健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

2011年最後の日

2011-12-31 08:30:24 | 日記
今日は12月31日。2011年、平成23年も今日で終わりです。今年は、3月11日に東日本大震災があり、とにかく日本人にとって忘れられない年となりました。被災された方やその関係者、復旧復興に当たられている方にはとっては、まだまだ震災の影響は根強く、単に月が変わる程度にしか思えないかもしれません。でも、1つの区切りにはなるのではないかとも思っています。来年こそは良い年になるようにと、思いを強く持つということも必要ではないでしょうか。
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利根川に大量のサケ

2011-12-30 08:30:36 | 日記
先日気になるニュースが。正月というと新巻き鮭をイメージする方も多いかと。そこで鮭の話題を。利根川で行っている鮭の遡上調査で、遡上数が1983年の観測開始以来最高の計1万5062匹(12月21日現在)となり、初めて1万匹を超えたそうです(YOMIURI ONLINE)。遡上数はここ10年で増加傾向だそうで、特に今年はこれまでの最高だった2009年の9463匹から1・6倍の大幅増となったそうです。1983年には21匹しかなかった遡上数は、1995~1997年に鮭が上りやすいよう魚道改修を行ったことや、近隣住民らが稚魚を放流したことなどから次第に増加し、2002年からは1000匹を超えるように。そして、一昨年と昨年は1万匹に迫る勢いをみせていたそうです。今年の遡上数の増加は、東日本大震災で東北地方の漁業が大打撃を受け、鮭が途中であまり捕獲されずに利根川を遡上したためではないかという見方があるそうです。何とも複雑ですね。
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ビールの苦み

2011-12-29 08:30:21 | 研究
ビールの原料ホップの苦み成分をつくる酵素の遺伝子が発見されたそうです(ASAHI.COM)。ちょっと意外なのは、苦み成分は分かっていいたのに、それがどうやって作られるか明らかになっていなかったことですね。ホップはヨーロッパ原産の多年草だそうで、その雌花は、麦芽、水、酵母とともにビールの原料となっており、独特の味と香りを出す役割があるそうです。苦みの主成分は苦味酸と呼ばれ約60年前に見つかったそうですが、それをつくる酵素がわからず、どうやってつくられるか謎だったそうです。今回、ホップ「キリン2号」の遺伝子を調べ、ホップの雌花でよく働く遺伝子6613個の中から、遺伝子「HLPT1」に絞り込み、この遺伝子からできるたんぱく質が苦味酸をつくる酵素の機能を持つことを突きとめたそうです。健康にいいビールなど新製品の開発に役立つかもしれないということです。
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筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症メカニズム解明

2011-12-28 08:30:50 | 研究
難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症メカニズムが解明されたそうです(YOMIURI ONLINE)。ALSは脊髄内で筋肉を動かす運動神経が障害を受け、次第に全身の筋肉に力が入らなくなる病気で、全国に約8500人の患者がいるとされています。これまで、このALS詳しい原因は不明で、根治的な治療法も見つかっていませんでした。最近、遺伝子操作によりALSのモデルマウスが作成されていました。このマウスはALSと同じように脊髄の運動神経に障害を持ちます。このモデルマウスの脊髄内アミノ酸の量を調べたところ、神経を活性化させるDセリンが健康なマウスの約3倍に増え、蓄積していたことが分かったそうです。さらに、Dセリンの増加を抑える分解酵素「DAO」の働きが、通常の半分に落ちていることもわかったそうです。脊髄におけるDセリンの分解酵素の働きが低下してDセリン蓄積するため、筋肉の萎縮を引き起こすということです。したがって、DAO酵素の活性を高める方法が見つかれば、治療薬の開発への道があることになります。患者さんとそのご家族には朗報ですね。
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オキシトシンでメタボ治療

2011-12-27 08:30:36 | 研究
下垂体ホルモンの1つであるオキシトシンを体内に投与すると、食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果があることが明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。オキシトシンは、性別や年齢に関係なく下垂体後葉から分泌され、特に女性は分娩(子宮収縮)や授乳の際に多く分泌されることがわかっています。また、近年の研究で、人間の信頼関係の形成に影響することも明らかになっているそうです。2年前、オキシトシンが摂食中枢にはたらくことが明らかとなって以来、身体に投与したオキシトシンの脂肪燃焼などへの効果を研究したそうです。高カロリーのエサを8週間与えて体重と内臓脂肪を増やして血糖値を上昇させた雄のマウスに対し、体内に自然分泌されるものより高い濃度のオキシトシンを〈1〉皮下か腹部に1日1回注射〈2〉継続的に分泌するポンプを背中に埋め込む、という2つの方法で2週間投与したところ、投与の約1時間後からマウスの食事量が減り、3日後から体重も減少したそうです。一方で、運動量に変化はなく、脂肪が燃焼されて内臓脂肪が小さくなっているのが確認できたそうです。実験後のマウスの体重は、実験前の13%にあたる4・5グラムも減少したそうです。血圧への影響など副作用もなかったそうです。メタボリック・シンドロームは、内臓脂肪型肥満のほか、高血圧、高脂血症、高血糖のいずれか二つ以上を併せ持った状態を指しますが、オキシトシンが内臓脂肪と高血糖に効果を与え、肥満症の改善にも有効であることがわかったそうです。今後、高血圧と高脂血症にも影響するかを調べ、改善が図れればメタボ解消の有効な手段になるということです。でも、やはり副作用が気になりますね。
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人工操作加えるほど体重増

