「履歴書」というファイル名が付いた新しいタイプのコンピューターウイルスが国内の複数の企業などに送りつけられていることが分かり、情報セキュリティーの専門家は大学3年生の就職活動がまもなく解禁になる時期に当たることから、誤って開かないよう企業などに注意を呼びかけているそうです(NHK NEWS WEB)。新しいタイプのコンピューターウイルスはマイクロソフト社製の「ワード」の欠陥を悪用したもので、ワープロの文書のように見えるそうですが、開くと感染し悪質な別のウイルスをインターネットから取り込んでしまうということです。ウイルスには「履歴書」というファイル名が付いていて、情報処理推進機構は大学3年生の就職活動がまもなく来月1日に解禁になる時期に当たることから、誤って開かないよう企業などに注意を呼びかけているそうです。悪用されている欠陥を修正するためマイクロソフトは緊急の対策ソフトを提供しているそうですが、手作業でインストールする必要があるとのこと。気をつけましょう。
子供が長時間テレビを見て生活すると、脳の発達や言語能力に悪影響を及ぼすとの研究結果が発表されたそうです(MSN産経ニュース)。調査は宮城県の5~18歳を対象にテレビの視聴時間や家庭環境を調べ、脳画像の解析や知能テストを実施し、そのうちの216人を追跡調査したものだそうです。視聴時間を「見ない」から「4時間以上」まで7段階に分けて分析した結果、テレビを長時間見た子供の方が脳の成長が遅い傾向が出たそうです。脳は神経細胞の接続を3歳ごろから減らすことで成長するが、その減少傾向が鈍かったというのです。生活習慣が大切ということですね。
国際的な環境保護団体ブラックスミス研究所などが先日、旧ソ連チェルノブイリ原発事故の放射性物質による汚染が続くウクライナのチェルノブイリなど、有害物質による環境汚染が最も深刻な世界の10地点を選定、公表しました(日本経済新聞)。途上国を中心に推定2億人以上が健康リスクにさらされているとも指摘、状況改善を急ぐよう求めているそうです。低中所得国を対象に選んだことなどから東京電力福島第1原発事故によって放射線量が高くなった地域は10地点に含まれなかったそうです。ですが、発生から2年以上たった現在も、周辺や太平洋への放射性物質漏れが続いていると指摘しているそうです。10地点はチェルノブイリのほか、冷戦期に化学兵器生産基地だったロシアのジェルジンスク、子供の鉛中毒が深刻なアフリカ南部ザンビアのカブウェなどで、地域別ではアフリカ3、旧ソ連3、アジア3、南米1とのことです。アジアでは、小規模な金採掘場で使われる水銀の汚染が深刻なインドネシア・カリマンタンや、皮革工場の廃液で水が汚染されているバングラデシュのハザリバーグなどが選ばれたそうです。アフリカ・ガーナのアグボグブロシエでは、欧州などから運ばれた電子機器の廃棄処理場で燃やした部品から出る重金属の汚染を指摘。同様の報告書は2006、07年にも公表され、チェルノブイリとカブウェ、ジェルジンスクのほか、重金属工場から排出される二酸化硫黄などによる汚染が深刻なロシアのノリリスク以外は今回新たに選ばれたそうです。また、問題なのは決してこの10地点だけではないと強調しているそうです。
イギリスのアイスクリーム・メーカー、リック・ミー・アイム・デリシャス(「私をなめてみて、おいしいから」の意味)は暗闇で光るアイスクリームを発表したそうです(NATIONAL GEOGRAPHIC)。発光クラゲから取った蛍光タンパク質を使っているそうです。アイスクリームをなめると、口の中とアイスクリームの水素イオン濃度(pH)の違いによって(口の中は弱アルカリ性、アイスクリームはより中性に近い)、カルシウム活性化タンパク質が反応して光り出すという仕組みだそうです。この暗闇で光るアイスですが、1スクープ食べるのに220ドル(2万1800円)ほどかかるそうです。開発者によると、食べる分には安全だそうです。
先週になりますが、第59回日本宇宙航空環境医学会大会(平成25年11月22日(金)~24日(日))が川崎医療福祉大学で開催されました。今回の学会大会では、一般演題発表から、大会アワードが選出され表彰されました。そこで、当研究室から2名(2演題)が受賞しました。
発表タイトルは以下の通りです。大会3日目の11月24日(日)に口頭発表しました。
<大会アワードⅠ>
生田旭洋、江川達郎、鈴木美穂、大野善隆、杉浦崇夫、大平充宣、吉岡利忠、後藤勝正
「荷重除去により萎縮したマウス足底筋におけるangiopoietin 1とTie-2発現応答」
<大会アワードⅢ>
後藤勝正、大野善隆、杉浦崇夫、大平充宣、吉岡利忠
「疑似無重量環境曝露による骨格筋の速筋化は熱ショック転写因子1欠損により抑制される」
昨年の第58回大会は当研究室でお世話した学会大会です。
今回の受賞、非常に光栄なことです。
発表タイトルは以下の通りです。大会3日目の11月24日(日)に口頭発表しました。
<大会アワードⅠ>
生田旭洋、江川達郎、鈴木美穂、大野善隆、杉浦崇夫、大平充宣、吉岡利忠、後藤勝正
