昨日は、東京マラソン。快晴の東京都心部を男女3万6449人(マラソン3万3353人、10キロ3096人、車いすなど含む)が快走しました。所用で午前中人形町にいたのですが、そのすぐ近くの新大橋通りがコースになっていました。多くのランナーがたくさんの声援を受けながら楽しそうに走っていました。たくさんのランナーが数珠つなぎに、ある人は快調に、ある人は歩くように、とにかく思い思いに道路いっぱいに走っている姿は圧巻でした。さて、競技の方は男子の部では、エチオピアの選手が、2時間7分35秒で優勝し、賞金800万円を獲得したそうです。日本人はというと、実業団に所属しない一般市民ランナーが、2時間8分37秒で日本人トップの3位でゴール。見事、「2時間9分29秒以内で日本選手トップ」という世界選手権代表の座を獲得しました。いや、市民ランナーにもすごい選手がいるのですね。
京都大学の入試問題が、試験時間中にネットに回答を求めて掲載されたことが問題となっています。早いものでは試験開始5分後に掲示されたそうです。携帯情報機器が非常に高度になり、試験における不正行為を防止するのが以前に比べて非常に困難になってきているような気がします。さらに、最近は受験生あるいは学生・生徒に配慮して、ひざかけの使用やコートなどの着用も認められるようになっており、試験監督者にとっての死角が増えています。不正行為自体が重大な問題であることは言うまでもありませんが、受験生・学生・生徒により一層の自制を求める必要があると思います。また、不正行為を防止する方策をより強化するという試験を実施する側の対策も求められるのではないでしょうか。一定エリアを除いて、電波を送受信できないようにするとか、携帯情報機器を試験会場に持ち込めないようにするなどでしょうか。多くの受験生・学生・生徒は不正行為することなく実力で臨んでいると思います。そうした中で、一部と思われる不正行為を行っている人達によって、その試験自体が無効になってしまったりするなど、最悪の事態にならないように何とかしたいものです。
スペースシャトルディスカバリーがケネディスペースセンターから打ち上げられました。このディカバリーは最後のフライトとなることが決まっています。ディスカバリーはこれまで38回のフライトを行い、日本人宇宙飛行士5人も搭乗しているそうです。この後、4月にはエンデバー、6月にはアトランティスが最後の飛行を迎え、米国の有人宇宙活動を長年支えてきたスペースシャトルは全て退役することになります。これからは宇宙飛行士などのフライトはロシアの宇宙船が担当し、その他物資の運搬は日本の無人輸送船なども主たる役割を担うことになると思われます。でも、大きな物資の運搬はできなくなるので、このままでは・・・・・。今まさに宇宙開発の岐路に直面しているということでしょう。さて、日本は今後どうするのでしょうか。でも、政府は今それどころではないですね?
難しい英単語を聞くと、右脳の活動が高まり、易しい単語の時には左脳が活発に働くことが、小学生約500人の脳活動を計測した研究で明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。abash、nadirなど難しい英単語を復唱する時は、右脳の縁上回の活動が活発になり、brother、pictureなど易しい英単語では左脳の角回の活動が高まったというものです。新しい外国語を学ぶ時には、まず右脳で「音」の一種として聞くが、慣れるにつれ、日本語を聞く時のように意味を持つ「言語」として処理するようになるということらしいです。右脳は音のリズムや強弱の分析にかかわっているとされることから、英語を覚えるにつれて英語の認識が右脳から左脳に移る可能性を示しているということだそうです。これまで、単語の意味を理解するなど言語を処理する能力は主に左脳がつかさどると考えられていたそうですが、子どもが外国語を覚える時の脳活動については、よくわかっていなかったということです。この研究結果は、外国語の習い始めには音を聞かせる方法が良いのかなど、効果的な学習法の開発につながるかもしれないということです。
食事のあと尿を調べるだけで食べ過ぎかどうかが手軽にわかる測定器を、健康機器メーカーのタニタが世界で初めて開発し、試作器を公開したそうです(YOMIURI ONLINE)。試作器は円筒形で、直径3・7センチ・メートル、長さ17・6センチ・メートルと、写真で見ても片手で操作できる小型で携帯可能な大きさです。キャップを外して先端部に尿をかけると、内部のセンサーが瞬時に尿中の微量な糖の量を測定し、食べ過ぎかどうかが液晶画面に表示するそうです。健康な人であれば、尿中に糖分は極めて微量しか存在しません。ほとんどが、吸収されてしまいます。その微量な糖分を瞬時に正確に測定するという機器のようです。現在、30~60代の男女200人によるテストを行っており、測定精度などを高めたうえで、2年以内の製品化を目指しているとのことです。ちなみに、価格は1万円前後になる見込みだそうです。
心筋と骨格筋はともに横問構造を持つ筋細胞から構成されています。しかし、その形態や構造は異なっています。そして、一番の大きな違いは、神経支配です。骨格筋細胞は1つ1つ神経が接続しており、1つ1つ制御されていると見ることができます。一方、心筋では1つ1つの心筋細胞に接続している神経はなく、組織として制御を受ける神経支配があるだけです。ですが、隣接する細胞同士が連絡しあうことで、上手に組織として機能しています。心筋から構成される心臓は言わずと知れた命にかかわる重要な臓器で、様々な疾患があります。例えば心筋梗塞など、場合によっては死に至るケースもあります。また、拡張型心筋症などは、心臓移植という選択肢もありますが、その他の治療法が十分に確立しているとは言えません。その拡張型心筋症の患者さんの心臓に、その患者さんの骨格筋から採取した骨格筋の幹細胞である筋衛星細胞(サテライトセル)を培養して、シート状にして心臓に移植することによって、心機能を改善させるという手術が行われたそうです。でも、これは初めてのケースではなく、随分前にも行われていました。では何がニュースかと言うと、外国人に対してこの手術を行ったということにあるようです。つまり、新しい産業(?)としての医療ツーリズムの可能性です。以前は、この手法の場合不整脈が出現するケースがあると聞いていたのですが、その問題はクリアされたのでしょうか。その点が気になります。
