健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

結婚生活と男性

2017-10-31 08:30:52 | 研究
結婚生活が徐々に安定してきた男性は、夫婦関係が破綻している男性よりもコレステロール値や血圧が良好であるとする研究論文がJournal of Epidemiology and Community Healthに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。夫婦がカウンセリングを受けることで健康に予想外の効果が生じる可能性があると論文は示唆しているそうです。研究では、英国に住む男性600人以上を対象に、自分の子どもが3歳と9歳になったタイミングで2回にわたって結婚生活の「質」を評価してもらい、「一貫して良い」「一貫して悪い」「向上している」「悪化している」のいずれかを選択。さらに12年後、参加者の健康状態を測定。循環器疾患の潜在的なリスク要因となる血圧や安静時の心拍数、体重、コレステロール値、血糖値などの測定結果を分析。その結果、結婚生活が「向上している」と答えた男性は、12年後の調査時にコレステロール値が改善し、適正体重に近付いていたそうです。一方、「悪化している」と答えたグループには「拡張期血圧(最低血圧)の悪化との関連性」がみられたというもの。「一貫して良い」または「一貫して悪い」と答えた男性には、あまり変化が確認されなかった。これについては、その状況に「慣れた」ことが理由ではないかと推測しているそうです。今回の研究は単に観察に基づいたものであり、結婚生活の向上がより良い健康状態をもたらすとの結論を示しているわけではないとしていますが、この結果を事実だと仮定すれば、関係が悪化した夫婦のためのカウンセリングは、精神的にも肉体的にも健康な状態をもたらす効果があるかもしれないと。これまでの研究においても、既婚男性は心臓発作や脳卒中といった循環器疾患のリスクが平均して低いことがすでに示されているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146090
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南極のアデリーペンギン

2017-10-30 08:30:14 | 研究
南極大陸で今年生まれたペンギンのひなが大量に餓死していたことが明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。海氷の異常な厚さが原因で餌場が遠くなったことが原因とのこと。調査を行ったフランスの自然科学者らは、壊滅的な繁殖の失敗と述べているそうです。研究者らは世界自然保護基金(WWF)の支援を受け、2010年から東南極でアデリーペンギンのつがい1万8000組を追跡調査してきたが、2017年の繁殖期を生き残ったペンギンのひなは2羽だけだったということです。大量死の原因は、今夏後半に海氷が広範囲に及んだことだと研究者らはみているそうです。親ペンギンが遠くの餌場まで行かざるを得なかったため、大半のひなが待っている間に餓死してしまったと考えられるそうです。次の繁殖期には海氷の状況は改善するとみられるが、繁殖状況が好転するかどうかは全く分からないそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146605?cx_position=6
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世界最大級ハマサンゴ

2017-10-29 08:30:08 | 研究
沖縄県本部町の瀬底島の南岸沖で、世界最大級とみられる塊状のハマサンゴを発見したとする発表が先日ありました(YOMIURI ONLINE)。直径が11・1メートルあり、これまで最大とされた約9メートルを上回るもの。小型無人機「ドローン」で上空から調査した際に発見。直径などから2100~500年前に形成されたとみられるそうです。周辺には河川がなく、化学物質の流入など成長に悪影響を及ぼす要因が少ないそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171017-OYT1T50010.html
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クリオネの新種

2017-10-28 08:30:43 | 研究
クリオネの新種が富山湾の深海で発見されたということが報道されていました(YOMIURI ONLINE)。冷たい水に生息するクリオネの仲間は、日本周辺では北海道のオホーツク海にしか生息していないと考えられてきたそうで、本州沿岸で生息が確認されたことに専門家も驚いているそうです。発見されたクリオネの体長は最大約5ミリ。遺伝子解析で新種と確認されたとのこと。クリオネが生息していたのは、新潟県上越市沖約10キロと富山市沖約10キロの水深約250~1050メートル付近の深海で、水温は0~2度ほどだそうです。調査船を使ってこの海域で深海生物を採取したところ、計約100匹のクリオネが捕獲。クリオネは微小な巻き貝を餌としているそうですが、この巻き貝は大気中の二酸化炭素増加に伴う海水の酸性化に弱いそうです。そのため、クリオネの存在は、海水の酸性化の指標になるそうです。クリオネは標準和名「ハダカカメガイ」で、海中を浮遊する貝の仲間だそうです。2016年には、オホーツク海で新種が約100年ぶりに確認されたそうで、今回の発見で世界のクリオネは計5種となるとも。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171013-OYT1T50026.html?from=ycont_top_txt
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遺伝子操作でトウモロコシの栄養強化