「荷重除去により萎縮したマウス足底筋におけるangiopoietin 1とTie-2発現応答」
<大会アワードⅢ>
後藤勝正、大野善隆、杉浦崇夫、大平充宣、吉岡利忠
「疑似無重量環境曝露による骨格筋の速筋化は熱ショック転写因子1欠損により抑制される」
昨年の第58回大会は当研究室でお世話した学会大会です。
今回の受賞、非常に光栄なことです。
米国で乳がんの環境的要因を探る約10年に及ぶ研究により、乳がんの起源について新しい重要なヒントを示す、意外な発見が複数もたらされたという報告が今月、米小児科専門誌「ピディアトリクス(Pediatrics)」に発表されたそうです(AFPBB NEWS)。よく知られている乳がんのリスク要因には、思春期早発症や高齢出産、遅発閉経、エストロゲン補充療法、アルコール摂取、放射線被ばくなどがあるそうです。乳がんリスクのある遺伝子変異も突き止められているそうですが、遺伝性のものは乳がん全体では少ないそうです。2004年に6~8歳だった米国の少女を対象に、血液と尿の検査によって化学物質への暴露を測定し、環境暴露が思春期の始まりと、後には乳がんリスクにどのように影響するかを研究したそうです。しかし、少女たちの40%は、8歳までに思春期に達していることが研究初期に判明し思春期に達する時期は、1990年代に比べて6~8か月早まっていることが示されたそうです。その結果、化学物質の影響があるような結果がえられたそうです。さらにマウスを用いた研究により、高脂肪食を与えられたグループでは、乳腺腫瘍がより速く発達したとそうです。太ったマウスでは乳腺腫瘍内への血液供給がより多く、炎症度もより高く、免疫系の変化が示されていたというのです。性成熟期に高脂肪食を与えたマウスの食事を、成体になってから低脂肪食に変えても、がんリスクは高いままであることも明らかになったとも。
社交的で友だちがたくさんいる人もいれば、内向的で家にこもりがちな人もいます。この違いの由来を調べたところ、社交的な人はコミュニケーションに重要な脳の部位が発達していることが分かったというのです(マイナビウーマン)。オックスフォード大学が実施した調査では、18名ずつの男女の社会生活と脳を調べたところ、社交的な人の脳は6部位で、内向的な人より大きく発達していることが確認されたよいうのです。その一つは、前帯状皮質で他の人が何をしているかトラッキングする場所で、特にこの前帯状皮質と他人が何を考え感じているかを探り出す脳部位とのつながりが社交的な人では非常に強いそうです。ただ、遺伝的影響も否定はできないとも。つまり、社交的な家庭に生まれた人はその性質をそなえていることもあると。でも、社交的な人の脳が大きいかと言えばそうではないそうです。
花粉症やぜんそく、それにアトピー性皮膚炎など、アレルギー症状を引き起こすもとになる細胞を抑制する働きを持つタンパク質の特定されたというニュースが先日報道されていました(NHK NEWS WEB)。アレルギー症状は「Th2」という細胞が体内で増え、アレルギーを引き起こす物質を大量に分泌することで発症することが分かっています。研究では遺伝子の働きを抑える「EZH2」と呼ばれるタンパク質に注目し、「EZH2」ができないように遺伝子を操作したマウスは、6日後には正常なマウスに比べて、アレルギーを引き起こす物質が2倍から4倍多く分泌されていたというのです。また正常なマウスの血液に「EZH2」ができない細胞を注入したところ、アレルギーの症状が悪化したとも。したがって、タンパク質の「EZH2」には、アレルギーのもととなる「Th2」細胞が体内にできるのを抑制したり、アレルギーを引き起こす物質を分泌させるのを抑えたりする働きがあることが確認できたというのです。アレルギー症状を根本的に治療できる薬の開発につながる可能性があるそうです。
ノーベル化学賞を2度にわたって受賞した英国の生化学者フレデリック・サンガー氏が19日死去したそうです(47 NEWS)。95歳だったそうです。サンガー氏は1918年、英国生まれで、英ケンブリッジ大を卒業後、生化学者に。血糖値を調節するインスリンの構造研究での功績を認められ、1958年に40歳でノーベル化学賞を受賞。そして、さらに1980年にDNAの塩基配列の決定についての研究で、2度目のノーベル化学賞を受賞したそうです。62歳ですね。偉大な科学者を失いました。
断片的な視覚情報から全体像を把握する能力は、チンパンジーよりヒトの方が優れているとする研究結果が発表されたそうです(MSN産経ニュース)。コンピューターで日用品や動物などの絵を細切れにした画像を見せた後、3種類の絵の中から同じものを選び出す実験を繰り返し実施した結果、成人の男女8人と、訓練したチンパンジー4頭で正答率を比べたところ、ヒトは95%だったのに対し、チンパンジーは56%だったというもの。チンパンジーと多くの類似点があると考えられている視覚機能の一部で、ヒトの優位性が示されたということです。霊長類の認知機能の進化を解明する手掛かりになるのとも。