細胞、骨格筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞など中胚葉から発生する細胞に分化可能と考えられています。また、神経細胞や肝細胞など胚を越えた分化能も報告されています。そのため、骨髄が脂肪化するのは当然と考えられます。しかし、なぜ脂肪化するのか、そのきっかけなどはまだまだ不明な点が残されています。老人性骨粗しょう症の場合、この間葉系幹細胞が脂肪細胞に分化しやすくなるため、骨がもろくなるそうです。間葉系幹細胞が骨芽細胞への分化は「Id4」と呼ばれるタンパク質が促し、その働きが弱まると脂肪細胞が増加することが明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。これで、骨粗鬆症の根本的な治療へ一歩前進でしょうか。
SANYOといえば家電メーカーですね。でも、SANYOにはバイオメディカルに関係する製品も製造しています。たとえば、-80℃の冷蔵庫(ディープフリーザー)、4℃の冷蔵ショーケース、無菌操作のためのクリーンベンチや安全キャビネット、細胞培養のための炭酸ガスインキュベーターなどなど。こうした製品は生化学や分子生物学の実験室ではよく見かけます。こうした製品は、SANYO以外にも製造メーカーがあるのですが、やはりSANYO製を使われている方が比較的多いということでしょうか。SANYOは数年前にパナソニックの子会社になっていましたが、パナソニックはパナソニック電工を含めてSANYOを完全子会社化して、ブランド名をパナソニックに統一すると発表しました。すると、実験室にあるSANYOブランドもなくなるのでしょうか。製品として維持されればブランド名にこだわりがあるわけではないのですが、なんとなく・・・・・。これまで実験室にパナソニックブランドの製品はほとんどなかったので、これから新しく買う場合には・・・・・。それともメディカル部門だけブランド名を残すのでしょうか?
厚生労働省で行われた本庁職員を対象としたアンケート結果が明らかになりました。これは長妻厚生労働大臣自らの肝いりで発足した若手プロジェクトチームによるものらしいのですが、それによりますと長妻厚生労働大臣ら政務三役から「現実的なスケジュール感の観点から納得のいく指示が示されている」と思う職員はわずか1・0%だったというものでした(YOMIURI ONLINE)。
「現在仕えている上司について当てはまると思うものはどれか」と複数の選択肢を示して質問したところ、厚生労働大臣や副大臣、政務官の政務三役に対しては、「おごりを感じる」が48・0%に上ったというのです。一方、「厚生労働行政に対する想いやビジョンが伝わってくる」は14・5%、「速やかに相談できる」が1・2%と低い評価だったそうです。また、「事実関係や政策的整合性の観点から納得のいく指示がある」は2・9%にとどまり、官僚の政治家への厳しい視線が浮き彫りになっています(MSN産経ニュース)。これはこれなのですが、このアンケートの報告会に同席していた長浜副大臣は思わず、「『おごっている』の意味が一体何を指しているのか。政治家は国民意識から離れている場合は選挙で負けるが、公務員にはそういった機能がない」と。この発言。これで二度と本音は聞けませんね。やはり、政治家を含めて上に立つ者は部下を使える能力がないと・・・・・。
「現在仕えている上司について当てはまると思うものはどれか」と複数の選択肢を示して質問したところ、厚生労働大臣や副大臣、政務官の政務三役に対しては、「おごりを感じる」が48・0%に上ったというのです。一方、「厚生労働行政に対する想いやビジョンが伝わってくる」は14・5%、「速やかに相談できる」が1・2%と低い評価だったそうです。また、「事実関係や政策的整合性の観点から納得のいく指示がある」は2・9%にとどまり、官僚の政治家への厳しい視線が浮き彫りになっています(MSN産経ニュース)。これはこれなのですが、このアンケートの報告会に同席していた長浜副大臣は思わず、「『おごっている』の意味が一体何を指しているのか。政治家は国民意識から離れている場合は選挙で負けるが、公務員にはそういった機能がない」と。この発言。これで二度と本音は聞けませんね。やはり、政治家を含めて上に立つ者は部下を使える能力がないと・・・・・。
わずか11個のアミノ酸からなる世界最小のペプチドを作る「pri遺伝子」。このpri遺伝子が、発生や生命維持に不可欠であることがわかったと発表されました(毎日jp)。といっても、まだ基礎研究レベルの話で、ショウジョウバエで確認されたものです。これまで遺伝子に関する研究は、機能性タンパク質を作る遺伝子が主な研究対象でした。しかし、最近ではタンパク質合成に関与してない小さな遺伝子の断片が細胞機能の発現調節の上で重要な役割を演じていることが徐々に明らかになりつつあります。ヒトの身体にはペプチドを作る極小遺伝子は約3000個はあるそうです。しかも、それらの機能はほとんど分かっていないということです。ペプチド自体が様々な機能、例えば血圧降下や中性脂肪低下などの作用を持つなどと言う研究はいくつかあります。極小遺伝子を含めたペプチドに関する研究は、ひょっとしたら・・・・・。