2011-12-26 08:30:14 | 研究
体外受精で生まれた赤ちゃんの体重は、凍結保存など人工的な操作を加えるほど重くなることが、厚生労働省研究班の調査でわかったそうです(ASAHI.COM)。2007~2008年度に、体外受精により正常な週数で生まれた赤ちゃん約2万7千人の出生時の体重を調べた結果、受精卵をそのまま子宮に戻した場合は平均3003グラムだったが、受精卵を胚盤胞という段階まで体外で培養すると3025グラム、凍結保存すると3070グラム、体外で培養し、凍結保存した後に戻した場合は3108グラムと、受精卵に操作を加えるほど体重が重くなっていたそうです。凍結保存した場合は、正常な週数で生まれた平均体重3060グラムよりも重く、いずれも統計的に有意な差があったそうです。これらの操作は、妊娠率を高めるために行われるようになったものです。したがって、人工的な操作により遺伝子の働きを調整する仕組みに異常が出ている可能性もあり、将来、がんなどのリスクが高くならないか、15年間、数千人を対象に健康影響を調べていくことにしているそうです。
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海外への留学が減少

2011-12-25 08:30:51 | 日記
昨年度1年間、全国の大学が単位認定する「留学・研修プログラム」で海外に送り出した学生は全体の2%であるという調査結果が報道されました(ASAHI.COM)。調査は、全国の国公私立大学759校を対象に今年秋実施し、585大学から回答があったそうです(回収率77%)。単位認定する留学プログラム(留学、研修、短期も含む)で2010年度に海外に送り出した学生数は4万2500人だったそうです。こうした統計データはこれまでなく、今回が初めてだそうです。その結果、留学者の率は、国立が1.1%、公立が2.6%、私立が2.3%で、国立で進んでいなかったそうです。1学年あたりの学生数でみる規模別では、3千人以上が1.7%、1千~3千未満が1.9%、300~1千未満2.4%、300未満が4.4%となり、大規模大学ほど低かったそうです。回答しなかった東京大学を除く旧帝国6大学は平均で1.2%にとどまったそうです。つまり、大規模校で低率で、小規模校では「国際化」に熱心な様子が数字から読み取れるますね。
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サイエンス誌が選ぶ2011年科学10大発見

2011-12-24 08:30:52 | 研究
あのサイエンス誌が選ぶ2011年の科学10大発見が発表されました(YOMIURI ONLINE)。はやぶさの成功が入っています。sの他の発見は知っていましたか?
 1 エイズウイルス(HIV)予防薬の臨床試験 
 2 小惑星探査機「はやぶさ」ミッション成功
 3 化石の遺伝情報で人類起源に新知見
 4 光合成に関与するたんぱく質構造解明
 5 宇宙創成期の組成を示す水素ガス雲
 6 ヒト腸内微生物の生息条件解明
 7 有望なマラリアのワクチンの開発
 8 太陽系の常識を超える天体の発見
 9 ゼオライトの製造技術進歩
10 老化細胞を除く抗加齢研究
光合成に関するたんぱく質構造解明も日本の研究者によるものです。10の内、「2つも」あるいは「2つしか」と捉えれればいいのでしょうか。日本の研究者は頑張っていると言っていいような気がしますが、どうでしょうか。
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東海道新幹線ホームに可動柵設置

2011-12-23 08:30:08 | 日記
東海旅客鉄道(JR東海)は、東海道新幹線でホームからの転落を防ぐ新型の可動柵を2012年1月から建設すると発表したそうです(日本経済新聞)。まず東京駅と新大阪駅に設置するそうです。名古屋駅など「のぞみ」の停車駅にも今後10年程度かけて順次導入されるそうです。この背景には、新幹線「300系」が2012年春に引退し、車両が統一されることもあるようです。東京駅と新大阪駅では2013年3月から順次利用できるようになるそうです。今、可動柵が設置されている東海道新幹線の駅としてはすぐに思い浮かぶのは、品川と新横浜でしょうか。
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地球サイズの惑星発見!

2011-12-22 08:30:51 | 宇宙
太陽系の外側に、これまで見つかった中では最も小さい、ほぼ地球サイズの惑星2つ発見されたそうです。その惑星とは、米国航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡を使い、地球から約950光年離れた恒星「ケプラー20」を回る惑星ということです。大きさは、それぞれ地球の大きさの0・87倍と1・03倍ということです。また、外側の軌道にある1・03倍の惑星には大気があり、地表に水分が存在する可能性があるとしています。ケプラー宇宙望遠鏡は生命が存在できる惑星を探すことが目的で、すでに惑星とみられる天体を2300個以上発見しているそうです。このうち48個は、生命に不可欠な水が存在する可能性があるとされています。夢のある話ですね。
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