2017-10-27 08:30:37 | 研究
トウモロコシを遺伝子操作し、本来は肉に多く含まれるアミノ酸を生成させる方法を発見したとする研究論文がProceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)電子版に発表されたそうです(AFPBB NEWS)。腸内バクテリアの大腸菌の遺伝子をトウモロコシに導入する方法で、肌や爪、髪の健康に不可欠な栄養素である含硫アミノ酸のメチオニンを生成させるというもの。トウモロコシを主食とする発展途上国の数百万人にとっては有益で、さらに家畜飼料費の節約にもつながると考えられるそうです。関連業界ではこれまで、家畜の生育を促進させる目的でトウモロコシ合成メチオニンを加えてきたそうですが、このプロセスは高コストで、エネルギーを余計に消費するものだそうです。新に発見された方法では、大腸菌酵素が葉でのメチオニン生成を引き起こし、その結果としてトウモロコシの種子一粒あたりのメチオニン含有量が、近交系との比較で57%増加したそうです。また、この手法が植物の成長に影響を与えることはなかったとも。さらに、遺伝子操作されたトウモロコシを研究施設のニワトリに与えた結果、栄養価の高いエサとなったことが分かったとも。原理的には、2~3年以内に実用可能だそうですが、トランスジェニック技術であるため、法規制が主なハードルに。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146114?cx_position=17
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オバマ前政権のCO2排出規制を撤廃へ

2017-10-26 08:30:14 | 研究
米環境保護局(EPA)長官は先日、バラク・オバマ前大統領が気候変動対策で導入した「クリーン・パワー・プラン(CPP)」の撤廃に向けた文書に署名したそうです(AFPBB NEWS)。CPPの撤廃はドナルド・トランプ大統領が大統領選で公約として掲げていたもの。EPAは声明で、CPPを再検討した結果を受けて、EPAはオバマ前政権時代に導入された規制がEPAの法的権限を超えていると判断するよう提案したと。また、CPPの撤廃は、米国のエネルギー資源の開発を促し、これらの資源開発に関連する不必要な規制の負担を軽減させると強調。CPP撤廃の法的効力が生じる前に、政策に関するパブリックコメントが60日間行われるそうです。オバマ前大統領が導入したCPPは、米国内の発電所に対して初めてCO2の排出量削減を迫ったもので、2030年までに2005年比で32%減らすことを目標にしていたもの。そのため排出量の多い老朽化した石炭火力発電所の閉鎖につながっていたそうです。トランプ大統領は、発電所からの排出量削減を強化したCPPが連邦政府の権限を越えていないかEPAに検討を命じる大統領令を出していたそうです。CPPをめぐっては共和党が多数を占める複数の州が裁判を起こし、米最高裁は昨年2月、CPPが合法だと判断されるまで一時的にその施行を停止するよう命じる判決を出していたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146236?cx_position=14
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欧州では大気汚染で年間50万人以上が早死

2017-10-25 08:30:02 | 研究
欧州では、大気環境が「緩やかに」改善しているにもかかわらず、大気汚染が原因で早死にする死者の数が地域全体で毎年50万人以上に上っていることが、欧州連合(EU)の環境専門機関が先日発表した報告書で明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。デンマーク・コペンハーゲンに本部を置く欧州環境庁(EEA)が発表したデータでは、主に新しい技術の成果によるものと考えられる明るい兆しが一部示されたものの、欧州では依然として、大気汚染が早死にの主要な環境的要因となっているそうです。EEAが最新の報告書で明らかにしたところによると、化石燃料の燃焼によって発生する大気汚染が欧州の41か国で引き起こした早死にの全死者数は、2013年は55万人、2014年は52万400人。このうち、全死者の5人中4人(42万8000人)は、人体の肺や血管にまで入り込める直径2.5ミクロン未満の微粒子物質(PM2.5)と直接的に関連していたそうです。各監視測定局で収集されたデータによると、EUの都市部でPM2.5にさらされている人口の割合は、2013年は85%だったが、2015年には82%に減少。早死にと関連する大気汚染の発生源としては、PM2.5の他に自動車の排気ガスに起因する大気中の二酸化窒素と地表付近のオゾンが挙げられているそうです。EUの28加盟国に限ると、2014年に早死にした死者48万7600人の4人中3人以上に当たる39万9000人に微粒子が関与していたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146433?cx_position=9
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パリでは2024年までにディーゼル車禁止へ