地上350キロ・メートルの国際宇宙ステーション(ISS)で2008年11月から8か月半の間、保管した桜の種を地上へ持ち帰って植えたところ、発芽しないはずの種が芽を出すなど、異変が相次いでいるそうです(YOMIURI ONLINE)。桜のうち岐阜市の中将姫誓願桜は、樹齢1200年と言われるヤマザクラの一種で、地元の保存会などがまいても発芽せず、接ぎ木でしか増やせなかったそうですが、保存会が種265粒を宇宙に送り、248粒をまいたところ、昨年春に2粒が発芽したというのです。また、岡山県では、通常は1年に50センチ程度しか伸びない真庭市の醍醐桜10本が、昨年春に発芽して、今は90センチ以上になっているそうです。うち1本は160センチを超えているそうです。高知県佐川町では、1年に約30センチしか伸びないはずの稚木桜が、約1年で最高135センチに成長したそうです。こうした成長加速?の原因は今のところ不明ということです。無重力(微小重量環境)かつ放射線の強い環境で、遺伝子の突然変異や細胞が活性化したなどの見方もあるそうですが、さて・・・・・。
「だだちゃ豆」と言えば、山形の特産ですね。おいしいですね。ちょっと高いですが。このだだちゃ豆には、肝機能改善や疲労回復に効果があるとされるアミノ酸の1つ「オルニチン」が、一般的な枝豆の最大約5倍も含まれているとの研究成果が報告されました(YOMIURI ONLINE)。だだちゃ豆は美味しいだけでなく、健康にも良い?ということなのでしょうか。この研究の発端は、だだちゃ豆はなぜ、ほかの枝豆と味が違うのかを、アミノ酸の成分から調べるというものだったそうです。その結果、通常の枝豆は100グラムあたり10ミリ・グラム以下だったオルニチンが、だだちゃ豆では全ての品種で同10ミリ・グラム以上あったそうです。また、通常の枝豆では、うまみを示す「スクロース」が同約3グラム程度にとどまるのに対し、だだちゃ豆では同4~5グラムと、明らかに甘くておいしいとわかるレベルだったそうです。夏の定番となっている『だだちゃ豆に生ビール』という組み合わせが、科学的にも理にかなっている?こんな研究報告がこれからたくさん出てくるのでしょうか。
食べ物をよく噛むことは、消化促進や肥満予防につながることはよくいわれていますね。さらに、最近は脳の働きとの関係の研究も進み、心身の健康へのプラスの効果など、咀嚼の重要性がさらに注目されているというのです(毎日jp)。料理や器の見た目(視覚)、味、香りなどの五感への刺激に加え、噛むという行為も脳に刺激を与えられるというのです。65歳以上の高齢者1000人以上を対象にした調査により、ガムを2分間かんだ後で記憶力が向上することが示されているそうです。また、70歳以上の高齢者を対象に実施した調査では、健康な人は平均14・9本の歯が残っていたのに対し、認知症の疑いのある人は9・4本だったそうです。脳をMRIで調べると、歯が少ない人ほど、記憶に関係する海馬付近の容積が減少していたそうです。したがって、歯を使って噛むという行為自体に、認知機能にプラスの効果があるのではないかと考えられるそうです。ただし、よく噛むからといって、アルツハイマー病や脳血管疾患など認知症の原因を予防できるという根拠はないそうです。ただ、脳に刺激を与え続ける一つの方法にはなりうると考えられています。脳からあごを動かす筋肉に信号を伝える三叉神経は、歯ごたえなど歯や口の粘膜の感覚を脳に伝えるルートでもあります。三叉神経は、覚醒をコントロールする脳幹と呼ばれる部分に接続しているので、何かを噛むことで脳幹に刺激が伝わると脳の覚醒につながると考えられています。これが、ガムを噛むと頭がすっきりするといわれる根拠の1つとして考えられるそうです。でも、噛んで食べるという行為は非常に複雑で、脳との関係についてはまだ分からないことが多いそうです。「よく噛むこと」の目安として、厚生労働省などは「一口30回」を例に挙げているそうです。実際に数えるのは大変ですね。その場合、食物繊維を多く含む食品をメニューに加えると、意識しなくても30回の咀嚼と同程度、食べ物を噛むことになるそうです。実践してみますか。将来のために。
虫歯の元凶になる歯垢(プラーク)の材料をつくるのは、虫歯菌が作るグルカンスクラーゼという酵素だそうです。このグルカンスクラーゼは、砂糖から粘りけのあるグルカンという物質を作るのだそうです。このグルカンという物質が、虫歯菌や歯周病菌を包みこんで歯に付着し、歯垢となるというのです。さらに、歯垢は有害物質を出して歯に穴をあけたり、歯茎をはれさせたりするそうです。ですので、グルカンスクラーゼという酵素の働きを止めることができれば、虫歯の進行を抑制するつまり治療できることになるそうです。実は、これまでもこの酵素を止める薬が研究されていたそうですが、腹をこわしたり、低血糖になったりする副作用のおそれがあったそうです。今回の研究により、グルカンスクラーゼの正体が明らかになったので、効果的で副作用の少ない薬の開発が可能となることが期待されているそうです(ASAHI.COM)。