厚生労働省が2009年の日本人の平均寿命を公表しました(毎日jp)。それによりますと、男性は79・59歳(前年79・29歳)、女性は86・44歳(同86・05歳)と男女ともに延び、4年連続で過去最高を更新した。特に、女性は25年連続で世界1位だそうです。う~ん。すごいとしか言いようがありませんね。ちなみに、男性はというと、前年の4位から5位へ一歩後退という結果だそうです。前年からの延びは男性0・30歳(前年は0・10歳)、女性0・39歳(同0・06歳)ということで、大幅に伸びています。その理由は、癌、心疾患、脳血管疾患の「3大死因」による死亡率が改善していることに加え、肺炎で亡くなる人が減少したことが考えられるようです。
平均寿命の世界ランクトップ5は、
<女性>
1位 日本 86.44歳
2位 香港 86.1歳
3位 フランス 84.5歳
4位 スイス 84.4歳
5位 スペイン 84.27歳
<男性>
1位 カタール 81.0歳
2位 香港 79.8歳
3位 アイスランド 79.7歳
3位 スイス 79.7歳
5位 日本 79.59歳
こうしてみますと、やはり男性より女性の方が長生きするのは間違いないということは言うまでもありませんが、単に食事ということだけではなさそうですね。日本食は健康的だということで世界でもてはやされていますが、上位にランクされているカタールや香港で健康食ブームであるとも考えられません。予防医学が発達しているとも考えられます。もちろん、国民の平均的な裕福度など経済的要素も影響しているでしょう。平均寿命には様々な要因が関与しているのだと思います。
平均寿命の世界ランクトップ5は、
<女性>
1位 日本 86.44歳
2位 香港 86.1歳
3位 フランス 84.5歳
4位 スイス 84.4歳
5位 スペイン 84.27歳
<男性>
1位 カタール 81.0歳
2位 香港 79.8歳
3位 アイスランド 79.7歳
3位 スイス 79.7歳
5位 日本 79.59歳
こうしてみますと、やはり男性より女性の方が長生きするのは間違いないということは言うまでもありませんが、単に食事ということだけではなさそうですね。日本食は健康的だということで世界でもてはやされていますが、上位にランクされているカタールや香港で健康食ブームであるとも考えられません。予防医学が発達しているとも考えられます。もちろん、国民の平均的な裕福度など経済的要素も影響しているでしょう。平均寿命には様々な要因が関与しているのだと思います。
5月末の日米合意により、移設の具体的な方法などを8月末までに決めるということになっていましたが、その期日まであと1カ月強となりました。そこで、事態が少し動いたようです。でも、その動きは解決へ向けた前進ではなくて、後退です。というのも、8月末という決定時期を、11月末まで延期するというものだからです。理由は、11月末に沖縄県知事選挙があるからだというのです。確かに、沖縄県の民意というのは大事です。が、これでは全ての事を住民投票で全て決定していくというような前例になってしまうのではないでしょうか。仮に、普天間基地移設に関して反対派の知事が当選した場合、政府は移設自体を中止にするというのでしょうか。これでは、国際社会における日本の立場というものは・・・・・。1つの問題に関する国際的な約束を、こんなに何度も変更するというのも珍しいのではないでしょうか。守れそうもないというのであれば、約束しなければよいものを。これでは、国際社会から見放されてしまうのではないでしょうか。そもそも、5月末の時点で、8月末は難しいというのが一般的な見方でしたが、それを約束してしまった政府。さて、日米関係はどうなるのでしょうか。
大韓航空機爆破事件の実行犯として死刑判決を受けた元死刑囚。恩赦により死刑にはならず、現在は韓国国内で生活しているという金賢姫元北朝鮮工作員が、先週来日しました。本来なら日本に入国すらできないらしいのですが、法務大臣の特別許可により入国できたそうです。入国してから、いわゆる国賓並みの“VIP待遇”を受けていたと批判されています。軽井沢にある鳩山前総理大臣の別荘に滞在し、拉致被害者家族と面会しましたが、その警備体制はまさに国賓扱いでした。これは、テロリストに対するテロの危険があるからでしょう。ですので、かなりの危険を冒して今回の来日を実現させたということです。ですが、新たな情報はほとんどなしだったのでしょうか。少なくともそうしたものはあまり報道されていません。その後も、ヘリコプターでの日本観光やチャーター機の使用など、とにかくあまりにもやりすぎだったのではないでしょうか。今回の来日は何のために?とどうしても疑問が残ります。政府や民主党のパフォーマンスだったのでは、というような意見が出るものもっともでしょうか。