2017-10-24 08:30:05 | 研究
フランスのパリ市当局は、五輪を開催する2024年までにディーゼル車の使用を段階的に禁止する目標を発表したそうです(AFPBB NEWS)。従来型のガソリンエンジン車も2030年をめどに禁止を目指すそうです。こうした目標は市の新たな環境計画に盛り込む予定とのこと。フランス政府は先に、2040年までにディーゼル車とガソリン車の販売を禁止することを明らかにしているそうですが、パリ市はさらに野心的な目標を掲げた格好。パリはしばしばスモッグに覆われ、自転車の利用者や歩行者、公共交通機関向けのスペースを広げるなど対策を講じてきたそうです。市内の混雑する道路への車の乗り入れ規制も実施しているそうですが、大気質を監視する調査グループは、限定的な効果しか見られないとの調査結果を明らかにしていたそうです。環境保護を優先課題の一つとするエマニュエル・マクロン政権は、2040年以降は電気自動車とハイブリッド車の販売しか認めない方針を示していました。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146552?cx_position=8
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新カモフラージュ素材

2017-10-23 08:30:04 | 研究
タコといえば、伸びたり曲がったり、表面の形が変わったりと「擬態の達人」として知られますが、この知能の高い頭足類に触発されて同様のカモフラージュ機能をもった新素材を開発したする研究論文がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この新素材はシリコン製の皮膜で、表面に伸縮性があり、プログラミングされた立体(3D)形状に応じて表面のモーフィング(連続的で滑らかな変化)が可能。タコやイカなどの頭足類が皮膚の質感を非常にうまく変化させている点に引かれ、それをコントロールしている筋肉を研究して着想を得たそうです。そして、そのアイデアを、柔らかく伸縮性のある素材の形状を操作する手法に応用したそうです。新素材の形状を変化させるのに用いられている3Dバンプ(凹凸)は、わずか5分の1秒の速さで行われるタコやコウイカの擬態を可能にしている体表の極小サイズの突起に似ているそうです。新素材のコーティングに組み込まれた繊維の中の空気が膨張すると、表面はプログラムされた新たな形状に変化するそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146611?cx_position=5
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炭素排出量急増とエルニーニョ

2017-10-22 08:30:41 | 研究
ここ数年の炭素排出量は、化石燃料の燃焼などといった排出の原因となる人間の活動が増えた証拠がないにもかかわらず急増しているそうですが、人工衛星が収集したデータが新たに発表され、この原因が太平洋の赤道付近で海水温が上昇するエルニーニョ現象であることが示されたそうです(AFPBB NEWS)。エルニーニョ現象が起きると熱帯地方は乾燥し、植物に負荷がかかって大気中の二酸化炭素の吸収という重要な役割を果たす光合成を行うことが困難になるそうです。これから数十年間で気候変動によってこうした温暖化はいっそう進み、地球の至る所で深刻な干ばつや熱波がより多く起きるようになると警鐘を鳴らしているとも。これは、Scienceに発表した研究によるもので、2015~16年のエルニーニョは記録された中で最も強い水準のもので、1年間で大気中に放出された二酸化炭素の濃度は約2000年間で最も大きな増加を示したそうです。2015~16年の2年間で、アフリカ、南米、アジアの熱帯地域で大気中に放出された炭素は、2011年よりも25億トン多かったそうです。この2年間の大気中の二酸化炭素の増加量は、近年の平均よりも50%多いとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3146709?cx_position=4
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