政府は、子どもや若者に関する基本施策「子ども・若者ビジョン」を決定したそうです。その中では、子どもの貧困問題への対応策として、子ども手当の実施や高校の実質無償化、生活保護の母子加算、児童扶養手当の父子家庭への支給など、民主党が掲げる主要施策を列挙したということです(YOMIURI ONLINE)。まぁ、当然と言えば当然ですね。しかし、参議院選挙の結果をどう判断するのでしょうか。単に、消費税や政治と金の問題だけで、大敗しただけなのでしょうか。それとも、民主党の政策や政治手法に問題があったのでしょうか。このあたりについて、民主党と政府はしっかりとした分析を行った上で、この基本施策の策定に至っているのでしょうか。少なくと、現在の日本の経済状態と収支バランスを考えれば、少なくとも子ども手当の財源捻出は限りなく難しいと考えます。これを十分に承知した上での施策決定の根拠を伺いたいと思います。あまりにも巨額すぎて、どうしようもない施だと考えるのが普通なのではないでしょうか。また、日本の将来あるべき姿について、しっかりとした議論の上でこうした巨額の支出をすべきだと思います。この点は、完全に欠落していると思いますが・・・・・。
明日、7月24日でアナログ放送が終了する!?というのは、地上デジタル放送へ向けてのリハーサル地である石川県珠洲市と能登町の一部だけということです。実際のアナログ放送終了は、来年の7月24日ですね。このリハーサル地では、全国に先駆けてアナログ放送を停止するという、まさにリハーサルを行うということですね。この「リハーサル地」では、テレビの買い替えや工事が進みアナログ放送終了の準備がほぼ整ったそうです。放送を管轄する総務省によると、このリハーサル地は全国の自治体から募集して、昨年4月に選ばれたそうです。理由としては、能登半島の先端に位置し、区域外からのアナログ波の受信が起こりにくいことなどが挙げられるそうです。全国のデジタル対応テレビの世帯普及率は、今年の3月の時点でまだ83.8%だそうです。特に、集合住宅が対応していないなどの問題もあり、実際に視聴可能な世帯は77.7%だそうです。オリンピックやサッカーワールドカップによる需要でかなり普及率は上がったと思います。が、このままだとテレビを見れなくなる世帯が出るのですね。どうすればよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。さて、最後の追い込み。総務省はどんな手を打つのでしょうか。それとも、静観するのでしょうか?
暑い日が続いています。こう暑くなると熱中症が気になります。そこで熱中症についてまとめてみます。熱中症とは、熱けいれん、熱失神、熱疲労、熱射病の総称です。熱けいれんは、大量に汗をかいたときに水だけしか補給しないと血液の塩分濃度が低下して、主に四肢の筋肉にけいれんがおこるものです。熱失神は、暑さのために皮膚血管の拡張し、その結果とそして血圧が低下するために脳への血流が減少して、めまい、失神などが生じるものです。顔面が蒼白くなり、脈拍数が増大します。熱疲労は、脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などの症状がみられるようになります。最後に熱射病ですが、これは体温の上昇によって中枢神経機能が異常となり、意識障害などがおこり、適切な処置をしないと死亡してしますような重篤なものです。ヒトの体温は一定に調節されていることはご存じだと思います。もちろん、この調節にも中枢があります。場所は脳幹にあります。あまりにも体温が上昇してしまうと、この中枢が正常に働くなってしまいます。この中枢は脳幹がある中枢神経系の細胞を温度変化から守るために機能しています。つまり中枢神経細胞は、温度変化に弱いのです。その一方で、中枢神経細胞や心臓などの細胞は常に活動しているので、熱を作り続けています。そのために、上手く熱を外へ逃がすことができないと、体温が上昇してしまうのです。したがって、体温が上昇しないように必要に応じて、発汗による気化熱の喪失、皮膚血流を増やして熱を体外へ伝わりやすくしたりしています。環境温が高いと、より積極的な体温低下が必要になります。しかし、例えば高湿環境では水が蒸発できなくなるので、発汗しても気化してくれませんので、熱を上手く体外へ排出できなくなります。すると体温は上昇し、体温を調節する中枢が機能しなくなってきます。すると、前述した熱を体外へ排出するシステムがすべて機能しなくなるので、体内の温度はさらに上がっていきます。この時、皮膚温はむしろ低下していることもあります。でも、体内の温度は上昇し続けているので、中枢神経細胞は徐々に死んでしまいます。したがって、高温で特に高湿の環境では、体温が上昇しないような注意が必要になります。ですので、運動しなくとも熱中症になるのです。高齢者では体力が低下しているために、こうした影響が出やすいと考えられます。また、運動すると筋肉細胞が熱を多量に産生するので、熱中症になりやすいということになります。高温高湿の日本では、6月から10月一杯ぐらいまでは運動する場合には熱中症の危険が常にあると考えていよいようです(もちろん、気温が特に低い場合などは別ですが・・・・)。繰り返しますが、運動しなくても熱中症になります。熱中症にはくれぐれも気をつけましょう。